日本ではあまり報道されていないが、「宝能グループ」は不動産に限らず、金融や、医療、製造業、小売業などさまざまな事業を展開するコングロマリット企業だ。しかし、新型コロナ問題の影響で、資金繰りが悪化するなど不動産不況の影響を受けいまや経営不振に陥り、資産が凍結され、事実上の倒産状態になっている。
このため、宝能グループの数万人にのぼる社員はここ数か月、賃金が支払われておらず、中国各地で、デモやストライキが起こり、収拾のめどが付かない状況になっている。
CLBは「各業界では今後も価格競争は続くことが予想されるが、中国政府は労働者が最低限の生活を維持できるよう、しっかりとしたセーフガードを設け、適切に運用する必要がある」と指摘している。