ライフ

米国とソ連が冷戦下の研究戦争で踏み込んだ「UFOというタブー」

歴代大統領の間でもUFOと宇宙人問題はデリケートな話題だったのか(時事通信フォト)

歴代大統領の間でもUFOと宇宙人問題はデリケートな話題だったのか(時事通信フォト)

 2021年10月、米・バイデン政権は1963年、凶弾に斃れたJ・F・ケネディ元大統領暗殺に関する機密文書の全面公開を、来年12月まで延期すると発表した。

 ケネディ氏の暗殺を巡っては、陰謀説を含むさまざまな憶測がある。だが、死後半世紀以上が経過した今も真相が明らかにされないのは「人類の価値観を根底から覆す情報がそこに含まれているからだ」と、作家でオカルト研究家の山口敏太郎氏はみている。

「暗殺の背景は諸説ありますが、そのひとつにUFOと宇宙人問題が絡んでいるとする説があります。ケネディは就任直後、米政府が宇宙人と接触、密約を交わしている事実を知り、さらには当時のソビエトも宇宙人と接触していることを知らされ、大変驚いたというのです。ケネディが事実の公表に踏み切ろうとするなか、それを阻止しようとする勢力に暗殺されたとする見方です」

 そもそも一連の問題は、1947年、米・ニューメキシコ州で起きた「UFO墜落」事件に端を発するのだという。墜落UFOに搭乗していた宇宙人はその後、米政府と密約を交わし、「彼らのテクノロジー供与と引き換えに一定数の人類のアブダクション(誘拐)、人体実験の許可を求めた」のだと山口氏は続ける。

「宇宙人との圧倒的な技術格差を見せつけられた、当時のトルーマン、続くアイゼンハワー大統領は彼らの要求を呑むほかなかったのでしょう。それ以降、米国を中心にUFOによる人間や家畜のアブダクション事例が数多く報告されるようになったのも興味深い」

 宇宙人の存在を知っていたのは米政府だけではなく、当時のソ連(クレムリン)も同様に、彼らの存在を知り、接触を続けていたと考えられるのだという。

「当時の米ソ関係は極限の緊張状態にありましたが、一方で、対宇宙人問題は共有、歩調を合わせざるを得なかったとされる。同様の状況は現在も続いていると思われます」(山口氏)

 そうした見方を踏まえると、興味深い逸話がある。2012年、当時の露・大統領だったメドベージェフ氏(前首相)が露メディアの取材後にオフレコでこう語っていたのだ。

〈大統領就任後は『核のボタン』とともに“極秘”と書かれた重要ファイルを預かる。それは地球に来ている宇宙人のものだ〉──。

関連記事

トピックス

記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO
《国分太一コンプラ違反で解散のTOKIO》山田美保子さんが31年間の活動を振り返る「語り尽くせぬ思い出と感謝がありました」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
モンゴルを訪問される予定の雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、「灼熱のモンゴル8日間」断行のご覚悟 主治医とともに18年ぶりの雪辱、現地では角界のヒーローたちがお出迎えか 
女性セブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン