2021年衆議院総選挙、予想獲得議席数
野上氏が選挙戦のポイントを語る。
「現時点で与野党が互角の接戦選挙区がまだ40近くある。世論調査を見ると、岸田内閣は自民党支持層の支持は回復しているが、無党派層からの支持が低い傾向にある。投票率が前回総選挙(53.68%)を超えて50%台後半~60%近くまで上がった場合、自民党は接戦選挙区の多くで議席を取りこぼし、単独過半数割れもあり得る」
自民党にとって綱渡りの選挙戦となることは間違いない。
【表の見方】
小選挙区は別掲表のシミュレーションをもとに集計。印で差がつかなかった選挙区は議席を分割配分した。比例区は各ブロックの情勢分析から試算。現有議席に欠員4。衆院議長、副議長は自民、立憲の現有議席にカウント。
289選挙区の当落予測は10月12日時点の情勢をもとに作成。原則として、公職選挙法に基づく政党要件を満たす政党が公表する各選挙区の支部長、公認予定・内定者、また無所属での立候補の可能性がある者を掲載した。現段階で党の支部長が決まっていないが、候補を立てれば当選の可能性がある場合、(未定)として枠を設けた。「現」は前回衆院選で同じ小選挙区で当選した議員、は比例当選の現職議員。本誌取材により、当選可能性が極めて低いとされる公認予定・内定者、無所属、諸派は掲載を見合わせた。
予想は当選する可能性が高い順に○→△→▲→無印で記した。/表中敬称略。
政党名は、自=自由民主党、公明=公明党、立憲=立憲民主党、共産=日本共産党、維新=日本維新の会、国民=国民民主党、社民=社会民主党。自民党現職議員の派閥は細=細田派、麻=麻生派、竹=竹下派、二=二階派、岸=岸田派、石=石原派、破=石破派、無=無派閥。
※週刊ポスト2021年10月29日号