カプセルトイメーカー・海洋堂が販売する、人気造形師である松村しのぶさん制作のフィギュア(C)KAIYODO
奇抜なアイディアと高技術の結晶
カプセルトイは受注生産のため、在庫リスクが小さい。そのため、商品開発をするうえで冒険がしやすいと、前出の小野尾さんは言う。
「多人数に売るだけでなく、“40代主婦・2児の母向け”など、ターゲットを細かく設定し、その層にピンポイントで届けられる商品開発が可能なんです」(小野尾さん)
たとえば昨年は、機内食がプリントされたランチョンマットがヒット。これはコロナ禍でも飛行機旅行の気分を味わってもらおうと開発された。
直径65mmのカプセルに入ったおもちゃには、日本の“モノづくりの粋”が詰まっている。たとえば、カプセルトイメーカー・海洋堂のこだわりも目を見張るものがある。
「原型制作から彩色まで、そのジャンルのエキスパートが手掛けています。どれも緻密な仕上がりで、“作品”ともいえるため、作家名をクレジットしています」(海洋堂・広報担当)
高い技術で作られた海洋堂のカプセルトイを具体的に見ていこう。