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2021.10.20 16:00  週刊ポスト

体操競技のAI採点 毎秒約200万のレーザーで選手の動きをスキャン

2019年の体操世界選手権で演技採点にAIが採用、国際大会では初の快挙だった

2019年の体操世界選手権で演技採点にAIが採用、国際大会では初の快挙だった

 より身近な存在になりつつある「AI(人工知能)」。スポーツの世界にも導入され始めている──。体操競技は採点規則を熟知した審判員が技の難易度や出来映えを評価した数値で勝敗が定まる。年々、技が高度化するにつれ、審判の目による公平な判定の難易度も増している。そこで導入されたのが、AI採点システムだ。

 富士通の開発したAI採点システムは、競技場に設置した複数台の3Dセンサーから毎秒約200万のレーザー光を照射し、選手の体をスキャンする。レーザー光の反射で体の形状を捉え、骨格の角度を解析することで、選手の動きと技のデータとをマッチング。男子800、女子500といわれる膨大な数の技を記憶させたAIに、選手が何の技を成功させたのかを判断させている。

「当初は『将来はロボットが採点する時代になる』という冗談のようなひらめきからスタートしたプロジェクトでした」(藤原英則・富士通スポーツビジネス統括部長)

 開発は国際体操連盟とともに進められ、2019年にドイツ・シュトゥットガルトで行なわれた世界選手権で初導入。あん馬、つり輪、男女跳馬4種目で演技採点に採用、高速で複雑な技をAIで判定し、国際大会では初の快挙だった。

 10月18日から福岡・北九州市で開催される世界体操選手権でも、つり輪や平均台などの種目の採点で使用される。

※週刊ポスト2021年10月29日号

競技場に設置された3Dセンサー。レーザーを照射して選手の動きを捕捉する。マーカーなしで動作をデジタル化できるのは、選手にとっても負担がなく画期的だった

競技場に設置された3Dセンサー。レーザーを照射して選手の動きを捕捉する。マーカーなしで動作をデジタル化できるのは、選手にとっても負担がなく画期的だった(撮影/内海裕之)

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