「僕は学生時代にオーストラリアに留学していて、接客や経営を学んでいたから、ずっとお店をやりたいと思っていました。外国にあるパブみたいな店にしたかったんですよ。地震で壊れた棚を取っ払って、店の真ん中に丸い角打ち台を誂えました」(昌弘さん)

「外国にあるパブをイメージした」と店主が誂えた丸テーブルに客らが集う

「外国にあるパブをイメージした」と店主が誂えた丸テーブルに客らが集う

「小谷の“ラウンジ”と呼んでいる。ここが僕らの指定席。毎日ウオーキングの帰り道、この店で出会った仲間たちと、旨い酒を飲むのが日課だよ」(70代)

「近所に住んでいるから30年来、酒の配達でもずっとお世話になっている。私は、寂しがり屋だからつい来ちゃう。週3の水泳帰りにここに寄って、みんなと飲んでおしゃべりするのが心地良くて。癒やされるよ」(80代)

「ふらっと寄ったら、店主が穏やかで感じいいなぁって。通っているうちに知り合いがたくさんできて、毎日夕方に来ると誰かしらいる。天気の話や野球の話とか、どうでもいいようなことしか話してないんだけど楽しいね。ここで飲むのが、日々のルーティーンになってる」(50代)

「いつも店に活気があって親しみやすい。今日は店のすぐ近くでやっている展覧会に行って、絵を見て、それから小谷で飲むって、デートコースを決めて来ました。最近はずっと家飲みだったから、久しぶりにこの店で飲めて、気分が高揚します」(女性連れの30代)

 若者からリタイア組まで幅広い世代が寛ぐオアシスだ。

笑顔が溢れる店内は明るい雰囲気

笑顔が溢れる店内は明るい雰囲気

「酒もつまみも世界各国の味が揃っているよ!」(70代)と、常連客がムール貝をつつきながらご機嫌に語る。

「外国を旅するのが好きで、覚えてきた料理を酒に合うつまみとして出していたら、いつしか種類が増えてしまいました(笑い)。でも、どれも簡単なものばかりだから本格的な料理を食べたいというお客さんには、フレンチでもイタリアンでも近くにある僕が好きな店を紹介しているんですよ。

 うちをゼロ次会に使って別の店に流れたり、1次会と2次会の合間にちょっと顔出そうかとここを中継地点としたりね、みなさんに気軽に立ち寄ってもらってますね」(昌弘さん)

「同僚とそこの通りでばったり会って、店に吸い込まれるように来てしまった(笑い)。常連さんが気さくな人ばかりで、気を使わず飲めるから、一杯だけと思っていても、もう一杯となってしまう」(40代)と、仕事帰りのビジネスマンがネクタイを緩める。

 この店に欠かせないのは、『焼酎ハイボール』。

「爽やかな辛口が染みる。ここで出会った友と飲む、私にとってオー・ド・ヴィ(Eau de vie)。命の水だよ」(80代)

旅好きの店主が考案した世界各国のつまみを引き立てるのは、キレ味爽快な『焼酎ハイボール』

旅好きの店主が考案した世界各国のつまみを引き立てるのは、キレ味爽快な『焼酎ハイボール』

2021年10月29日取材

■小谷酒舗

大名中央通りの角地に建つ小粋な外観のビル。店内は開放的で“誰でもウェルカム”な雰囲気

大名中央通りの角地に建つ小粋な外観のビル。店内は開放的で“誰でもウェルカム”な雰囲気

【住所】福岡県福岡市中央区大名1-11-13
【電話番号】092-741-2924
【営業時間】平日:11~22時、土曜:11~21時、祝日:12~18時、日曜定休
焼酎ハイボール195円、ビール大びん430円、焼売210円、いぶりがっこ&クリームチーズ350円、ムール貝480円

※営業時間等に関しては店舗にお問い合わせください。

関連記事

トピックス

中居の近影をキャッチ(2025年12月下旬)
《ゴルフ用ウェアで変装して百貨店に…》中居正広、外出頻度が増えている 表舞台では“盟友たち”が続々言及する理由
NEWSポストセブン
16年ぶりに写真集を出す皆藤愛子さん
16年ぶり写真集発売の皆藤愛子 「少し恥ずかしくなるくらいの素の姿や表情も、思い切って収めていただいています」
週刊ポスト
サッカー日本代表・森保一監督
サッカー日本代表・森保一監督 優勝を目標に掲げるW杯への意気込み「“日本人ならできる”という姿勢を示し、勇気や自信を届けたい」 
女性セブン
トランプ大統領と、金正恩氏(AFP=時事)
トランプ大統領は金正恩氏を「マドゥロ方式」で拘束できるのか──荒唐無稽と笑えなくなった国際政治の危険な“初夢”
NEWSポストセブン
中国人インフルエンサーがカンボジアの路上で変わり果てた姿で発見された(TikTokより)
《へそ出しタトゥー美女の変わり果てた姿》中国インフルエンサー(20)がカンボジアの路上で発見、現地メディアに父親が答えた“娘と最後に連絡した日”【髪はボサボサ、うつろな表情】
NEWSポストセブン
プロ棋士の先崎学九段(左)と日本推理作家協会の将棋同好会代表を務める小説家の葉真中顕氏
【2026年の将棋界を展望】崩れ始めた「藤井聡太一強」時代、群雄割拠を抜け出すのは誰か? 伊藤匠二冠だけじゃないライバルたち、羽生世代の逆襲はあるか【先崎学氏×葉真中顕氏対談】
週刊ポスト
米国によってニコラス・マドゥロ大統領が拘束された(時事通信フォト)
《大統領拘束を歓迎するベネズエラ国民の本音》「男女ともに裸にし、数日間眠らせず、窒息を繰り返させる…」国連に報告されていた“あまりに酷い拷問のリアル”
NEWSポストセブン
運転席に座る中居(2025年12月下旬)
《三歩下がって寄り添う高級ジーンズ美女》中居正広を今もダンサー恋人が支える事情「この人となら不幸になってもいい…」過去に明かしていた結婚観との一致
NEWSポストセブン
一般参賀にお姿を見せた上皇さまと美智子さま(時事通信フォト)
《新年を寿ぐホワイトドレス》「一般参賀に参加いただく必要があるのか?」美智子さま“お手振りなし異変”報道で波紋…上皇ご夫妻が行事に込める「内に秘められた心の部分」
NEWSポストセブン
新宿の焼肉店で撮影された動画が物議(左は店舗のInstagramより、右は動画撮影者より提供)
《テーブルの上にふっくらとしたネズミが…》新宿・焼肉店での動画が拡散で物議、運営会社は「直後に殺処分と謝罪」「ねずみは薬剤の影響で弱って落下してきたものと推察」
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された秋篠宮家次女・佳子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀で見せた“ハート”》佳子さま、“お気に入り”のエメラルドグリーンドレスをお召しに 刺繍とハートシェイプドネックがエレガントさをプラス
NEWSポストセブン
茨城県水戸市のアパートでネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された
《水戸市・31歳ネイリスト女性死亡》「『誰かのために働きたい』と…」「足が早くて活発な子」犯人逃走から6日間、地元に広がる悲しみの声
NEWSポストセブン