美容系インフルエンサーのRuby。明菜のメイクを完コピ(画像は微博より)
「『十戒(1984)』を歌う若き日の明菜さんの動画が微博で拡散され、その存在は第1次ブームを知らない世代にも知られるところとなりました。いまや彼女のもつ『易碎感』は若者の心をつかんで離しません」(前出・周さん)
明菜風メイクの投稿には、確かに「易碎感」という表現が目立つ。一体どういう意味をもつのか。
「一言でいえば『儚さ』。少しでも強く触れたら壊れてしまいそうという“危うさ”を表現した言葉です。そのような気持ちを他者に抱かせる人に対しても、若者はこの言葉を使っています。生き馬の目を抜く中国芸能界にあって、儚くも美しい、唯一無二の存在です」(前出・周さん)
前出の中国に詳しいライターは熱く語る。
「明菜さんは、顔のパーツが小さく、そのうえ細身で、お人形さんのようです。そんな彼女が、苦しそうな、つらそうな、もの悲しげな表情で歌う姿は、『易碎感』の象徴のようです」
国も時代も超えて、彼女は人を魅了し続ける。
※女性セブン2022年3月31日号