腑に落ちた。黒川さんに今回のお話を聞くずっと以前、バラエティ番組で中居くんが新社会人へこんなアドバイスをしていた。「何か趣味を持ったほうがいい。それがいつか自分を救ってくれるから。俺はたまたま趣味が野球だった」──詳細は記憶薄ではあるけれど、印象に残っている。ちなみに私は趣味がテレビドラマを見ることだ。うん、人生で何度も救ってもらっている。
五月病で思い惑う若い社会人に伝えたい。今抱えているモヤモヤは、黒川さんが言うように、趣味を持ち、人間関係の距離感がつかめれば、緩和される。好奇心、興味をもっともっと働かせよう。
◆取材・文/小林久乃
「趣味を持てば職場での他人との距離感が掴める」と語る黒川伊保子氏
【プロフィール】黒川伊保子(くろかわ・いほこ)/(株)感性リサーチ代表取締役。人工知能研究者、随筆家。1983年、奈良女子大学物理学科卒。コンピュータメーカーにてAI開発に携わり、男女の感性の違いや、ことばの発音が脳にもたらす効果に気づき、コミュニケーション・サイエンスの新領域を拓く。人間関係のイライラやモヤモヤに“目からウロコ”の解決策をもたらす著作も多く、『妻のトリセツ』をはじめとするトリセツシリーズは累計で90万部を超える人気。
筆者・小林久乃氏
【プロフィール】
小林久乃(こばやし・ひさの)/エッセイ、コラムの執筆、企画、編集、プロモーション業など。出版社勤務後に独立、現在は数多くのインターネットサイトや男性誌などでコラム連載しながら、単行本、書籍を数多く制作。著書に、30代の怒涛の婚活模様を綴った『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ)、『45センチの距離感 -つながる機能が増えた世の中の人間関係について-』(WAVE出版)がある。静岡県浜松市出身。Twitter:@hisano_k