国内

元NHK大越健介氏『報ステ』 初日が岸田政権発足の“強運“で「久米宏とは違う」の声

(共同通信社)

『報ステ』スタートを切った大越健介氏(共同通信社)

 元NHKの大越健介氏が、『報道ステーション』(テレビ朝日)のメインキャスターとして4日から番組に登場。初日とは思えぬ安定感を見せ、順調な船出を飾った。平均世帯視聴率は11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。

 1961年生まれの大越氏は東京大学卒業後、1985年にNHKに入局。政治部記者を経て2010年に『ニュースウオッチ9』のキャスターに就任し、その後も『サンデースポーツ』『NHKスペシャル』など、NHKの看板番組を歴任した。そんな大越氏の『報ステ』抜擢が発表されたのは、今年7月のこと。定年退職後わずか10日あまりでの“電撃移籍”だった。

「大越氏は『ニュースウオッチ9』を担当していた時、ニュースの合間に政権に批判的なコメントを差し挟むスタイルが話題となり、番組降板時には“官邸が圧力をかけた”とも噂されました。『報ステ』は報道番組の中でも政権と距離を置く報道姿勢を取っているため、相性的にはピッタリ。初日の放送を見ましたが、最初はやや緊張していた様子もありましたが、中盤ぐらいからすでに10年ぐらい番組を続けてきたような落ち着きぶりでしたね」(フリー記者)

 注目の初回放送に対し、Twitterには、

「凄い安定感。 安心して見ていられる」
「大越さんさすがです。安心して観ていました」
「やっぱスゲーわ。話題を周りに振って、まとめる余裕」

といった声が登場。

「毎日見たい。期待しています!!」
「長く続けていただきたい」

と評判は上々だ。

初回から“追い風”でのスタート

 初日となった4日は、偶然にも岸田政権誕生という大きなニュースが重なった。メインキャスター就任初日に注目のニュースを引き当てる強運は、かつての『ニュースステーション』の司会者・久米宏とは対照的だ。

「テレビ関係者の間で語り継がれる“伝説”ですが、『Nステ』が盤石の強さを誇った時代、テレ朝では『久米宏が夏休みをとると大事件が起きる』というジンクスがありました。世界を揺るがした2001年の世界同時テロを始め、ダイアナ妃死去(1997年)、日朝首脳会談(2002年)などが起きたのは、いずれも久米の夏休み中。それに対して大越の初日は、黙っていても多くの人がニュース番組にチャンネルを合わせる政権発足のタイミングでしたから、ご祝儀をもらったようなものです。

 物腰の柔らかさが印象的な大越ですが、初回放送でも触れていたように、東大時代は野球部のエースとして鳴らしたバリバリの元体育会。政治経済のニュースだけでなく、スポーツニュースも見ものになりそうです。

 久米宏や古舘伊知郎は、しゃべりは達者ですがアクが強く、好き嫌いが分かれるタイプ。古舘の後を継いだ富川悠太アナは良くも悪くも無味無臭で物足りなさがありましたが、経験豊富な大越はこれから徐々に自分の色を出していくでしょう。間近には総選挙も控えており、元・政治記者の大越には存在感を発揮する絶好のチャンス。そこで結果を残せれば、一気に“長期政権”の道も拓けてきそうです」(キー局関係者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト