スポーツ

元スノボ代表・國母和宏の今 ドレッド、鼻ピアスをやめてアパレル業に進出

迷言で注目を集めた國母和宏(写真/共同通信社)

迷言で注目を集めた國母和宏(写真/共同通信社)

「チッ、うるせーな」「反省してま~す」──。お騒がせ冬季五輪選手といえば、真っ先に思い浮かぶのが2010年バンクーバー五輪でスノーボード・ハーフパイプの代表だった國母和宏(33)だろう。

 出発時、成田空港にトレードマークのドレッドヘア、鼻ピアス、ヒゲに加え、「腰パン」「緩んだネクタイ」で現われたため批判が殺到。現地に到着後の共同会見で服装の乱れに質問が相次ぐと、ふてくされた表情で“迷言”を連発して火に油を注いだ。

 五輪本番では8位に終わったが、その後、國母のアスリートとしてのキャリアは輝かしい。

「海外での大会で優勝を連発し、2018年12月には『スノーボード界のアカデミー賞』ともいわれる『RIDERS POLL 20』で最優秀選手を獲得し、日本人初の快挙を成し遂げています」(スポーツ紙担当記者)

 しかし、2019年11月に大麻取締法違反容疑で逮捕される。翌年1月に懲役3年執行猶予4年の有罪判決を受けた。

「公判では大麻を14歳のころから使用していたことを明かし、大麻がすべて違法とは思わないなどと告白するなど反省した様子は見られなかった」(社会部記者)

 現在、國母の姿は生まれ育った北海道ではなく、長野県にあった。

「2か月くらい前に家族で引っ越してきたね。人付き合いを避けているようで、近隣でも知っている人は多くないよ」(近隣住民)

 國母に話を聞きに行くと、自宅からスキーウェア姿で現われた。トレードマークだったドレッドヘアと鼻ピアスはやめており、落ち着いた印象だ。取材の意を伝えると、丁寧な物腰でこう答えた。

「こちらも色々とあって……今は家族と静かに暮らしたいと思います」

 近況について國母の知人が後を引き取る。

「子供への影響を考えて引っ越したと聞いています。現在はアパレル業に進出し生計を立てている。本人はタイムや順位を競う“競技者”ではなく、テクニックを見せる“表現者”としてプロ活動を続けていきたいようです」

 今では心から反省したようだ。

※週刊ポスト2022年1月14・21日号

関連記事

トピックス

硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
隆盛する女性用ファンタジーマッサージの配信番組が企画されていたという(左はイメージ、右は東京秘密基地HPより)
グローバル動画配信サービスが「女性用ファンタジーマッサージ店」と進めていた「男性セラピストのオーディション番組」、出演した20代女性が語った“撮影現場”「有名女性タレントがマッサージを受け、男性の施術を評価して…」
NEWSポストセブン
『1億2千万人アンケート タミ様のお告げ』(TBS系)では関東特集が放送される(番組公式HPより)
《「もう“関東”に行ったのか…」の声も》バラエティの「関東特集」は番組打ち切りの“危険なサイン”? 「延命措置に過ぎない」とも言われる企画が作られる理由
NEWSポストセブン
海外SNSで大流行している“ニッキー・チャレンジ”(Instagramより)
【ピンヒールで危険な姿勢に…】海外SNSで大流行“ニッキー・チャレンジ”、生後2週間の赤ちゃんを巻き込んだインフルエンサーの動画に非難殺到
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン