スポーツ

夢の馬券生活 武豊も「最も大事」と語る「運」を呼び込む方法を考える

「運」の呼び込み方を考察(イメージ)

「運」の呼び込み方を考察(イメージ)

 誰もが夢見る“馬券生活”。「JRA重賞年鑑」で毎年執筆し、競馬を題材とした作品も発表している作家・須藤靖貴氏も、馬券生活を夢見て日々、競馬の研究に勤しんでいる。そんな須藤氏が、「運」を呼び込む方法について考えた。

 * * *
 目当ての馬がハナ差4着なんてのはしょっちゅう。ツイてないと舌打ちして次のレースへ向かうわけだが、そもそもツキ=運ってなんだ? と考えた。秋の夜長だし。

 定義は「物事を成就させる成就させないかの、巡り合わせ」(新明解)。「その人の意思や努力ではどうしようもない巡り合わせ」(Wikipedia)というものも。なるほど、こっちの意思は馬券購入まで。レースは見守ることしかできない。

 でも、その巡り合わせをコントロールできないものかと思うのも人情だ。巷には「運を味方にするコツ」「強運の法則」なる話が数多ある。

 スポーツ紙友人からの又聞きだが、武豊ジョッキーは四半世紀前に「(レースに勝つために)必要なのは技術、知恵、運」と話し、最も大事なのは「運」と断じたという。技術と知恵は当然の前提という第一級の感覚だろうか。

 私のような凡人にも、運を呼ぶためにできることもある。気構えだ。「謙虚さ」(米長邦雄・元将棋名人)、「感謝の気持ち」(松下幸之助)、そして「明るさ」(司馬遼太郎)。笑顔が大事というのはどの文献、ネット情報にも共通している。なるほど武さんには全部あるなぁ。

 令和の今。勝負の世界で輝く若き三傑は、大谷翔平、久保建英、将棋の藤井聡太だろうか。圧倒的な努力の熱量に加えて、運を引き寄せる条件がそろっている感じ。みんな笑顔が良いよね。

 話は逸れるけど、総裁選から身を引いた前総理にはすべてがなかった。特に謙虚さ。言葉を尽くす丁寧さ皆無。国民をナメていた。自ら運を放棄する人が国のかじを取っていたとは。

「運」で思い出すのは勇退した角居勝彦・元調教師への取材である。師は運を信じた。「人間として運気が逃げるようなことはしない」と。ウソをつくとか約束を破るとか、仕事の手を抜くとか。自分の胸に翳りがあると馬の走りにも影響するのではと。ゲン担ぎ以前に、人間としてのまっとうな立ち居が大事というわけである。

関連キーワード

関連記事

トピックス

物件探しデートを楽しむ宮司アナと常田氏
《祝!結婚》フジ宮司愛海アナ、結婚発表直前に見せていた「常田俊太郎氏とのラブラブ内見デート」 局内では「歩くたびに祝福の声」
NEWSポストセブン
豪華リフォームの要求が止まらない紀子さま(写真/時事通信フォト)
50億円改修工事が終わったはずの秋篠宮邸、はやくも新たな修繕工事の計画がスタート 宮内庁は工事の具体的な内容や価格などは明かさず 
女性セブン
墓に向き合ったTaiga
《桜塚やっくんの墓参りに密着》11回目の命日…女装研究家になった元バンドメンバーTaiGaの告白「やっくんの夢だった『武道館での歌唱』を叶えたい」
NEWSポストセブン
ツアーを終え、ロンドンに戻った宇多田ヒカル(2024年9月)
【全文公開】宇多田ヒカル、新パートナーはエルメスの店舗デザインも手掛けたグラフィックアーティスト ロンドンでひとときの逢瀬を楽しむ適度な距離感 
女性セブン
かつてバンドメンバーだった桜塚やっくんとTaiga(右)
【目の前で目撃】37歳で急逝・桜塚やっくんの命日に元バンドメンバーが墓参り 事故当日の詳細を初告白「悔やんでも悔やみきれません」
NEWSポストセブン
4月クールに『アンチヒーロー』で主演をつとめた長谷川博己
ドラマ『アンチヒーロー』で衣装に関する“200万円請求書”騒動 長谷川博己のオリジナルコート制作費をめぐってスタイリストと制作サイドが衝突か
女性セブン
佐賀空港を出発される愛子さま(時事通信フォト)
雅子さま「午後だけで4回もの休憩」不安視された22年ぶり佐賀訪問で初めて明かした「愛子さまとの私的な会話」
NEWSポストセブン
《防弾チョッキ着用で出廷》「フルフェイスヒットマン」は「元神戸山口組No.2」中田浩司組長だったのか 初公判で検察が明かした「2秒で6発の銃撃を浴びせた瞬間」
《防弾チョッキ着用で出廷》「フルフェイスヒットマン」は「元神戸山口組No.2」中田浩司若頭だったのか 初公判で検察が明かした「2秒で6発の銃撃を浴びせた瞬間」
NEWSポストセブン
ドキュメンタリー映画『Screams Before Silence』でインタビューに応じるアミット(映画の公式インスタグラムより)
《55日間のハマス人質日記》囚われた女性が語る地獄の日々「生理の時期を毎日確認されて…」【音楽フェス襲撃から1年】
NEWSポストセブン
10月8日、美智子さまは「右大腿骨上部の骨折」の手術を受けられた(撮影/JMPA)
美智子さま「大腿骨の上部骨折」で手術 待ち受ける壮絶リハビリ、骨折前より歩行機能が低下する可能性も
女性セブン
東北道・佐野サービスエリアの現在とは
《前代未聞のストライキから5年》激変した東北道・佐野SA「取り壊された店舗」名物「佐野らーめん」の現在、当時の元従業員が明かした39日間の舞台裏
NEWSポストセブン
カニエ(左)とビアンカ・センソリ(右)(Getty Images)
「ほぼ丸出し」“過激ファッション”物議のビアンカ・センソリが「東京移住計画」ラッパーのカニエ・ウェストと銀座に出没、「街中ではやめてくれ」の指摘も
NEWSポストセブン