芸能

『水ダウ』の「おぼん・こぼん仲直り」はなぜ視聴者に評価されたのか

『水曜日のダウンタウン』のおぼん・こぼん奇跡の仲直り回はギャラクシー賞を受賞した(漫才協会ホームページより)

『水曜日のダウンタウン』のおぼん・こぼん奇跡の仲直り回はギャラクシー賞を受賞した(漫才協会ホームページより)

 10月6日に『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で放送された『おぼん・こぼん THE FINAL』が、11月19日に発表された放送批評懇談会選定の『2021年10月度ギャラクシー賞月間賞』を受賞した。漫才コンビ結成から56年経つおぼん・こぼんは、近年2人の不仲が話題を呼んでいたが、こぼんの次女の結婚式で電撃的な仲直りを果たして大反響を呼んだ。

 昨年春から個人視聴率が本格的に導入され、現在のテレビ局は従来の世帯ではなく49歳以下の“コア視聴率”を重視している。そのため、最近は若年層の数字を取ろうと、多くの番組がYouTubeやTikTok、インスタグラムなどの人気インフルエンサーを出演させるなどしている。その中で、『水曜日のダウンタウン』は72歳のおぼん・こぼんを取り上げた。それでも、“コア視聴率”は良かったという。

「1965年にデビューし、1980年代前半の漫才ブームでスターになった2人ですが、正直、若年層への知名度はあまりないでしょう。馴染みある視聴者は50代以上です。つまり、今の“テレビが求めるタレント”からは、かけ離れた存在です。

 それにもかかわらず、10月6日の世代別視聴率では50歳以上よりも35歳から49歳のほうが高かった。『水曜日のダウンタウン』はこの日のTBS全番組の中でM1(男20歳~34歳)、F1(女20歳~34歳)、M2(男35歳~49歳)、F2(女35歳~49歳)の4世代で1位でした。おぼん・こぼんをよく知らない世代にも訴えかけるものがあった証拠でしょう」(テレビ局関係者)

 最近のテレビ番組は“仰天”“奇跡”“驚愕”などの煽り文句に反して、予定調和な内容で終わるケースも少なくない。だが、『水曜日のダウンタウン』のおぼん・こぼんには“奇跡の仲直り”という言葉が似合った。

「不仲の話題を好む視聴者は潜在的に多い。ただ、予定調和の番組であれば、『どうせ最後は仲直りするんだろ?』と見限られたでしょう。しかし、『水曜日のダウンタウン』は今まで“ガチ”を通してきましたし、おぼん・こぼんの不仲説を立証する形となった2年前の『芸人解散ドッキリ 師匠クラスの方が切ない説』では、解散を提案するおぼんに対し、最終的にはこぼんがキレて、おしぼりを投げつけた。ナイツがドッキリだと伝えに行くと、さらに怒りが増した。最近のテレビにはない緊張感が漂いました。これらの前振りがあったからこそ、『おぼん・こぼん THE FINAL』は“奇跡の仲直り”と視聴者も素直に思えたわけです」(放送担当記者)

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン