1、2回目にファイザーを打った人は、3回目にモデルナを接種するという「交差接種」を避けたほうがよいのだろうか。
「副反応の報告が多いモデルナのワクチンを3回目に打つのが心配な人は多いかと思います。しかし、モデルナの場合、世界各国へのワクチン供給を支援するために、3回目の追加接種は1、2回目の半分の量を接種することになっているので、そこまで高熱などの副反応は出ないと考えられる。交差接種にそこまで過敏に反応する必要はないでしょう」(久住氏)
ただ、11月30日にはモデルナのステファン・バンセルCEOが「既存のワクチンのオミクロン株に対しての効果は、従来株に対しての効果よりはるかに弱い」との見通しを示したことも気になる。専門家はどう捉えたのか。
「モデルナはコロナ以外のmRNAワクチン開発は必ずしも順調でない。よって、CEOとしては新しいワクチン開発をしたいなど、経営を考えて発言せざるを得ない。CEOの発言を事実だと認めるに足るエビデンスがない。ワクチン接種率24%の南アフリカでオミクロン株の感染が拡大しているのを見ても、オミクロン株へのワクチン効果についてたしかなことを言える段階ではない」(前出・久住氏)
判断の時期は迫ってくるので、引き続き最新情報に注意が必要だ。
※週刊ポスト2021年12月17日号