芸能

風間杜夫、日活ロマンポルノを振り返る「ギャラはかなり助かりました」

1979年までに日活ロマンポルノ16本に出演した風間杜夫

1979年までに日活ロマンポルノ16本に出演した風間杜夫

 今年で50周年を迎える日活ロマンポルノ。俳優・風間杜夫はかつて女子高生も熱狂させた常連俳優だった。風間が「青春時代」を振り返る。【前後編の前編】

 * * *
 1971年、22歳で仲間と劇団を立ち上げ、宣材写真をいろいろな所に配っていたら、翌1972年にロマンポルノから声が掛かったんです。『艶説女侠伝 お万乱れ肌』(監督/藤井克彦、主演/サリー・メイ)という作品です。「ロマンとついているけどポルノだしなあ」と思いましたが、濡れ場のない役だったのでやってみました。子役時代に東映に出ていたので、久し振りに映画の現場を楽しめましたね。

 ちなみに、その作品での役名が「風間良吉」で、日活の事務スタッフの人が北杜夫さんのファン。それで「芸名は風間杜夫でどう?」と提案され、以来“風間杜夫”なんです。

 1本出たら次から次へとオファーがきて、結局1979年までに16本に出演しました。特に1973年は9本です。

 2本目に撮影した『昼下りの情事 古都曼陀羅』(監督/小沼勝、主演/山科ゆり)で初めて濡れ場を体験しました。京都が舞台の文芸の香り漂う作品で、有名な神社やお寺の境内で許可も取らずにゲリラ的に撮影しました。大量の石塔がある所や墓場でも山科さんと絡みましたよ。

 どの作品もアフレコなので、濡れ場の撮影では監督がカメラを覗きながら「次、右のオッパイ吸って……はい、下がって太股を上げて」と指示します。映倫規制がまだ厳しい時代で、「両脚を開いた股の間に体が入る構図はダメ」、「前貼りが見えないように腰をもうちょっとこっちに向けろ」と指示され、僕らはその通りに体を動かす。映画になると濡れ場ですけど、現場は体操です(笑)。

 息遣いでお客さんを興奮させるためアフレコでは男も大袈裟に声を出します。ハア、ハアと息を吐き続けるのでよく酸欠状態になり、目眩がしましたよ(笑)。

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン