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専門家の間でも意見分かれる「ワクチン3回目」 副反応は2回目程度か

オミクロン株の登場で「3回目接種」の議論が急ピッチで進む(写真/AFP=時事)

オミクロン株の登場で「3回目接種」の議論が急ピッチで進む(写真/AFP=時事)

 オミクロン株の登場によって各国でワクチンの追加接種が加速している。気になるのが、前回と異なる製造元のワクチンを打つ「交差接種」。副反応や免疫効果、安全性について、専門家に聞いた──。

 日本国内でのコロナワクチン接種2回目完了者は全国民の約76%となり、国内の新規感染者数も減少傾向にあるものの、オミクロン株の登場で「3回目接種」についての議論が急ピッチで進んでいる。

 海外ではすでに追加接種に踏み切った国も出てきている。厚生労働省によると、今年7月にはイスラエルで、8月以降にはアメリカやイギリスなどですでに実施されている。医療経済ジャーナリストの室井一辰氏は、海外での接種状況についてこう話す。

「追加接種は基本的には免疫不全の人や基礎疾患のある人に推奨している国が目立ちます。効果については様々な分析がありますが、イスラエルで発表された論文によれば、追加接種には感染・発症の予防効果があり、副反応については“2回目程度”とされています」

日本が後手に回ってしまう

 追加接種の緊急性やタイミングについては、専門家の間でも意見が分かれている。前出・室井氏は「分からないことが多い段階なので、ぜひ打ってとは言いづらい」と話す。

「ワクチンを2回打った段階で、ある程度重症化を防ぐ効果があるということは明らかになっています。免疫には“記憶する”という機能があり、たとえ抗体が下がっても、一度感染した病原体に再度感染したときは初回よりも迅速に病原体を攻撃できるのです。2回の接種で十分、と言い切ることはできませんが、2回目までの副反応がひどかった人は、あわてて3回目を接種するような段階ではないと考えられます」

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