芸能

菅田将暉の両親が初告白 天才役者を育てた「家族の哲学」

菅田将暉の両親が語った家庭の秘密

菅田将暉の両親が語った家庭の哲学とは

 主演するドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)の見逃し配信が、民放全ドラマの歴代最多となる424万再生を突破するなど、圧倒的な人気を誇る菅田将暉(28)。昨年は『花束みたいな恋をした』を始め5本の映画の出演し、今年も主演映画『百花』(9月公開予定)が控えている。私生活では女優の小松菜奈(25)と結婚して話題を呼ぶなど、「芸能界は菅田を中心に回っている」(スポーツ紙デスク)と言われるほどの黄金期に、菅田にまつわる一冊の貴重な書籍が発売された。

『3兄弟のあしあと』(辰巳出版、2021年11月刊)がそれだ。著者は菅生好身(すごう・よしみ)さん。菅田の母親である。好身さんは東京や大阪でエステサロンを経営し、子育てに関する相談や夫婦問題のカウンセリング、講演会などを行なう一般社団法人ライフバランス協会代表理事を務める。そんな好身さんが綴った同書は、菅田を含む個性豊かな3兄弟をいかにして育てたか、母親と父親の役割とは何か、子育ての試練やその対処法を母親の目線で解説しつつ、子育て中の親へのエールを贈る一冊となっている。

 家族から見た菅田の素顔、幼少時のエピソードから独立、そして結婚まで、好身さんと父親の菅生新(あらた)さんが独占インタビューに応じた。【前後編の前編】

 * * *
好身:私は美容の仕事もしていますが、お客様は子育て世代の主婦の方たちが多く、相談を受けることが多かったんです。それで、自分の体験をお伝えできればと思い、このたび一冊の書籍にさせていただきました。

新:我が家の子育てについて、ここまで詳細に明かしたのは初めてだね。

好身:何しろうちは男の子3人兄弟だったから、大変でした。思えば最初は「長男(将暉)はできたけど次男はできない」とか比較をしてしまうことあったし、怒ってばかりの母親だったんです。でも私があまりにも厳しくしていたからか、いつしか子供たちに笑顔がなくなってきたのを感じて……。それである日「怒らないキャンペーン」を始めたら、一家の空気が変わったんですよね。あれが我が家のターニングポイントだった気がします。

新:結局、負荷をかけたらダメなんですよね。学力が高い子供って、基本的に親が「勉強せい」って言わないもので、うちも自分で考えて選ぶ『選択力』を大切にしたんです。とくに長男は小学校の頃まではフワッとしていたけど、中学1年くらいから理論派になった。自分で考えて、理屈で理解するようになりましたね。なぜ勉強するのか? 将来の選択肢を増やすためなんだな、と。実際、勉強は言われなくてもよくしていたもんね。

好身:「将来は数学の先生」になりたいって言っていたくらい、理系の科目はすごく良く出来ましたね。定期テストで全教科85点以上取ったら携帯電話を買ってあげると約束したら、しっかり達成してきたことも。

新:それ僕が言い出したらしいんやけど、すっかり忘れてしまって(笑)。

好身:主人、言ったことを忘れてしまうことがあるんです。「そんなの知らんで」と言われてガッカリしていた。そいうった主人の理不尽さを見てきたからか、社会に出てからも困らなかったみたい(苦笑)。本人も「子供の頃からお父さんの理不尽さを見ているから、仕事で納得いかない対応をされても大したことない」と言っていました。

新:長男はいつだったか、「僕にとって父より理解できない生物はこの世にいない」なんて言っていたからね。でも本当に忍耐強い子には育ちました。

好身:芸能界で生き抜いたのも、そういう素地があったからかもしれませんね。

関連キーワード

関連記事

トピックス

亡くなったシャニさん
《7か月を経て…》ハマスに半裸で連行された22歳女性が無言の帰宅、公表された最期の姿「遺体の状態は良好」「肌もタトゥーもきれいに見える」
NEWSポストセブン
フジコ・ヘミングさん(撮影:中嶌英雄)
《フジコ・ヘミングさん追悼》「黒柳徹子さんがくれたお土産」「三輪明宏さんが家に来る時は慌てて…」密着した写真家が明かす“意外な交友関係”
NEWSポストセブン
別居を認めたMEGUMI
《離婚後の大活躍》MEGUMI、「ちゃんとした女優になる」を実現!「禁断愛に溺れる不倫妻」から「恐妻」まで多彩な“妻”を演じるカメレオンぶり
NEWSポストセブン
日米通算200勝を達成したダルビッシュ有(時事通信フォト)
《ダルビッシュ日米通算200勝》日本ハム元監督・梨田昌孝氏が語る「唐揚げの衣を食べない」「左投げで130キロ」秘話、元コーチ・佐藤義則氏は「熱心な野球談義」を証言
NEWSポストセブン
ギャンブル好きだったことでも有名
【徳光和夫が明かす『妻の認知症』】「買い物に行ってくる」と出かけたまま戻らない失踪トラブル…助け合いながら向き合う「日々の困難」
女性セブン
破局報道が出た2人(SNSより)
《井上咲楽“破局スピード報告”の意外な理由》事務所の大先輩二人に「隠し通せなかった嘘」オズワルド畠中との交際2年半でピリオド
NEWSポストセブン
河村勇輝(共同通信)と中森美琴(自身のInstagram)
《フリフリピンクコーデで観戦》バスケ・河村勇輝の「アイドル彼女」に迫る“海外生活”Xデー
NEWSポストセブン
『君の名は。』のプロデューサーだった伊藤耕一郎被告(SNSより)
《20人以上の少女が被害》不同意性交容疑の『君の名は。』プロデューサーが繰り返した買春の卑劣手口 「タワマン&スポーツカー」のド派手ライフ
NEWSポストセブン
ポジティブキャラだが涙もろい一面も
【独立から4年】手越祐也が語る涙の理由「一度離れた人も絶対にわかってくれる」「芸能界を変えていくことはずっと抱いてきた目標です」
女性セブン
木本慎之介
【全文公開】西城秀樹さんの長男・木本慎之介、歌手デビューへの決意 サッカー選手の夢を諦めて音楽の道へ「パパの歌い方をめちゃくちゃ研究しています」
女性セブン
大谷のサプライズに驚く少年(ドジャース公式Xより)
《元同僚の賭博疑惑も影響なし?》大谷翔平、真美子夫人との“始球式秘話”で好感度爆上がり “夫婦共演”待望論高まる
NEWSポストセブン
中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン