冬場は1日900mlの水分が失われる
女性の大敵「肌トラブル」も招く。
空気が乾燥すると、皮膚の表面にある角質層の水分が不足して、皮膚にひび割れや皮むけが発生する。それが悪化すると強いかゆみや赤み、水ぶくれなどの湿疹を併発して「乾燥性皮膚炎」などの皮膚疾患を発症する恐れがある。
乾燥には、命にかかわる大病の危険も潜んでいる。
「ヒトは皮膚や粘膜から蒸発する水分や、呼吸の際に呼気に含まれる水分などで、日常生活において自然に体内から水分が失われています(不感蒸泄)。特に乾燥する冬場は失われる水分量が増え、1日900mlの水分が失われるとされており、汗をかかないからと油断して水分補給を怠るケースが多く、そのため気づかないうちにどんどん脱水症状が進行します。
もともと寒くて血圧が上がりやすい時期に、そうした“かくれ脱水”が進行すると、脳血管に負担がかかって、脳出血や脳梗塞といった脳卒中を発症する恐れがあります」(一石さん)
乾燥すると、よくないことばかり。冬場の体調管理は乾燥対策も必須だ。
※女性セブン2021年12月2日号