スポーツ

新庄剛志「阪神時代はマスコミ嫌い、取材も受けなかった」盟友の証言

阪神時代はマスコミ対応が今とは大違いだったという(時事通信フォト)

阪神時代はマスコミ対応が今とは大違いだったという(時事通信フォト)

 オフの話題を席巻する日本ハムの“ビッグボス”こと新庄剛志監督。阪神入団当時は人気選手でありながら“問題児”のイメージもついて回った。実際にはどんな人物だったのか。新庄氏を間近で見ていた男たちの証言──(全3回の第2回)。

 * * *
 1988年のドラフト1位で入団した、新庄氏より2年先輩の中込紳氏の回想でも“セット”で登場したのが、亀山努氏だ。センター・新庄とライト・亀山の右中間コンビがチームを引っ張り、92年にチームは久しぶりに優勝争いを演じる。「亀新フィーバー」の当事者である亀山氏はこう語る。

「当時、チームは暗黒時代だったが、僕ら若手にとってはチャンスだった。チームの転換期で、1985年の日本一メンバーと若手が混在していた。だから、チームがどうこうではなくポジションを奪うために必死で戦った。1992年はラッキーゾーンが撤去された年で、球場が広くなったから機動力を生かそうという話になっていた。そういう意味では僕や新庄にとっては千載一遇のチャンスだった」

 そうしたなか、新庄氏はセンターに定着。そこには幸運もあったという。

「僕も運がよかったけど、新庄はもっと運がよかった。あの年はロースター枠(開幕一軍40人枠)があって、新庄は外れていたんです。ファームで大型内野手として育てるという構想だった。ところが、ロースター枠に入っていた嶋田(章弘)さんが左手首骨折で新庄がメンバー入り。5月にはサードを守っていたオマリーが骨折して、新庄が代役でスタメン出場。その試合で初打席の初球をレフトスタンドに本塁打ですからね。“持っている”のは間違いない。

 新庄は野球に対しては真摯で、グラウンドでは野球の話ばかりでしたね。常にポジショニングとかについて話していた」

 そうしたなか、新庄氏を悩ませていたのが、マスコミの取材攻勢だった。

「今はマスコミをうまく使っていますが、昔の新庄はマスコミが嫌いで、取材も受けなかった。関西のスポーツ紙はチームが強くなるほど、選手のプライベートに踏み込んでくる。勝つと選手の私生活に踏み込み、負けが込むと批判に転じる」

関連キーワード

関連記事

トピックス

【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
日本初となる薬局で買える大正製薬の内臓脂肪減少薬「アライ」
日本上陸の内臓脂肪減少薬「アライ」 脂肪分解酵素の働きを抑制、摂取した脂肪の約25%が体内に吸収されず、代わりに体内の脂肪を消費
週刊ポスト
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
専修大サッカー部を辞任していた源平監督(アフロスポーツ)
《「障害者かと思った」と暴言か》専修大サッカー部監督がパワハラ・経理不正疑惑で辞任していた 大学は「警察に相談している」と回答
NEWSポストセブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
日本製鉄によるUSスチールの買収計画
【日本製鉄のUSスチール買収問題】バイデンもトランプも否定的だが「選挙中の発言に一喜一憂すべきではない」元経産官僚が読み解く
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン