芸能

デビュー10周年のKis-My-Ft2 磨き上げられたバラエティー力

戦隊ヒーロードラマに美 少年が初挑戦

山田美保子さんが10周年を迎えたキスマイの魅力を分析

 音楽活動はもちろん、バラエティー番組や俳優としても活躍しているKis-My-Ft2のメンバーたち。デビュー10周年を迎えたKis-My-Ft2の魅力を、放送作家でコラムニストの山田美保子さんが分析する。

 * * *

「如実」なグループ内格差をなくすために一肌脱いだ中居クン

 9月3日にオンエアされた『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)「Kis-My-Ft2デビュー10周年SP」が大反響ですね。

 私が彼らのファンを公言しているからでしょう。多くの知人から「苦労したんですね」「応援したくなった」といった感想が届けられ、私もあらためて誇らしい気持ちになりました。

 古参ファンの多くは気づいていた「5人でのデビュー話」。横尾渉クン(35才)と二階堂高嗣クン(31才)の写真が別ページにあった『少年たち~格子無き牢獄~』のパンフレットを目にしたゲネプロ取材の日が鮮明によみがえりました。「なぜ2人がいないのか」、スタッフのもとに飛んで行って最初に聞いたのは私でした。答えは「ドラマと映画」。確かに2人はその後、ドラマと映画に出演しましたが……って、もう昔話はいりませんね。キスマイは7人で10周年を迎えたのですから。

 そして、公私にわたって7人を叱咤激励し続けた中居正広クン(49才)とのエピソードには涙が止まりませんでした。

 中居クンは、いわく「如実な」グループ内格差をなくすために、“後ろの4人”と呼ばれていた千賀健永クン(30才)、宮田俊哉クン(32才)、横尾クン、二階堂クンを『舞祭組』(ブサイク)に。曲のプロデュースやMV出演、キスマイのライブでのチラシ配布、舞祭組のライブにサプライズ出演、さらには、SMAPのライブでの自身のソロ曲パートで舞祭組の曲まで歌ってくれました。宮田クンのように『中居正広のニュースな会』(テレビ朝日系)の準レギュラーや、『UTAGE!』(TBS系)で中居クンと共にMCをさせてもらっているメンバーも。感謝してもしきれませんよね。

 カメラに映っていないところでも、一人ひとりに珠玉のアドバイスをくれていた中居クンは、バラエティーでの所作についても厳しく叩き込んでくれていたのです。

 でも、バラエティーで声を張ることや、リアクションで立ち上がること、いわゆる“パターン”などを毎週、がまん強く教え続けてくれていたのは、よゐこの濱口優サン(49才)でした。デビュー年にスタートした『濱キス』(2012年・テレビ朝日系)がなかったら、キスマイの“バラエティー力”は、ここまで完成されなかったと思います。

 濱口サンは本当にやさしいかたですが、オンエア上は「バカヤロー!」を連呼し、キスマイが何かやらかすたびにダメなポイントを指摘し、バラエティーでの正解を出すまでつきあってくださいました。

 いま思い出しても、本当に過酷なロケで、“お題”をクリアすることができず、本当に朝まで収録が続いたこともありました。

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン