芸能

林家三平『笑点』卒業で振り返る「2021年の名回答10選」

二代目・林家三平が「父の言葉」を振り返る(写真/本人提供)

林家三平は5年半にわたって大喜利メンバーをつとめた(写真/本人提供)

 年末となると恒例なのが振り返り企画。コラムニストの石原壮一郎氏がまとめたのは日曜18時の名回答である。

 * * *
 師走の日本列島に激震が走りました。まさかというか恐れていたことが起きてしまったというか、12月19日の18時前に番組の中で明らかになったその重大ニュースに、テレビの前のファンは息を飲み言葉を失います。

 国民的人気番組『笑点』で、5年7カ月にわたって大喜利メンバーを務めていた林家三平さんが、今年いっぱいで番組を卒業することになりました。挨拶の中で「この5年半、一度も座布団10枚を取ったことがありません」と言っていましたが、たしかに大喜利の中で苦しい戦いを続けていた印象は否めません。ネット上には厳しい声も多くあります。

 しかし、それぞれに強烈な個性を持ったメンバーの中で、三平さんなりの持ち味を生かしつつ、十分に役割を果たしていました。幕の内弁当だって、天ぷらや焼き魚だけでは成り立ちません。玉子焼きか切り干し大根かはわかりませんが、味のバリエーションやメリハリがあるからこそ全体が盛り上がります。

 26日放送の大喜利が最後の出演となる三平さんへの感謝とねぎらいの気持ちを込めて、2021年の『笑点』のレギュラー放送の大喜利を全部見直し、おもに座布団を獲得した回答から、10の「名回答」をピックアップしてみました。「なるほど、三平さんはちゃんと面白い答えを言っていたんだ」と感じていただけたら幸いです。

【2021年『笑点』大喜利における林家三平の名回答10選】(放送日順)

●お題:同じ商売同士の人がケンカしました。どうなりましたか?(1月24日放送)
「蕎麦屋と蕎麦屋がケンカしました。お互い手打ちかと思ったんですが、もうすでにのびていました」

●お題:Adoのヒット曲「うっせぇわ」が流れます。それを受けて笑点流にひと言(3月21日放送)
「弟子に注意したらそう言われました」※座布団はなかったが、たい平さんが絶賛

●お題:職業を名乗って「勉強し直してまいります」と言ってください。「どうして?」と尋ねるのでひと言(4月18日放送)
「トンカツ屋なんですけど、勉強し直してまいります。(どうして?)お客さんがワーッと来ると、すぐあがっちゃうんです。でも暇なときは、いつも油売ってるんですけどね」

●お題:泣いてください。「どうしたの?」と尋ねるのでひと言(4月25日放送)
「うちの息子が将来の夢、語ってくれたんです。(どうしたの?)『将来はパパのような噺家になりたい』って。……苦労するだろうな」※周囲から「かわいそう」の声

●お題:さまざまな職業の人になって、特性手作りバーガー作ったと報告してください。「特徴は?」と尋ねるのでひと言(5月23日放送)
「有名漫才師が特製バーガーを作りました。(特徴は?)霜降りの和牛にブラックマヨネーズをかけてサンドしました」

●お題:さまざまな動物になって「俺は〇〇なんだけど、本気出すよ」と言ってください。「ほんとかよ?」と尋ねるのでひと言(6月13日放送)
「俺さ、サラブレッドなんだけど、本気出すよ。(ほんとかよ?)まわりからよく『ほんとにサラブレッド?』って言われるんだ」

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