芸能

斎藤工が進める芸能界働き方改革「撮影現場にベビーシッター」

斎藤工がドラマ現場を「子供」のために改善

斎藤工が撮影現場で働く人のために働き方改革

「未婚の独身俳優が、こんな気遣いができるなんて、時代も価値観も本当に変わった」

 俳優の斎藤工(40才)が今、演技とは別のことで業界関係者の話題に上がっている。ある映画配給会社関係者が明かした。

「最近、まだ出演情報が解禁されていないある映画の撮影現場に、ベビーシッターが呼ばれて、控室を使って即席の託児所を作られたんですよ。シッターの手配を提案したのは出演者の1人である斎藤さんで、噂通りだったと、皆が感激した一件があるのです」

 その映画制作陣には、「子持ちのスタッフは、撮影現場にお子さんを連れてきてもいい」と通達されて、「実際に裏方スタッフ男女1名ずつが子供を連れてきたのです」(前出・映画配給会社関係者)

 映画の撮影は、計画通りに進行することが珍しいほどに予定の立たない現場。このコロナ禍にあって、さらにスケジュールは変則的になっている。それだけに、時間に制限のある保育所などに預けずに、現場で面倒を見てもらえるとなれば、仕事にも集中できる。「この試みには、現場の皆も大喜び。彼らは、斎藤さんに心底感謝をしているところなんです」と、映画製作現場の全体のムードまで盛り上げる結果をもたらしていた。

 実は、斎藤は、昨年4月公開の竹中直人(65才)、山田孝之(38才)と共同監督を務めた映画『ゾッキ』の撮影現場でも、ロケ地に託児所を設けていた。

「『ゾッキ』だけでなく、斎藤さんはこれまで監督を務めた作品で託児所を作っています。日本の映像の現場において、女性スタッフが妊娠や出産すると、現場から卒業しなくてはならない、という“システム”のようなものに彼は疑問を感じていたんです。だから、自分が監督する現場では、プロの方を雇って託児所を必ず作った。

 彼は、この考えが業界全体の流れとして、当たり前になればいいと期待しているようです。実際に斎藤さんの考えに共感する映像関係者は多数います。なかなか真似できることではありません」(映画制作関係者)

 斎藤は、映像制作会社で働いていた父の影響で、幼少時から毎日映画を見て育った。WOWOWでは『映画工房』という映画紹介番組のMCを10年も続けるほどの映画通。そんなバックボーンも持つ斎藤は、製作現場の環境づくりにまで着手しているのだ。

 社会全体での働き方改革が叫ばれる中、その波は芸能界、映画界にも及んできたといえそうだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

「ナスD」として人気を博したが…
《俺って、会社でデスクワークするのが苦手なんだよね》テレビ朝日「ナスD」が懲戒処分、517万円を不正受領 パワハラも…「彼にとって若い頃に経験したごく普通のことだったのかも」
NEWSポストセブン
トレードマークの金髪は現在グレーヘアに(Facebookより)
《バラエティ出演が激減の假屋崎省吾さん“グレーヘア化”の現在》中居正広氏『金スマ』終了を惜しむカーリー「金髪ロング」からの変貌
NEWSポストセブン
姉妹のような関係だった2人
小泉今日子、中山美穂さんのお別れ会でどんな言葉を贈るのか アイドルの先輩後輩として姉妹のようだった2人、若い頃は互いの家を行き来し泥酔するまで飲み明かしたことも
女性セブン
彼の一世一代の晴れ舞台が近づいている
尾上菊之助「菊五郎」襲名披露公演配役で波紋、“盟友”尾上松緑を外して尾上松也を抜擢 背景に“菊之助と松緑の関係性”を指摘する声も「最近では口もきかない」
女性セブン
39度目の甲子園で戦った明徳義塾・馬淵史郎監督(写真/産経新聞社)
【敗軍の老将・兵を語る】明徳義塾・馬淵史郎監督がメディアの報道に「頭にきているんですよ」 それでも健在だった的確な「敗因分析」コメント
NEWSポストセブン
「え、本物……?」小柄だが顔が激似の“大谷似翔平”にファンが歓喜
「似すぎ…!」大谷翔平に今永昇太…メジャーリーグ開幕当日、東京ドーム場外に“そっくりさん”が大量出没「めっちゃ本人じゃん」
NEWSポストセブン
大の里の昇進をめぐっては悩ましい問題も(時事通信フォト)
大の里「次の横綱」への最大の懸念は“大関ゼロ”問題 ガチンコ全盛時代に求められる“2場所連続優勝で文句なしの昇進”のハードルの高さ
週刊ポスト
実際の告知は執行当日、1〜2時間前に行われることが基本となっている
《死刑当日告知裁判》「早朝、革靴の足音で “その瞬間”への恐怖が増す」死刑囚と接した牧師が明かす“執行前の実態”「精神的な負担から睡眠薬頼りに、顔は腫れぼったく収監前の面影が消える」
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロゴルフ・川崎春花、阿部未悠、小林夢果を襲う「決勝ラウンド3人同組で修羅場中継」の可能性
週刊ポスト
都内の高級住宅街に大きなあ戸建を建設中の浅野温子
浅野温子、都内高級住宅街に二世帯住宅を建設中 資産価値は推定5億円、NHK元アナウンサーの息子一家との同居で始まる“孫育て”の日々
女性セブン
再婚妻との子どもが生まれた東出昌大。杏はイラストで子どもとの日常を投稿
《東出昌大と新妻による出産報告も突然のYouTube休止》3児の母・杏がSNSに投稿していた「家族イラスト」の意味深な背景
NEWSポストセブン
寺本幸代監督が制作秘話を語った
《口コミでも絶賛の話題作》『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』監督が明かした制作秘話 「ドラえもん愛」「王道への挑戦」から生まれたこだわりのシーンとは?
NEWSポストセブン