夫に任せた後、妻が手直しするのも基本的にNG。夫が干したしわくちゃの洗濯物を妻が直したところ、夫が傷つき、自信を失ったというケースはよくある。
夫に干してもらうのは、洗濯物より「布団」がおすすめだ。
「自分がやった方が早いことを、わざわざ夫に頼むとイライラの原因になります。布団干しなど、女性の力では大変な家事こそ夫を頼りましょう。“自分が家の中で活躍している”と夫に感じてもらうことが大事です」(浅倉さん)
暖かくなったこの季節、不安な害虫駆除でも夫の活躍に期待ができる。
「殺虫剤などでゴキブリを殺すことはできるけど、死骸を片づけられない女性は多い。そんなとき、『助けて!』と頼るのもいい」(佐光さん・以下同)
ゴミ出しも積極的にシェアしたい家事の1つ。そこには、家事以上の狙いもある。
「ゴミ出しは、ご近所さんと顔を合わせる機会にもなるので一石二鳥です。明日からでも夫に頼みましょう」
家事をしない夫は、ゴミの分別方法や収集日を知らないことも少なくない。元プロレラーでタレントの北斗晶(54才)は、ゴミの分別を家族全員で行うという。
「ペットボトルなら、全員が家にいる日に片づけます。『私はキャップとボトルを分けてまとめる』『息子たちはラベルをはがす』『(佐々木)健介はペットボトルをつぶす』など、その場で役割を決めて指示しています」(北斗)
夫が家事を覚えるためには、妻が家庭の中に夫の「居場所」をつくってあげることも欠かせない。
「家の中に居場所がないと嘆く男性はよくいます。下手に手を出してもダメ出しされるし、居場所がないから活躍もできない。『ありがとう』『すごいね』『助かった』と声をかけて、夫に達成感と家での居場所を持ってもらう。家事はそこからです」(浅倉さん)
何もできなかった夫が、見違えるほどの家事マスターになれるかどうかは、妻の手腕にかかっているようだ。
※女性セブン2022年4月28日号