降圧剤の「危ない組み合わせ」一覧

降圧剤の「危ない組み合わせ」一覧

 例えば、サイアザイド系利尿薬と、皮膚炎や肝機能を改善させる薬であるグリチルリチン製剤(漢方薬の甘草にも主成分が含まれる)を組み合わせると「低カリウム血症」が出やすくなる。

「併用すると血清カリウム値が低くなりすぎることがあります。わずかに低下しただけなら無症状ですが、重症化すると手足の脱力や痙攣、筋肉の麻痺を起こし、高カリウム血症同様、不整脈を起こすこともあります。血液中のカリウム値は、高すぎても低すぎても体に害があるので要注意です」(谷本医師)

 同様に、β遮断薬と血糖値を下げるための糖尿病治療薬(インスリンなど)の組み合わせでは、こんな危険があるという。銀座薬局代表で薬剤師の長澤育弘氏が語る。

「放置すれば死に至る『低血糖』症状の発見を遅らせる恐れがあります。糖尿病の患者さんは、薬で血糖値が下がりすぎ、低血糖の初期症状である眠気や動悸、頻脈が生じた場合はすぐにブドウ糖を飲むように医師から指示されています。しかし、頻脈を抑える効果があるβ遮断薬は、低血糖の初期症状を隠してしまうことがある。発見が遅れる可能性があるため注意が必要です」

※週刊ポスト2021年9月17・24日号

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