ビジネス

立て続けにSUVを発売するトヨタ 新型カローラクロスに漂う「80点主義」の狙い

昨年タイで初登場したトヨタ「カローラクロス」

昨年タイで初登場したトヨタ「カローラクロス」

 昨年7月にタイで世界初公開されたトヨタ自動車の新型SUV「カローラクロス」。日本仕様車も発売間近と見られ、早くも話題となっているが、ここのところ立て続けにSUV車種を発売してヒットを飛ばしているトヨタ。今回のカローラブランドでもその波に乗ることができるのか──。モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏がレポートする。

 * * *
 いま、ネットなどでしきりと噂になっているのが、トヨタの新型SUV「カローラクロス」の発売です。「カローラクロス」とは、名前からもわかるように「カローラ」シリーズのバリエーションとなるSUVです。

 日本では、まだ発売されていませんが、タイではすでに昨年(2020年)の7月に発売が開始となっています。そのときのトヨタのリリースには「今後、順次、導入国を拡大してまいります」とあることから、日本での発売が大いに期待されているモデルです。

日本でも発売間近のトヨタ「カローラクロス」

日本でも発売間近のトヨタ「カローラクロス」

RAV4、C-HR、ヤリスクロスとの「サイズの違い」

 では、そんな「カローラクロス」は、どのようなクルマなのでしょうか。

 まず、使われているプラットフォームはTNGA「GA-C」と呼ばれるもの。「プリウス」や「カローラ」、そして「C-HR」が同じプラットフォームを使っています。

 サイズは、全長4460×全幅1825×全高1620mm。昨年に発売開始された「ヤリスクロス」よりはっきりと大きく、上のクラスのプラットフォームを使う「RAV4」よりも小さいというサイズ感です。同じプラットフォームの「C-HR」と比べると、「カローラクロス」のほうが若干大きめになっています。パワートレインは、1.8リッターのガソリン・エンジンと同排気量のハイブリッドの2種。

トヨタの人気SUV「RAV4」

トヨタの人気SUV「RAV4」

 そして特徴は「お客様の期待を超える“車格感(外観)”と“使い勝手の良さ”を備えていること」とトヨタは説明しています。さらに上質な走りと快適な乗り心地、広々とした室内と荷室。そのうえ、最新の運転支援システムも備わっており、「快適・便利・安心」を追求しているとか。言ってしまえば、全方位的に隙のない、優等生的なクルマと言えるでしょう。

関連記事

トピックス

生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
麻辣湯を中心とした中国発の飲食チェーン『楊國福』で撮影された動画が物議を醸している(HP/Instagramより)
〈まさかスープに入れてないよね、、、〉人気の麻辣湯店『楊國福』で「厨房の床で牛骨叩き割り」動画が拡散、店舗オーナーが語った実情「当日、料理長がいなくて」
NEWSポストセブン
保護者を裏切った森山勇二容疑者
盗撮逮捕教師“リーダー格”森山勇二容疑者在籍の小学校は名古屋市内で有数の「性教育推進校」だった 外部の団体に委託して『思春期セミナー』を開催
週刊ポスト
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
新宿・歌舞伎町で若者が集う「トー横」
虐待死の事例に「自死」追加で見えてきた“こどもの苛烈な環境” トー横の少女が経験した「父親からの虐待」
NEWSポストセブン
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 万引き逮捕の350勝投手が独占懺悔告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 万引き逮捕の350勝投手が独占懺悔告白ほか
NEWSポストセブン