ライフ

布袋(ほてい)顔の店主がお出迎え!お洒落な街、博多・大名に馴染む角打ち

 福岡の中心・天神から徒歩10分。かつては城下町として栄え、今では最新のファッションスポットとして知られる街、福岡市中央区の大名で創業72年を誇る『小谷酒舗(しゅほ)』。

「この辺は、紺屋町(こんやまち)とも呼ばれ、昔は、染め物屋が多かったんだよ。今じゃ若者向けの洋服屋や美容室が建って、すっかりお洒落な街並みになったけど、それに馴染む店構え。でも、どこか懐かしい情緒がある。開放的で一見さんも常連さんも誰でもウェルカムな店だね」(40代)と、客を惹き付ける。

「いつ来てもニコニコ笑顔で布袋様みたい」(50代)と常連客に愛される3代目・小谷昌弘さん(40歳)が父の浩司さん(68歳)と共に営む老舗だ。

3代目小谷昌弘さん(左)と、2代目で父の浩司さん(右)。ともに福を呼ぶ笑顔だ

3代目小谷昌弘さん(左)と、2代目で父の浩司さん(右)。ともに福を呼ぶ笑顔だ

「筑豊地区飯塚市の造り酒屋の次男坊だった親父が、この土地に移って来て酒屋を始めました。この通りは今じゃ立派な石畳だけど、昔は舗装もされていない砂利道で、水たまりで練炭の灯をジュっと消していたものです。

 親父の代から角打ちはやっていましたが、酒の配達が忙しくなって一時期は酒屋業に専念していたんです。2005年に震災(福岡県西方沖地震)にあいまして、店の棚が倒れて酒がすべてダメになっちゃって。酒びんが割れて足の踏み場もないほどの被害でした」(浩司さん)

 3代目を継いだ浩司さんの息子・昌弘さんが震災を機に、「じいちゃんが造った酒屋を絶やしたくない。かつて繁盛していた角打ちをもう一度やろう」と一念発起、店内を改修して17年前に角打ちを再開した。

関連記事

トピックス

真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
「全国障害者スポーツ大会」を観戦された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月26日、撮影/JMPA)
《注文が殺到》佳子さま、賛否を呼んだ“クッキリドレス”に合わせたイヤリングに…鮮やかな5万5000円ワンピで魅せたスタイリッシュなコーデ
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン
遠藤
人気力士・遠藤の引退で「北陣」を襲名していた元・天鎧鵬が退職 認められないはずの年寄名跡“借株”が残存し、大物引退のたびに玉突きで名跡がコロコロ変わる珍現象が多発
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
相撲協会と白鵬氏の緊張関係は新たなステージに突入
「伝統を前面に打ち出す相撲協会」と「ガチンコ競技化の白鵬」大相撲ロンドン公演で浮き彫りになった両者の隔たり “格闘技”なのか“儀式”なのか…問われる相撲のあり方
週刊ポスト
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《「策士」との評価も》“ラブホ通いすぎ”小川晶・前橋市長がXのコメント欄を開放 続投するプラス材料に?本当の狙いとは
NEWSポストセブン
女性初の首相として新任会見に臨んだ高市氏(2025年10月写真撮影:小川裕夫)
《維新の消滅確率は90%?》高市早苗内閣発足、保守の受け皿として支持集めた政党は生き残れるのか? 存在意義が問われる維新の会や参政党
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月25日、撮影/JMPA)
《すぐに売り切れ》佳子さま、6万9300円のミントグリーンのワンピースに信楽焼イヤリングを合わせてさわやかなコーデ スカーフを背中で結ばれ、ガーリーに
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
《安倍晋三元首相銃撃事件・初公判》「犯人の知的レベルの高さ」を鈴木エイト氏が証言、ポイントは「親族への尋問」…山上徹也被告の弁護側は「統一教会のせいで一家崩壊」主張の見通し
NEWSポストセブン
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン