イン・アウトをミリ単位で判定できる上、すぐさま3Dのイメージ映像に変換される
テニスやクリケットなどで行われているビデオ判定「チャレンジ」は、主審や線審のジャッジに選手が異議申し立てを行なう場合に用いられる。プロテニスにこの新たなルールをもたらしたといわれるのが、ホークアイの画像解析テクノロジーだ。
試合会場に設置されたハイスピードカメラで画像を取り込み、画像解析をする。X軸、Y軸、Z軸を数値化することで実写をCG化して映し出すことも可能。ボールの軌道や落下点を正確にトラッキングして3D化された映像は、もはやおなじみとなった。イン・アウトをミリ単位で判定できる上、すぐさま3Dのイメージ映像に変換されるため、視聴者へのインパクトも強い。
現在、ホークアイのサービスは25種類以上の競技に採用されているが、知られているのはテニスのほか、サッカーのゴール判定と「VAR」、ラグビーW杯で採用された「TMO」などのビデオ判定だ。昨年にはMLB、今年はセリエAでホークアイを使った選手やボールのトラッキングが開始され、選手のコーチングなどに活用されている。
※週刊ポスト2021年10月29日号
東京ヤクルトスワローズでもMLBと同様、すべての投球と打球、バットの動き、選手の骨格情報の解析とデータ化を行なっている