芸能

上白石萌音「クラスの女子からのけもの」の過去を乗り越え人気女優に

舞台後、車の運転手を待たせないように、早歩きで車に向かう上白石萌音

舞台後、車の運転手を待たせないように、早歩きで車に向かう上白石萌音

 最愛の夫を戦争で失い、かつて夫が住んでいた大阪に向かうも、母と娘ふたりでは食べていくことさえままならない。なんとか生計を立てるため和菓子を売り始めるが、将来に対する不安で気もそぞろ。そのとき、不慮の事故に巻き込まれて──。NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の人気がじわりと上がってきている。初回視聴率16.4%の滑り出しで、11月29日からの第5週では番組最高となる17.7%を記録した(12月7日時点)。

 昭和から令和にかけて、ラジオ英語講座とともに歩んだ3世代のヒロインのストーリーは、トップバッターの安子の物語がクライマックスに近づいている。

 安子を演じるのは、上白石萌音(23才)だ。

 冒頭のシーン、事故により骨折した左腕をものともせず、砂にまみれながら這ってけがをしたわが子に近づき、抱きかかえる安子の姿は、23才の演技とは思えないほどの悲壮感を漂わせていた。

「一度、演技を目にしたら焼きついて離れません。華やかなタイプではありませんが、カメラの前で演技に入った瞬間、まるで彼女にだけスポットライトが当たっているかのような感覚になります」

 テレビ局関係者がそう評するほどで、萌音を「世代ナンバーワン女優」に推す声も多い。

 活躍はドラマのみならず、2016年に空前のヒットとなったアニメ映画『君の名は。』でヒロインの声優を務め、挿入歌も歌った。2021年9月に初のエッセイ本を発売し、年末には歌手として『NHK紅白歌合戦』に初出場、2022年3月から始まる舞台『千と千尋の神隠し』ではダブルキャストの主演を張る。まさにマルチな活躍をしているのだ。

 唯一無二の才能は、どのように育まれたのか。萌音の故郷・鹿児島でルーツをたどると、天真爛漫な笑顔からは想像もつかない過去があった。

1年近く“保健室登校”

 萌音の実家は、鹿児島市の中心部から車で20分ほどの距離にある。1990年代に造成された新興住宅街は、山を切り開いた場所にあるため、周囲に自然があふれている。

 萌音が家族でその地に引っ越してきたのは、小学1年生の頃。妹で女優の萌歌(21才)とともに、近所では評判の姉妹だった。

「姉妹そろって色白で、脚なんか折れちゃいそうなくらい細くてね。引っ越してきた頃には、“あのかわいい子たちは一体どこから来たんだ”って、近所でも話題になったほど」(近隣住民)

 父は地元の中学校の社会科教師、母はピアノ教室を開いていた。だが、小学校時代の萌音は、少しだけイメージが異なったようだ。

「メガネをかけていて、自信がないのか声も小さくて。いつもうつむいて本ばかり読んでいたようです。内向的な性格が災いして、クラスの女子とは合わなかったようで、低学年の頃には、1年近く“保健室登校”をしていた時期もあります」(小学校時代の同級生)

関連記事

トピックス

愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
イメージカット
「有名人なりすまし広告」の類に“騙されやすい度”をチェックしてみよう
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン