砂糖の甘みは果物で代用できる。日本ナチュラル・ハイジーン普及協会会長の松田麻美子さんが解説する。
「私も、以前はまんじゅうやケーキなど甘いものが好きでした。しかし甘みは果物で満たすことにしたら、砂糖を使ったスイーツを欲しいと思わなくなりました。おはぎを作るときはデーツ(ナツメヤシの実)を水に浸したものをミキサーにかけ、ゆでた小豆と一緒に煮ます。ほかのお菓子を作る際も甘みはデーツでつけています。ひじきの煮ものも普通は砂糖を入れますが、代わりにレーズンを入れると自然な甘みが出ておいしい。
炒めものを作るときは、バターはもちろん、油そのものを使いません。野菜と一緒に少量の水をフライパンに入れ、ふたをして中火にかければ数分で火が入ります。野菜そのものの風味をしっかり味わえるので、物足りなさはありません。パンには完熟したアボカドや、オリーブオイルを抜いたフムス(ひよこ豆をペーストにしたもの)を塗っています」
最初は味気なさを感じるかもしれないが、人の味覚は10日前後で変わるといわれる。慣れてくれば、バターや砂糖を使わなくても食材そのもののおいしさで満足できるようになる。まずは、白砂糖を控えるところから始めよう。
「料理やお菓子作りには、黒砂糖、メープルシロップ、甘酒、本みりんを使いましょう。エネルギー以外の栄養がゼロの白砂糖と比べ、ビタミンやミネラルなどの栄養が残っています」(安中さん)
※女性セブン2021年12月2日号