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梅宮辰夫さんが最期まで書いていた「レシピノート」 アンナが受け継ぐ

2019年3月、真鶴のレストランで行われた辰夫さんとクラウディアさんの合同誕生パーティー

2019年3月、真鶴のレストランで行われた辰夫さんとクラウディアさんの合同誕生パーティー

 配偶者が亡くなったあと、遺品をどう整理していくかは、大きな問題だ。大切にしていたものを簡単に手放すことも難しいし、かといってそのままにしていいものだろうかと迷ってしまう……。

「主人が亡くなってひとりになって、こんなに寂しいとは思いませんでした。周りにいる夫を亡くした仲間たちは『せいせいした』なんて言ってたけど、主人が隣にいるのが当たり前だったから、本当にいたたまれなくなって、ひとりでいられなくなっちゃって……」

 そう話すのは、2019年12月に夫の梅宮辰夫さん(享年81)を亡くした、妻のクラウディアさん(77才)だ。

 梅宮辰夫さんといえば、昭和を代表する銀幕の大スター。出会った当初は「夜の帝王」の異名を持つプレーボーイだったが、「床の間に飾っておきたい」というほどクラウディアさんに惚れ込み、一粒種のアンナ(49才)とともに溺愛していた。

 辰夫さんは1974年、36才のときに睾丸がんを発症したが治癒。その後、計6度ものがんを克服したものの、がんは体中に転移していて、100kg近くあった体重が半分ほどになっていた。

 2019年、東京の自宅を処分し、神奈川・真鶴町の別荘を終の棲家と決めて家族で移住。1回4時間の人工透析を週3回受ける闘病生活を送っていた。

「それでも、死ぬなんて全然思っていなかったの。透析のない日は朝から買い物に出かけ、好きな食材を買ってくる。塩っ辛いものが好きなんだけど、自分は塩分も水分も制限されてるから、料理するだけで食べられない。それでも最後まで料理は主人がしてくれていました」(クラウディアさん・以下同)

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