提案した側も「まさか」と思っていた枠購入をやって見せた久保田
──報道の反響は大きかった?
久保田:芸人からの反響がめちゃくちゃ大きかったですね。小籔(千豊)さんは面白がってくれて「俺、CM出られるならお金出してあげたいわ!」と言ってくださったり。中川家さんのお二人は「そういうスタッフさんとの巡り合わせがあるっていいなぁ!」と言ってくださったり。ナイツ塙(宣之)さんなんて「私もCM出させてください!」とLINE送ってきただけではなく、「もっと詳細を聞かせてほしい!」とラジオに呼んでくれましたからね。
桝本:裏方界隈でも話題になってましたね。『AbemaTV』の幹部クラスの会議でも「こういう新しい仕掛けの番組って凄く面白くていいね!」と、議題に取り上げてくれたらしいです。「キー局以外でも話題化になった事例」として様々なところから評価を頂きました。芸人さん側と作り手側両方で反響があったことはありがたいですね。
──『テレビ局の枠を買う』は、“放送コードギリギリのとがった企画”を展開すると謳っている。一回目から『AbemaTV』で10代に人気の恋愛バラエティ番組『オオカミくんには騙されない』を「メヒョウちゃんには騙されない」と大人向けな内容にパロディした企画だった。
久保田:5人の女性のうち、「久保田を愛している」という催眠術をかけられた1人を見抜くという内容でした。ほかの4人は賞金100万円のために僕を好きなフリをして、過激に誘惑してくる。ティーンを狙ってパロディを作ったんですが、ティーンには大分刺激の強い内容になっちゃいました。
桝本:僕がAbemaの方に「パロディやります」と、お伝えしたらめちゃくちゃ喜んでくれてましたね(笑)。
久保田:企画会議で出たけどやれなかったものが沢山あるので、もし放送できてたらもっと反響があったと思います。「競輪場でスった奴を集めて、チャリンコレースさせる」とか「千葉刑務所の生活1日体験」とか「番組のテーマ曲をDREAMS COME TRUEに作ってもらおう」をやるつもりでした。