芸能

上島竜兵さんへの有吉発言にあらぬ批判 「2人の関係性を分かっていない」との指摘

上島竜兵と有吉弘行

上島竜兵さんと有吉弘行、2人には深い信頼関係が

 お笑いタレントでダチョウ倶楽部のメンバー、上島竜兵さん(享年61)の急死に衝撃が広がっている。そんななか、あらぬ方向で話題となってしまったのが、有吉弘行が生前の上島さんに向けて言ったジョークだ。今年1月2日放送のラジオ『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』でゲストの上島さんに向けて「志村さんが亡くなってもう1年半になりますけども、志村さん寂しくて『竜ちゃん寂しいよ』って天国で呼んでるんじゃないですか?」とボケた一言が、SNSで一部のユーザーから批判を浴びてしまっているのだ。

 芸能評論家の三杉武氏は、そうした批判に疑問を呈す。

「当時はいつもの2人のやり取りで、笑い話として受けとめられていましたが、上島さんが亡くなったことで、その部分だけが切りとられ、SNSなどで話題となってしまっています。もっとも2人の関係性を知っているファンからすれば、愛情があるからこそのコメントで、深い意味はないことは分かるはず。特にこの番組では、上島さんが年初の放送にゲスト出演するのは毎年恒例で、有吉さんの上島さんいじりがひとつの聞き所になっていました。時に厳しすぎるツッコミも、2人の信頼関係があってこそで、ファンも理解したうえでやり取りを聞き、楽しんでいました。

 有吉さんが一時仕事がなくなった時も、常に上島さんと一緒に酒を飲み、過ごし、不遇の時を耐えてきました。その後の有吉さんのブレイクまでを支えたのが上島さんで、誰よりも有吉さんを可愛がっていた。2人にしか分からない深い繋がりがあるからこそ、厳しいツッコミやボケも笑うことができた。ラジオなどでの発言と上島さんの死を結びつける声も一部にあるようですが、そんなはずはないと、2人のファンは分かっているはずです。あらぬ批判はやめてあげてほしい」

 有吉は以前、ツイッターで「涙をこぼすのは上島さんの葬式だけ。と決めている」とつぶやき、上島さんが老後1人になったときのために「お金を貯めている」とまで言っていた。有吉にとっては唯一無二の恩師である。

「上島さんが亡くなって、一番ショックを受けているのは有吉さんであることは間違いありません。まだ正式なコメントがないだけに心配です」(同前)

 かつて、マツコ・デラックスから番組の中で「なぜ上島さんのことが好きなのか」と聞かれた際、有吉はこうコメントしていた。

「1回ね、上島さんとサシで飲んでいるときに、僕のことで号泣し始めたんですよ。『俺はお前のことが好きだ』『それなのに何で仕事がないんだ』みたいなこと言って、涙が止まんなくなっちゃって。それ見て笑ってたんだけど、そのうち『俺も上島さんのこと好きなんですよ』って言ったら俺も号泣しちゃって。(売れてない当時)そうとう鬱屈してて、それが解放されたんでしょうね。唯一、愛情を感じたというか」

 有吉の、上島さんへのこれ以上ないほどの愛が伝わってくる。

【相談窓口】

「日本いのちの電話」

ナビダイヤル 0570-783-556(午前10時~午後10時)

フリーダイヤル 0120(783)556(毎日:午後4時~同9時、毎月10日:午前8時~翌日午前8時)

関連記事

トピックス

放送100年という記念の日に各局では、さまざまなジャンルの特番が放送される(写真/PIXTA)
《各局の現在地が鮮明に》“放送100年”の日に見えたフジテレビの危機 ブレないテレ東、“実より名を取る”テレ朝 
NEWSポストセブン
サインと写真撮影に応じ“神対応”のロバーツ監督
ドジャース・ロバーツ監督が訪れた六本木・超高級和食店での“神対応” 全員のサインと写真撮影に応じ、間違えてファンの車に乗ってしまう一幕も
週刊ポスト
元SKE48の江籠裕奈
【元SKE48でいちばんの愛されっ子“えごちゃん”】江籠裕奈が大人の新境地を魅せた「新しい私が写っていると思います!」
週刊ポスト
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”女子ゴルフ選手を待ち受ける「罰金地獄」…「4人目」への波及も噂され周囲がハラハラ
週刊ポスト
元気なシニアも増えている(イメージ)
“ユニクロじいさん”に“レオンじいさん”、そして希少種が…「おれは老人ではない」と思っている団塊世代のリアルな実態 エッセイストが考えた「現代老人と昔の老人」の姿
NEWSポストセブン
大村崑さん、桂文枝師匠
春場所の溜席に合計268歳の好角家レジェンド集結!93歳・大村崑さんは「相撲中継のカット割りはわかっているので、映るタイミングで背筋を伸ばしてカメラ目線です」と語る
NEWSポストセブン
米国ではテスラ販売店への抗議活動、テスラそのものを拒否するよう呼びかける動きが高まっている(AFP=時事)
《マスク氏への批判で不買運動拡大》テスラ車というだけで落書きや破壊の標的に 在米の日本人男性の妻は付け替え用の”ホンダのロゴ”を用意した
NEWSポストセブン
大谷翔平の第一号に米メディアが“疑惑の目”(時事通信、右はホームランボールをゲットした少年)
「普通にホームランだと思った」大谷翔平“疑惑の第1号”で記念ボールゲットの親子が語った「ビデオ判定時のスタンドの雰囲気」
NEWSポストセブン
水原一平(左、Aflo)と「親友」デビッド・フレッチャー(右、時事通信)
《大谷翔平のチームメイトに誘われて…》水原一平・元通訳が“ギャンブルに堕ちた瞬間”、エンゼルス時代の親友がアップした「チャリティー・ポーカー」投稿
NEWSポストセブン
「ナスD」として人気を博したが…
《俺って、会社でデスクワークするのが苦手なんだよね》テレビ朝日「ナスD」が懲戒処分、517万円を不正受領 パワハラも…「彼にとって若い頃に経験したごく普通のことだったのかも」
NEWSポストセブン
姉妹のような関係だった2人
小泉今日子、中山美穂さんのお別れ会でどんな言葉を贈るのか アイドルの先輩後輩として姉妹のようだった2人、若い頃は互いの家を行き来し泥酔するまで飲み明かしたことも
女性セブン
藤子・F・不二雄作品に精通した伊藤公志さん。寺本監督からの信頼も厚い
『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』脚本家が明かす「こだわりのオマージュ」、考え抜いた「王道の展開」
NEWSポストセブン