2月13日、筑波大学附属高校の入学試験会場に入っていく悠仁さま
〈特段の事情がなければ異体字は使用せず、原則の字体を用いて「黒澤明監督」は「黒沢明監督」としますし、出版社の「文藝春秋」は「文芸春秋」と表記します〉(『毎日ことば』より)
同様の指摘は定期的に噴出しているようで、日経新聞の校閲部も以前、公式ツイッターで、
〈紙面では固有名詞でも常用漢字表にある新字を使い、旧字や標準字体以外の異体字は新字体に直すという運用をしています。澤は沢に、壽は寿に、といった具合です。旧字・異体字を乱用すると読みにくい紙面になるためです。国内の新聞社、放送局は多かれ少なかれこのルールを意識しています〉
と説明したことがある。昨年も、陸上男子100メートルで日本記録を塗り替えた「山縣」亮太選手の表記が、新聞各紙で「山県」だったことが話題になった。
とはいえ、こうした運用は絶対的なものではなく、本人の強い要望があれば個別に対応したり、特段の事情があれば柔軟に対応するという。
「たとえば民間の日本人として初めて国際宇宙ステーションに滞在した実業家の前澤友作氏について、数年前までは前沢友作と表記していました。それがある時期から前澤友作とするようにしています。何が最も適した表記か、常にアップデートしているのです」(前出のスポーツ紙記者)
「筑附」表記に並々ならぬ思い入れのある人は、一度新聞社に相談してみてもいいかも?