ライフ

緊急事態宣言下の「婚活パーティー」にこっそり参加する人々の本音

オンラインでの婚活は、いまひとつだった(イメージ)

オンラインでの婚活は、いまひとつだった(イメージ)

 国立社会保障・人口問題研究所が数年おきに行っている「結婚と出産に関する全国調査」(2015年、次回は2021年実施予定)によると、いずれは結婚しようと考える未婚者は男性85.7%、女性89.3%。そのうち異性の交際相手を持たない未婚者は男性69.8%、女性59.1%にのぼる。結婚したい人が相手と出会うために利用できるサービスの一つに婚活イベントやパーティーがあるが、それらも現在はコロナ対策で軒並みオンライン化している。しかしいま、あえてリアルで出会える婚活パーティーに出席する人たちと、彼ら彼女らを取り巻くものについてライターの森鷹久氏がレポートする。

 * * *
 結婚したいのにしていない理由として、若い人の場合は経済的理由が最も大きなものだろう。だが、年齢があがるにつれ、相手に出会えていないことがもっとも大きな障壁となる。長引くコロナ禍で様々なモノ・コトがストップし、生活に大きな支障をきたすなか、出会いを求めている人たちにとっても大きな問題が生じているという。婚活パーティーなどもコロナ対応でオンライン化しているが、オンラインでは出会いづらく、自分のアピールもうまくゆかないと悩む中年の男女たちだ。彼ら、彼女たちのなかには、緊急事態宣言だろうがマンボウだろうが「出会いは今しかない」という強い思いで、密かに開催される数少ないパーティーに参加し続ける人たちもいる。

「正直、こんな大変な時に参加してる女性ってどうなの? とは思いますけど、それは自分も一緒なわけで。もう時間ないんですよね、年齢的にも。参加している女性も大体30~40代とか、彼女たちも時間はないでしょうからね……」

 自身の境遇だけでなく、コロナ禍の婚活パーティーに参加する女性も「分析」してみせたのは千葉県在住の会社経営・野間裕人さん(仮名・40代後半)。聞けば、一昨年まで、週末はほぼ婚活パーティーという日々だった。だが昨年、一度目の緊急事態宣言以降、ほぼ全てのパーティーが中止に追い込まれたという。「出会い」に飢えた野間さんは、苦手意識からやってこなかった「オンライン」にも移行しようと試みた。だが、リアルの婚活パーティーのように納得がいく成果を得られないことがわかっただけだった。

「マッチングアプリもやりましたよ、でも、全然会えないし、若い子ばかり。メッセージ送るのにもお金かかるし、サクラだっているかもしれない。我々世代にとって『出会い系で結婚する』というのはまだ違和感もあるし、やはりパーティーだなと」(野間さん)

関連キーワード

関連記事

トピックス

森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
どんな演技も積極的にこなす吉高由里子
吉高由里子、魅惑的なシーンが多い『光る君へ』も気合十分 クランクアップ後に結婚か、その後“長いお休み”へ
女性セブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
『教場』では木村拓哉から演技指導を受けた堀田真由
【日曜劇場に出演中】堀田真由、『教場』では木村拓哉から細かい演技指導を受ける 珍しい光景にスタッフは驚き
週刊ポスト