芸能

『科捜研の女』の沢口靖子 20年以上NGほぼなし、現場で台本開かぬ完璧さ

主演ドラマ『科捜研の女』は放送22周年を迎える

主演ドラマ『科捜研の女』は放送22周年を迎える

「科学は嘘をつかないわ」。最新の精密機器に囲まれた研究室で、白衣に身を包んだ女性研究員がこうつぶやく。この部屋では、犯罪現場に残されたわずかな痕跡が日夜分析され、真実が解き明かされている──。

 沢口靖子(56才)が主人公の法医研究員・榊マリコを演じるドラマ『科捜研の女』(テレビ朝日系)。京都府警科学捜査研究所を舞台にしたサスペンスシリーズで、今年10月で放送開始から22周年を迎える、テレビドラマ史上、最も長く続く作品である。さらに9月3日には初の長編映画『科捜研の女 -劇場版-』の公開が控えており、ヒットが期待されている。

 だが、マリコが解決してきた事件以上に謎に包まれているのが、沢口の私生活だ──。

 高校3年生のとき、友人のすすめで応募した、第1回「東宝シンデレラ」オーディションで約3万人の中からグランプリに輝きデビュー。1985年上半期のNHK連続テレビ小説『澪つくし』では主人公を演じ、一躍人気女優の座についた。その後もドラマや映画で活躍を続けてきたが、代表作といえば、冒頭であげた『科捜研の女』シリーズだろう。

 人形のように整った顔立ちと透き通るような白い肌、そして時折見せるちょっとお茶目な表情は、デビュー当時のまま。しかし、ドラマが長く続く秘訣は、彼女の真面目さにあるようだ。テレビ局関係者が舌を巻く。

「沢口さんのストイックさには驚かされます。『科捜研の女』の撮影は京都で行われているのですが、彼女は事故や自然災害で遅れないようにと、撮影開始の1週間前には到着しているんです」

 もちろん、演技も完璧だ。

「自宅で完全に頭に入れてくるんでしょう。あれだけせりふが多いのに、現場で台本を開いているところを見たことがありません。しかも、沢口さんは20年以上もの間、ほとんどNGを出していない。こんな女優はほかにいませんよ」(前出・テレビ局関係者)

 昨年は、テレビ朝日の開局60周年企画で、通常10話前後のところ34話にわたる長期放送となった。例年の3倍近い負荷がかかったが、疲れを一切見せることなく完璧な演技を続けたという。

「昨年は1年のほとんどを京都で過ごしていた。映画が公開を迎え、ようやく肩の荷が下り、ホッとしているようです」(前出・テレビ局関係者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
几帳面な字で獄中での生活や宇都宮氏への感謝を綴った、りりちゃんからの手紙
《深層レポート》「私人間やめたい」頂き女子りりちゃん、獄中からの手紙 足しげく面会に通う母親が明かした現在の様子
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン