芸能

おぼん・こぼん、春風亭一之輔らの新刊“オビ文”に惹かれる高田文夫氏

高田文夫氏が惹かれた“オビ文”は?

高田文夫氏が惹かれた“オビ文”は?

 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、オビの文言に着目し、芸人本や映画・音楽本についてつづる。

 * * *
 大好評、私の新刊本情報。今週購入したり頂戴したり、読んだり読まなかったりしている机上の本特集。書店ではついついオビにつられて買ってしまうなんてこともあります。今回はオビで競い合います。

『東京漫才』(おぼん・こぼん/飛鳥新社)。オビに曰く「『水曜日のダウンタウン』で大反響!! おじさん2人の喧嘩が終われば世界が平和になります ナイツ塙」。70を過ぎた旬の男たちの話なので喰いつきやすい。なつかしいお笑いシーンも。

『いちのすけのまくら』(春風亭一之輔/朝日文庫)。オビに「朝日文庫史上最年少!? 一之輔・長男(高校生)による特別解説つき」。高校生の息子がみごとな父親解説。毒ありユーモアあり、少し尊敬もあり、我が日芸落研後輩の息子としては上出来。

『雌伏三十年』(マキタスポーツ/文藝春秋)「異能の人、自伝的初小説 『辛抱』とは辛さを抱きしめることだ。マキタスポーツは才能と辛抱が長く同居していて実に文学的だ。水道橋博士」。若き日のマキタを見て私はひと言「お前は才能が渋滞している」と言ったことがある。やっと陽の目を見た。『上岡龍太郎 話芸一代 増補新版』(戸田学/青土社)。「芸は一流、人気は二流、ギャラは三流、恵まれない天才、上岡龍太郎です」。この新版には上岡が語る西條凡児と桂米朝なども入ってまたまたお得感。

『関東芸人のリーダー お笑いスター131人を見てきた男』(渡辺正行/双葉社)。「渡辺正行は我々にその程度の事を思わせるぐらいの芸人だ 爆笑問題太田光」。ケチョンケチョンなのかどうなのかも分からないコメント。

 80代の方たちも元気です。

『映画の不良性感度』(内藤誠/小学館新書)。オビに曰く「86歳の『生涯映画監督』が綴る酒とジャズの薫るシネマ論」。こういう方たちが書き残しておいてくれると我々後輩芸能者としても助かる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

電撃引退を発表した西内まりや(時事通信)
電撃引退の西内まりや、直前の「地上波復帰CMオファー」も断っていた…「身内のトラブル」で身を引いた「強烈な覚悟」
NEWSポストセブン
女性2人組によるYouTubeチャンネル「びっちちゃん。」
《2人組YouTuber「びっちちゃん。」インタビュー》経験人数800人超え&100人超えでも“病まない”ワケ「依存心がないのって、たぶん自分のことが好きだから」
NEWSポストセブン
悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、大学進学で変化する“親子の距離” 秋篠宮ご夫妻は筑波大学入学式を欠席、「9月の成年式を節目に子離れしなくては…」紀子さまは複雑な心境か
女性セブン
ニューヨークのエンパイヤ・ステイトビルの土産店で購入したゴリラのぬいぐるみ「ゴンちゃん」は、公演旅行に必ず連れて行く相棒
【密着インタビュー】仲代達矢・92歳、異色の反戦劇を再々演「これが引退の芝居だと思ってもいないし、思いたくもないんです」 役者一筋73年の思い
週刊ポスト
品川区にある碑文谷一家本部。ドアの側に掲示スペースがある
有名ヤクザ組織が再び“義憤文”「ストーカーを撲滅する覚悟」張り出した理由を直撃すると… 半年前には「闇バイト強盗に断固たる処置」で話題に
NEWSポストセブン
現在は5人がそれぞれの道を歩んでいる(撮影/小澤正朗)
《再集結で再注目》CHA-CHAが男性アイドル史に残した“もうひとつの伝説”「お笑いができるアイドル」の先駆者だった
NEWSポストセブン
『THE SECOND』総合演出の日置祐貴氏(撮影/山口京和)
【漫才賞レースTHE SECOND】第3回大会はフジテレビ問題の逆境で「開催中止の可能性もゼロではないと思っていた」 番組の総合演出が語る苦悩と番組への思い
NEWSポストセブン
永野芽郁の不倫騒動の行方は…
《『キャスター』打ち上げ、永野芽郁が参加》写真と動画撮影NGの厳戒態勢 田中圭との不倫騒動のなかで“決め込んだ覚悟”見せる
NEWSポストセブン
電撃の芸能界引退を発表した西内まりや(時事通信)
《西内まりやが電撃引退》身内にトラブルが発覚…モデルを務める姉のSNSに“不穏な異変”「一緒に映っている写真が…」
NEWSポストセブン
入院された上皇さまの付き添いをする美智子さま(2024年3月、長野県軽井沢町。撮影/JMPA)
美智子さま、入院された上皇さまのために連日300分近い長時間の付き添い 並大抵ではない“支える”という一念、雅子さまへと受け継がれる“一途な愛”
女性セブン
交際が伝えられていた元乃木坂46・白石麻衣(32)とtimelesz・菊池風磨(30)
《“結婚は5年封印”受け入れる献身》白石麻衣、菊池風磨の自宅マンションに「黒ずくめ変装」の通い愛、「子供好き」な本人が胸に秘めた思い
NEWSポストセブン
母の日に家族写真を公開した大谷翔平(写真/共同通信社)
《長女誕生から1か月》大谷翔平夫人・真美子さん、“伝説の家政婦”タサン志麻さんの食事・育児メソッドに傾倒 長女のお披露目は夏のオールスターゲームか 
女性セブン