ウクライナの首都キーウ近郊の損壊した建物(共同通信社)

ロシア軍の攻撃により損壊したウクライナの首都キーウ近郊の建物(共同通信社)

「ウクライナでも、ロシア軍の侵攻から何百キロと離れた田舎では、これまでと変わらない生活をしているようです。そこに住む友人のインスタグラムには、平和な日常の風景が映っています。どの店にも物が揃っているし、数日前には『サロンで髪を染めた』という友人からのメールもありました。東日本大震災の時、被災地域から離れるほど、人々の日常生活が変わらなかったのと同じです。テレビを見ていると、ウクライナ全土が戦火に焼かれている気がするが、現実は違うようだ」とA氏は話す。

 A氏の店で働くのはウクライナ人女性だけではない。日本の永住ビザを持つロシア人女性も働いている。彼女たちが店の中で言い合いや対立することはないが、ロシア人女性の多くはプーチン支持派だ。

「ウクライナはもともと内戦をしていた国ですよ。あのプーチンが戦争を起こしたんだから、ウクライナがよほどのことをしたのでしょう」(ロシア人女性)

 彼女が持っているプーチン氏へのイメージは“我慢強い”というものなのだろう。A氏が知るロシア人の中には、ウクライナ政府側をネオナチ扱いし、「ウクライナのナチ化を止める」、「ネオナチから親ロシア派を守る」というプーチン氏の言葉を信じている人も多いという。さらにその中には、避難してきたウクライナ人に手を差し伸べる日本人に、こう話すロシア人もいるそう。

「ウクライナから脱出してきた人たちをサポートするのはいい。あの人たちは“ネオナチ”ではないから。でも逃げずに国に残っている人たちはネオナチだ」(ロシア人女性)

 4月12日、ウクライナへの侵攻後、始めて記者会見を行ったプーチン氏は、「ウクライナで起きている事は悲劇だが、他に選択肢は無かった」、「すべての目的が達成されるまで続ける」と発言している。戦争の犠牲者はまだまだ増え続けるだろう。 

「遠い日本では現実的に何もできません。ただ知っている人たちが安全でいてくれればと願うだけです」(A氏)

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