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小林カツ代さん、愛弟子に受け継がれた 工夫たっぷり「夏のひらひらカレー」

カツ代師匠との対話が思い出にされる夏のカレー

カツ代師匠との対話が思い出にされる夏のカレー(撮影/鈴木江実子)

 日本の食卓に欠かせないカレーだが、そのレシピは家によってさまざま。料理のプロはどんなカレーを作っているのだろうか──。25年にわたり小林カツ代キッチンスタジオに在籍し、『小林カツ代の伝説のレシピ』(家の光協会)など、これまでに200冊以上の本に携わっているのが、料理家の本田明子さんだ。

「忙しい師匠が子供達のためによく作り置いたのがカレーでした」(本田さん)

 そのカレーが「夏のヒラヒラカレー」だ。薄切り肉を最後にひらりと加えるので、肉がだしがらにならず、おいしいという。ルーのメーカーを混ぜるなどさまざまな工夫があった。

「日本の気候が暑くなり、一晩でいもが腐るようになったので、夏はじゃがいもを入れずに、粉ふきいもを添えるレシピになりました」(本田さん)

「夏のヒラヒラカレー」
●材料(4人分)
牛薄切り肉…200g、玉ねぎ…大1個(300g)、にんにく・しょうが(各すりおろし)…各小さじ1、にんじん(すりおろし)…1本分(100~150g)、オリーブオイル…大さじ1強、水…700~800ml、ベイリーフ…1枚、カレールー(市販)…小1箱(約100g)

〈付け合わせ〉ゆでたじゃがいも…2~3個(300~400g)、ご飯…4膳分、パセリのみじん切り(あれば)…適量

●作り方
【1】牛肉は5~6cm長さに切る。玉ねぎは縦に2等分し、半分は繊維に沿って縦薄切り、残り半分は繊維を切るように横薄切りにする。
【2】鍋にオリーブオイル、玉ねぎ、にんにく、しょうがを入れて強火にかけ、パチパチ音がし始めたら3分炒める。にんじんを加えて3分炒め、水を加え、そのまま強火で3分煮る。
【3】火を止めてベイリーフ、カレールーを加え、丁寧に混ぜてルーをよく溶かす。再び中火にし、フツフツしたら牛肉をひらりひらりと加える。ひと呼吸おいて全体を混ぜ、2~3分煮たら火を止める。
【4】器にご飯を盛り、【3】をかける。ゆでたじゃがいもを4つ割りにして添え、ご飯にパセリをふる。

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