シンプルなグザイを使い、旨みが凝縮された味は、名店ならではの丁寧な仕事(本田さんオススメのこけし屋のポークカレー

シンプルな具材を使い、旨みが凝縮された味は、名店ならではの丁寧な仕事(本田さんオススメのこけし屋の「ポークカレー」、撮影/武井メグミ)

弟子時代、頑張った自分へのごほうび

 そして本田さんにとっての“最高カレー”は、東京西荻窪『こけし屋』の「ポークカレー」(1149円)だという。

「仕事場が西荻窪に移転してから、奮発しようというときに食べていたのが地元で愛される『こけし屋』のカレーでした」

 大きな肉が入った贅沢なカレーは、常連として有名な松本清張氏も食べた昭和の名作料理だ。その再現レシピを紹介する。

『こけし屋』の「ポークカレー」
●材料(4人分)
豚バラ肉(塊)…250g、玉ねぎ…小1個(150g)、にんじん…小1本(100g)、しょうが・にんにく…各1片、水…1.5リットル、洋風スープの素(ビーフ・固形)…2~3個、サラダ油…適量、カレールー(市販)…小1箱(約100g)、塩・こしょう…各少々

●作り方
【1】豚バラ肉は5cm角に切り、塩・こしょう(各分量外)する。玉ねぎ、にんじん、しょうが、にんにくはなるべく細かいみじん切りにする。
【2】鍋にサラダ油少々を中火で熱し、しょうがとにんにくを炒める。香りが立ったら、玉ねぎ、にんじん、塩少々(分量外)を加え、焦がさないように弱火で30分ほど炒める。
【3】フライパンにサラダ油少々を強火で熱し、豚肉を表面が濃いきつね色になるまで焼き付けて取り出す。
【4】 【2】の鍋に【3】、水、洋風スープの素を加えて、肉がやわらかくなるまで1時間ほど煮込む。火を止めてカレールーを加え、よく溶かす。再び中火にかけ、味が全体になじむまで30分ほど煮る。味を見て、足りなければ塩、こしょうで味を調える。※洋風スープの素はビーフがなければチキンでもOK。

●こけし屋
1949年創業で多くの文化人に愛されたフランス料理店。松本清張氏が執筆を行ったことでも有名。
【住所】東京都杉並区西荻南3-14-6
【営業時間】11:30~14:00
【店休日】火

本田明子さん(撮影/福地大亮)

本田明子さん(撮影/福地大亮)

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