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2021.08.24 16:00  女性セブン

年収200万円の漫画家が大切にする「幸せの基準を自分の中に持つこと」

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お金に関して「努力」しようとしても、障壁がある(写真はイメージ)

 人生100年、老後資金2000万円といわれても、ない袖は振れない。がんばっても、がんばろうとしても「努力する力」も「集中力」さえも、遺伝子で決まっているならば、がんばりようもない──。そんな社会を作家の橘玲さんは最新刊『無理ゲー社会』で攻略困難なゲーム「無理ゲー」にたとえた。

「自分らしく生きることが当たり前になると、『自分らしさって何?』という疑問が生まれます。でもそこに答えはなく、永遠に探し求めることになってしまう。それに、みんなが自己実現できるわけではありません。にもかかわらず『自分だけの夢や目標を実現しなくてはならない』という無言の圧力が社会全体を覆っています」(橘さん)

 そして、もしも夢を実現できなかったら「人生の敗者」となってしまうかもしれない。しかし、夢を実現しようと努力しようにも、簡単ではない現実もある。

「子供への遺伝を論じることは長らくタブーでしたが、いまでは知能や学力に遺伝が大きく影響することは行動遺伝学の定説です。しかもこれまで後天的に身につくとされてきた『努力できるかどうか』や『集中力』、『やる気』も最新の知見では半分程度は遺伝が影響している」(橘さん)

 様々な観点から“無理ゲー社会”を読み解いた橘氏。そんな社会を生き抜く術として、お金に活路を見出す人もいるだろう。たしかに、お金さえあればなんとかなるのも事実だ。しかし、逆に経済的成功を勝ち取るためのゲームから降り、ゆるやかに楽しく暮らす方法もある。

 ひとり暮らしの生活を楽しみながら節約する日常を綴った絵日記『おひとりさまのゆたかな年収200万生活』シリーズ(KADOKAWA)が話題の漫画家・おづまりこさんは、自身の心地よさを追求した結果、「年間200万円生活」に落ち着いたという。おづさんは23才で上京し、シェアハウスに住みながら派遣社員として働いた後、シェアハウスの解散を機に、古いアパートでひとり暮らしを始めた。しかし、引っ越し後すぐ派遣切りに見舞われる。

「もともと漠然とした生きづらさを抱えていましたが、ひとり暮らしになった頃はどん底で、ネガティブな気持ちを少しでも減らそうとネットで漫画を描き始めたら、運よく注目されました。すると今度は忙しすぎて、再就職した派遣の仕事との兼ね合いが難しくなってしまった。当時は派遣切りにあった経験からお金がなくなることがいちばんの不安と思い込み、ダブルワークで休みなく働いて不眠症になる一方、ネットの評判も気にしていました」(おづさん・以下同)

 おづさんの転機は、受診した睡眠外来で、いまの状況をよいと考えるか悪いと考えるかはあなた次第だと言われたことだった。

「その言葉に吹っ切れて、自分がしたいことを優先しようと考え、思い切って派遣をやめると、急に気が楽になりました。ネットではすごく贅沢で派手な生活をしている人にばかり目が行くけど、私にとってはお金をかけることよりいつもの生活をできるだけ楽しむことが大事なんだなと思い、節約しながら自炊したり前より“衣食住”を大切にするようになりました」

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