2000年から2005年までは会長兼グループCEOとして、ソニーの変革を主導した出井氏
一人ひとりがその人自身のCEOであり、それぞれの信じるビジョンを描き、その実行のために決断、アクションを起こす必要があります。自分でできることもあればできないこともあるでしょう。自分でできないことは周りの力を借りて、またあなたが得意なことは、その力を周りの人のために使いながら、いくつになってもあなた自身があなたの人生のCEOであることを忘れずにいてください。
【プロフィール】
出井伸之(いでい・のぶゆき)/1937年、東京都生まれ。1960年早稲田大学卒業後、ソニー入社。主に欧州での海外事業に従事。オーディオ事業部長、コンピュータ事業部長、ホームビデオ事業部長などを歴任した後、1995年に社長就任。2000年から2005年までは会長兼グループCEOとして、ソニーの変革を主導した。退任後、2006年9月にクオンタムリープを設立。大企業の変革支援やベンチャー企業の育成支援などの活動を行なう。NPO法人アジア・イノベーターズ・イニシアティブ理事長。最新刊は、ソニー時代に井深大氏や盛田昭夫氏から学んだことも書かれている『人生の経営』(小学館新書)。
※週刊ポスト2022年4月8・15日号