中畑氏は「肩が強くてキャッチングもうまいし、キャッチャーらしいキャッチャーは小林だよね」とフォローしたが、そうなると問題はやはりバッティングである。江本氏は「9番の菅野(智之)のほうが打つからね」と苦笑し、達川氏は「肩が強く、足腰もいいのにあれだけ打てないのは珍しい。去年の打率は.093だよ。0割台で1年を終わるほうが難しいよ。100打席で9本ですよ」と首を傾げた。
江本氏は、「誰かバッティングを教えてあげないの? 小林には当たってもいないのにデッドボールだとアピールする芸もしないしな」と笑いながら達川氏の現役時代をイジると、中畑氏は「達っちゃんなら、巨人のキャッチャーで誰を使う?」と直球質問。すると達川氏は「小林でしょうね」と即答し、その理由を「肩と足腰の強さ」としたうえで、課題の打撃についてこう続けた。
「小林には、“送りバントとかエンドランなどの進塁打のサインには空振りをしないように”とだけ伝えればいいと思いますよ。それにしても、キャッチャーなのに三振が多いのがわからん。バットを短く持つとかすりゃいいんです。ホームランを打たれたくない場面でインコースに来るわけがなく、外のボールか逃げるボールしか来ないのだから、踏み込んで打つなどすればいい。後ろ(9番)がピッチャーだから厳しい攻めはないですよ」
小林は3月になってから一軍に合流したが、開幕マスクをかぶってオープン戦で低迷したチームの起爆剤となれるか。