ダチョウ倶楽部一覧

【ダチョウ倶楽部】に関するニュースを集めたページです。

新たに純烈メンバーとなった岩永(2018年撮影)
「純烈」新メンバーに岩永洋昭がぴったりな理由「50~60代の方でも」年上好きを公言
 ムード歌謡コーラスグループ「純烈」に俳優・岩永洋昭(42)が新メンバーとして加入することがわかった。9月1日に都内で行われた映画『スーパー戦闘 純烈ジャー 追い焚き☆御免』の初日舞台挨拶でサプライズ発表された。 小田井涼平(51)が今年いっぱいで純烈を卒業するのにともない、リーダーの酒井一圭(47)は新メンバーを迎える構想を明かしていた。大々的に募集をかけたわけではないが、楽しんご(43)やJOY(37)、野々村真(58)といったタレントたちも立候補する盛り上がりに。上島竜兵さん(享年61)が急逝した際に「ダチョウ倶楽部」の肥後克広(59)が「ダチョウ倶楽部は解散しません。(寺門ジモンと)ふたりで『純烈』のオーディションを受けます」とコメントしたことも話題になった(その後、コラボユニット『純烈△ダチョウ(ジュンレツ オフロ ダチョウ)』を結成。△は温泉マークを表す)。 自薦・他薦問わず大勢の志願者がいる中、新メンバーに選ばれたのが岩永だった。「純烈は元戦隊ヒーロー出身の俳優を中心としたユニットなので、『仮面ライダーオーズ/OOO』では伊達明/仮面ライダーバース役、『宇宙刑事 NEXT GENERATION』では烏丸舟/宇宙刑事シャイダー役を演じた経験のある岩永さんはぴったりです。さらに187センチという高身長も、リーダーの酒井さんが明かしていた『175センチから2メートルの背が高い人』という条件に合致しています。 岩永さんは『スーパー戦闘 純烈ジャー 追い焚き☆御免』の前作である『スーパー戦闘 純烈ジャー』にも敵役で出演していました。そのため彼が新メンバーと発表されたとき、『やっぱりね』と反応する特撮ファンや純烈ファンもいました」(芸能記者) 岩永は2000年にモデルとして芸能界デビュー。近年は2.5次元の分野でも活躍しており、舞台『僕のヒーローアカデミア The “Ultra” Stage 』のオールマイト役や舞台『血界戦線』クラウス・V・ラインヘルツ役、『映画刀剣乱舞』日本号役などを演じた。また、アニメ『ベルセルク』で主人公ガッツ役の声優も担当した。 特技はバスケットと水泳というスポーツマンで、腹筋が見事に割れたマッスルボディの持ち主である岩永。コワモテのワイルド系だが、イクメンという一面も持っている。「岩永さんは2016年に結婚と第1子誕生を報告しました。Instagramには娘さんがたびたび登場し、一緒にプールを楽しんだり、公園遊びをする様子を披露しています。しかも奥さんの作るカレーが好物らしく、家庭人としての素顔にキュンとする女性は多いことでしょう」(スポーツ紙記者) ほかにも岩永には、マダム世代に人気のグループである純烈の新メンバーとしてぴったりな要素がある。「実は岩永さんは、昔から“年上好き”を公言しているんです。まだ30代前半のときに雑誌のインタビューで『50~60代の方でも、すごく努力されていたり、生きざまが表れているような女性に惹かれます』と語っていました」(前出・スポーツ紙記者) 魅力あふれる新メンバーが加入し、純烈の未来は安泰だ。 岩永は娘を 大切に育てる父親でもある(本人のインスタグラムより) 写真3枚
2022.09.02 05:00
NEWSポストセブン
お風呂繋がりの2組が合体(写真は純烈スタッフのツイッターより)
純烈とダチョウ倶楽部 合体の背景にある深い理由と上島竜兵さんに捧ぐ「有吉の歌」
 結成37年を迎えるお笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」。当初は南部虎弾(現・電撃ネットワーク)も入れた4人組だったが、結成から2年後に脱退。そして今年、あまりに惜しいメンバーを失った。悲しみに暮れる2人に声をかけ、あの名曲を共に披露したのは、“湯”という共通項を持つマダムに人気のグループだった──。 今年で3回目を迎えたNHKの夏の大型音楽番組『ライブ・エール』。今回のテーマは「明日への一歩」だった。司会の内村光良(58才)が、「『純烈△ダチョウ』(ジュンレツ オフロ ダチョウ。△は温泉マーク)の皆さん、『ライブ・エール』にようこそ!」と呼びかける。「ヤ~~!!」 そう叫びながら現れたのは「純烈」の酒井一圭(47才)、白川裕二郎(45才)、小田井涼平(51才)、後上翔太(35才)。そして、「ダチョウ倶楽部」の肥後克広(59才)と寺門ジモン(59才)だった。思わず内村が「息そろってる!」と笑う。「純烈△ダチョウ」(△は温泉マーク)が披露した楽曲は『白い雲のように』。1990年代、まだ有吉弘行(48才)が森脇和成(48才)とお笑いコンビ「猿岩石」を組んでいた頃の大ヒット曲だった。 5月11日、上島竜兵さん(享年61)が急逝し、日本中が衝撃と悲しみに包まれた。残された肥後と寺門の心境が案じられる中、2人はわずか3日後に追悼コメントを発表。「ダチョウ倶楽部は解散しません。二人で、純烈のオーディションを受けます。ヤーッ! どんな悲しい事があっても、みんなでクルリンッパ!」(肥後) 思いの外、明るいコメントにファンは救われた。 そのコメントに即座に反応したのが純烈リーダーの酒井。ツイッターで「合格ですよ! 推すなって? 絶対推すなって? 純烈は推しますよ(温泉マーク)」と、ダチョウ倶楽部のギャグに掛けてラブコールを送ったのだった。「そもそも肥後さんが『純烈のオーディションを受けます』と立候補したのは、その頃、純烈の新メンバー募集が話題を呼んでいたからです。その後、肥後さんと寺門さんは、酒井さんと対面を果たし、純烈側から正式に“合体”のオファーを受けたそうです」(芸能関係者) 純烈は、最年長メンバーの小田井が今年末に卒業することに伴い「新メンバーを入れる」ことを明らかにしている。楽しんご(43才)、野々村真(58才)、JOY(37才)など個性豊かな面々が名乗りを上げるも、「有名すぎる」などの理由で、酒井から直々に不合格を言い渡されていた。 そんな中飛び出した“合格”発言。有言実行とばかりに7月には「純烈△ダチョウ」(△は温泉マーク)の発足を発表。アーティスト写真の発表時には肥後が「これは、悲しみのどん底にいる2人に純烈が手を差し伸べて合体したという、壮大なハートフルコントです」と話すなど、温かなムードに包まれた出発となった。「宝物」という歌詞は上島さんのこと 純烈がダチョウ倶楽部と組んだのには深い理由があったという。音楽関係者が話す。「純烈もまた、メンバーを失う痛みを味わったことがあるからです。2016年末に家庭の事情で林田達也さん(40才)が、さらに2019年には過去の交際女性へのDVや金銭トラブルを報じられ友井雄亮さん(42才)が脱退。酒井さんは、自分たちの経験を踏まえて、『深い悲しみの底にいるダチョウ倶楽部にマダムのパワーをおすそ分けしたい』という激励の気持ちから、オファーしたそうです」 一方のダチョウ倶楽部は、酒井との雑誌対談で《続けるのは寺門のためでも肥後のためでもなく、ファンのため》《一緒に何かできれば日本中を明るくできるんじゃないかと思った》と、純烈の新メンバーに名乗りを上げた理由を明かした。「今回のコラボは、小田井さんに代わる新メンバーの募集とは別物ですが、双方の思いが合致し、とんとん拍子に話が進みました。色とりどりでゴージャスな、すごい金額をかけた衣装はかなり早い段階で採寸していたようです」(前出・芸能関係者) 前述の楽曲『白い雲のように』は、『進め!電波少年』(日本テレビ系、1992〜2003年)で猿岩石が挑んだ「無銭ヒッチハイクの旅」という人気企画から派生した曲。作詞は藤井フミヤ、作曲は弟の藤井尚之が手掛け、社会現象といえるほどの大ヒットを記録した。 酒井は、ダチョウ倶楽部とのコラボが決まった瞬間から「上島さんを慕う『竜兵会』の中心人物である有吉さんの曲を上島さんに捧げたい」と心に決めていたという。「猿岩石での大ブレーク後、有吉さんは不遇の時代を長く経験しました。そんな有吉さんを上島さんは何かと気にかけ、毎日のように飲みに誘っていたそうです。上島さんが『おれは有吉のことが好きなのに、なんで売れないんだよ』と号泣し、つられて有吉さんも泣いてしまったこともあったのだとか。上島さんは、食事をおごるだけでなく、お小遣いも渡していたそうです。このときのことを有吉さんは心から感謝しています。 2人の関係性を思い浮かべながら『白い雲のように』を聴くと、歌詞の中に出てくる『宝物』というフレーズは、まさに上島さんのことではないかと酒井さんは感じたそうです。肥後さんと寺門さんに提案したところ、2人は大喜び。藤井兄弟も快諾したそうです」(前出・音楽関係者) 実は、酒井は有吉とも意外な接点がある。「酒井さんは、純烈結成前にライブハウスのプロデューサーをしていたのですが、そのときに『竜兵会』のイベントを担当していたんです。また、共通の親しい芸人と競馬に興じていたこともあるそうです」(前出・音楽関係者) 普段は毒づく有吉も、「純烈△ダチョウ」(△は温泉マーク)へのコメントは至って“ハートフル”だ。「スーパー銭湯でやっている純烈と、熱湯風呂をやっているダチョウ倶楽部ということで、お風呂同士ということなんですね。楽しみですね……楽しみですねっていうほど楽しみではないですけど(笑い)。でも、楽しい感じになるでしょうね」 有吉からもエールをもらい、順風満帆な滑り出しの「純烈△ダチョウ」(△は温泉マーク)。9月には、ライブにも登場予定だという。「9月19日の氣志團万博(千葉県袖ケ浦市)に6人で登場する予定です。歌と笑いが融合するステージになりそうで、酒井さんは『熱湯風呂やれます!』とノリノリなのだとか。 当初の予定では短期コラボでしたが、あまりの人気ぶりに、少なくとも今年いっぱいは6人で活動するようですよ。今後のライブはプラチナチケットになるかもしれませんね」(前出・音楽関係者) 風に吹かれただけでは決して消えない上島さんと仲間たちとの絆。ダチョウ倶楽部はまた明日への一歩を踏み出す。※女性セブン2022年9月8日号
2022.08.30 07:00
女性セブン
お風呂繋がりの2組が合体(写真は純烈スタッフのツイッターより)
純烈・酒井一圭はプロデュース力が高評価 人気グループ「リーダー」たちの責任感
 人気グループを支えるのが“リーダー”という存在。放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、数々の人気グループの偉大なリーダーについて分析します。 * * *《熱湯風呂と健康センターが合体したら、ご覧の通り丁度良い湯加減になりました!》とは、『純烈』リーダー・酒井一圭サン(47才)のコメント。“熱湯風呂”とはもちろん、『ダチョウ倶楽部』さんの持ちネタを指し、リーダー・肥後克広サン(59才)は《壮大なハートフルコント》と結びました。バラエティー界では度々使われる“壮大なコント”というフレーズを用いた肥後サンに、変わらぬ芸人魂を感じたものです。 7月20日、情報解禁されたのは“お風呂繋がり合体ユニット”「純烈△ダチョウ」(ジュンレツ オフロ ダチョウ。△は温泉マーク)が、純烈の代表曲『プロポーズ』を6人揃って歌い、8月10日に配信リリースするというものでした。 上島竜兵さん(享年61)急逝の際、肥後サンによる「ダチョウ倶楽部は解散しません! 2人で純烈のオーディションを受けます」との追悼コメントに、酒井サンが、「合格ですよ! 推すなって? 純烈は推しますよ」とツイートしたことから始まった“純烈のオーディション”騒動。『純烈』側は、オーディションがあるとは一言も言っていないのですが、『女性セブン』既報どおり、著名人からの応募が後を絶ちませんでした。 その中の1人、野々村真サン(58才)と『アップ!』(メ~テレ)で共演中の私は、彼がどれだけ真剣に『純烈』入りを考えていたか直に聞いています。『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)の初代「いいとも青年隊」としてアイドル的人気を誇っていた真サンは、その後、ソロ歌手としてシングルやアルバムも出しているんですよね。当時のファンの皆さんに感謝を伝えたい……という真面目な応募動機があったのです。 でも、リーダー酒井サンいわく、『シブがき隊』とか『少年隊』とか『いいとも青年隊』とか、すでに有名なグループはダメとキッパリ(注・薬丸裕英サン〈56才〉や植草克秀サン〈56才〉らがオーディションに参加しようとしていたワケではありません)。続けて、メンバーの1人が女性スキャンダルにより脱退した自身のつらい経験を挙げ、グループとしてどん底に陥った際、マダム(ファン)の応援に支えられたからいまがある……と。そのパワーを肥後サンや寺門ジモンさん(59才)に分けてあげたいと思ったといいます。 酒井サンは『純烈』結成前、ライブハウスのプロデューサーをしていらしたとき「竜兵会」のイベントを担当したというご縁もあったそうですね。リーダー酒井サンのお人柄と仕掛けるタイミング、プロデュース力は本当に素晴らしいと感服いたしました。女性グループと男性グループの苦労は大きく異なる 芸能界には「リーダー」という肩書がそのまま呼び名になっているかたが大勢いらっしゃいます。まずは「TOKIO」の城島茂サン(51才)を筆頭とするジャニーズのリーダーです。城島リーダーは、もともと弁がたつ特徴も相まって、長年、グループの広報的存在を担っていました。それはメンバーの脱退時や「株式会社TOKIO」設立時にも生かされ、現在の『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日系)で同枠4本目となる情報生番組のキャスターとしても同様です。 私は2012年4月~2013年9月に放送されていた『あさナビ』に出演させていただいていたのですが、打ち合わせでも、スタジオでもロケ先でも、城島リーダーの目配りと気遣いには毎回感心させられました。現在、『週刊~』のメインパーソナリティーである石原良純サン(60才)に対する“猛獣使い”ぶりも、リーダーならではの経験が生かされているように思います。ちょうどその頃、日本武道館でTOKIOのライブがあり、スポンサーさんへの感謝を歌にした恒例『城島SONG』を拝聴しましたが、あれはクライアントさんには最高のひとときだと思います。広報担当は松岡昌宏クン(45才)ですが、城島リーダー&社長が広報も担っていることは確実です。 そして「リーダー」というよりは「中居クン」「中居サン」と呼ばれる方が断然多いSMAPのリーダー・中居正広サン(49才)は、いまやジャニーズのみならず、全アーティストのリーダーといっても過言ではありません。 7月16日、急性虫垂炎で出演できなくなってしまった『音楽の日2022』(TBS系)を見ていて、中居クンが抜けた穴の大きさを痛感しました。 男闘呼組のパフォーマンスに駆けつけた中居クンが特製ケーキを持って楽屋を訪ねた様子や、スタジオでイジられた様子を『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(同)の「『音楽の日』スピンオフ企画」で見ましたが、あれ……当日に見たかったですよね。 ほかにも、長期離脱のマリウス葉クン(22才)のみならず、新型コロナ感染で菊池風磨クン(27才)までいなかったSexy Zoneや、同じくコロナ感染者が出てしまい、出演が叶わなかったNiziUやOfficial髭男dism、King Gnu、石川さゆりサン(64才)らの出番で中居クンがどんなコメントを寄せたのか……すごく見たかったです。 すでにお仕事には復帰しているといいますが、今度は大好きなジャイアンツの選手や関係者が57人も新型コロナに感染し、中日戦が中止になったことに、中居クンは心を痛めているハズ。そう、中居クンはアスリートの皆さんのリーダー的存在でもあるんです。番組でかかわったかたやそのご両親が入院すると必ずお見舞いとしてプレゼントする空気清浄機を買いに走り回っているのではないか……と思います。 ほかにも元V6の坂本昌行クン(51才)や嵐の大野智クン(41才)ら「ジャニーズの“リーダー”たちは極端に結婚が遅いか独身」とは、ジャニーズ取材歴が長いリポーターさんや記者さんたちの分析。責任感の強さと、アイドルとして身を律している結果なのでしょうね。 そして、女性グループのリーダーというのは、また男性グループのそれとは大きく異なる苦労が多々あるのではないかと思います。 歴代のリーダーと、それぞれの在任期間や辞めた理由などをひもとくと、さまざまなことが思い出されます(苦笑)。どこも大所帯となり、最年長と最年少が親子ほど年齢が離れているグループもあるのですから、リーダーはまとめるのに一苦労かと思います。 そんな中、9月末でSKE48を卒業するチームEのリーダー・須田亜香里チャン(30才)は歌、クラシックバレエを含むダンスや女優業、報道番組のコメンテーター、エッセイスト、ギタリスト、ラジオのDJなどなど八面六臂に活躍中。それらは自分の将来だけでなく、後輩たちのセカンドキャリアの道筋をつけてあげているのは一目瞭然であり、リーダーとしての心意気を感じます。『SKE48 SUMMER ZEPP TOUR 2022』のステージでも常にメンバーとファンの皆さん全員に目配りしていた、あかりんは最高のリーダーでした。 円の中心にいながら、円の外側からでも俯瞰でもグループを見守る才能をもっている芸能界のリーダーたち。お勉強させていただきます!構成/山田美保子『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。※女性セブン2022年8月11日号
2022.07.29 19:00
女性セブン
おでんリアクションの元祖は片岡鶴太郎
ダチョウ倶楽部や出川哲朗に受け継がれた“おでん芸” 元祖は片岡鶴太郎だった
 放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、おでんリアクションの元祖、片岡鶴太郎について綴る。 * * * 朝の連続ドラマ『ちむどんどん』にも出ているが、今やイメージとしてアーティストとかヨガをきわめる“ヨギー”としての方が有名な片岡鶴太郎。一人者にも馴れたようだし一体どんな暮しなのかきいてみようと思ってラジオのゲストに来てもらった。 今や誰も物真似を振らないらしいが、私の前だけでは昔のままの鶴太郎で何でもやってくれる。昼の12時からの出番だというのに「高田センセの前じゃ万全にと……逆算して昨晩10時に起きて7時間ヨガやって、朝ゴハンは葉っぱ食べてここへ来てんですから……もう眠くなっちゃった」。何かにとりつかれたかのように昔なつかし「マッチでーす」から「コ、コ、コモリのおばけちゃまよ」「チョーチュネ」(具志堅)ヒットフレーズの大連発に大爆笑。 終了後、番組にはメールがたくさん。「今やツルちゃんのものまねを聞けるのは“ビバリー昼ズ”(ニッポン放送)だけですネ」「たけしのオールナイトニッポンを思い出しました」。 初期の頃、たけしにも私にも弟子なんてものがいなかったから、いつもツルちゃんを連れて歩きタバコ買ってこいやらナンパしてこいやら。「タケちゃんマン」の中で私が茶の間のシーンを書き「たけし、子分のツルに小言、いじめる」と書いておいたら、美術さんが気をつかい「本番」の声で熱々のおでんをセットに入れた。 笑いのためなら命のひとつやふたつはいらない「笑いのS王」たけし。本番でいきなりおでんをツルの にピタッ。「アッチチ~~」。これだけでもとんでもないことなのに、“おタマ”をとっておでんの出汁をシャツの中にたらした。「アッチーーーッ」。ディレクターも私もこの地獄の光景に死ぬかと思うほど笑った。この日から「おでん」「リアクション」は鶴太郎からたけし軍団、ダチョウ倶楽部、そして出川哲朗へと正しく受け継がれ、東京の笑芸におけるひとつの「伝統芸」となった。 そのダチョウが上島の急死以来メディア初生登場というので私の番組に肥後と寺門が来た。たくさんの新聞、テレビで大きく話題になったのでご存じの方も多いだろう。「竜ちゃん死んだなぁ」「えー聞いてないよー」やら「棺におでん入れた」など明るく報告ができた。よかった。笑って送るのが一番なのだ。〈追記〉ここへ来て大衆芸能に関する新書がラッシュで充実の出版。『放送作家ほぼ全史』(太田省一・星海社新書)。私のことまでキッチリ書いてある。『ドリフターズとその時代』(笹山敬輔・文春新書)。『桑田佳祐論』(スージー鈴木・新潮新書)。みんな深く書き込みすぎ。イラスト/佐野文二郎※週刊ポスト2022年7月8・15日号
2022.06.30 19:00
週刊ポスト
純烈の新メンバーに多くのタレントが手を上げた
純烈の新メンバーに多くの芸能人が立候補する理由 “優良企業”であることやリーダー酒井のプロデュース力も
 メンバーの小田井涼平の卒業にともない、“新メンバー”が注目されている「純烈」。これまで多くのアナウンサーや芸能人が立候補したことが話題を集めている。なぜ多くのタレントたちが純烈に入りたがるのか? コラムニストで放送作家の山田美保子さんが綴る。 * * * 発端は4月末、ライブ会場で「純烈」のリーダー・酒井一圭が発した「1人か2人か3人かはわからへんけど、何人か入れる。3人ではやらへん」だった。同月1日、メンバーの小田井涼平が年内いっぱいでグループを卒業すると発表したのに伴い、グループのプロデューサーでもある酒井は新メンバーを迎える構想があると漏らしたのである。 しかし公に募集告知をしたわけでもなければ、オーディションの予定を発表したわけでもない。なのに「『純烈』のオーディション」なるワードが広まることに……。その理由は5月11日に急逝したダチョウ倶楽部の上島竜兵さんへ向けた肥後克広の追悼コメント。「(寺門ジモンと)二人で『純烈』のオーディションを受けます」との一文が含まれていたからである。 以来、元アイドル、お笑い芸人、地方局のアナウンサーらが「純烈」への加入を切望。所属事務所への問い合わせが殺到したのだ。 その中には、初代「いいとも青年隊」であり、それより前には「劇団一世風靡」の前身「劇団零心会」に参加していた野々村真の名前もあった。『女性セブン』の直撃に対し、野々村は「昔はお昼の生放送(フジテレビ系『笑っていいとも!』)でお茶の間のアイドルとして全国津々浦々飛び回り、歌って踊ってウキウキウォッチングしていました。(中略)もう一度、新人の気持ちで頑張ります!」と超前向きに返答。それは当サイトでも報じられ、ネットニュースのトピックスに上がるほど話題になった。 その記事を元に、17日、野々村がコメンテーターを務める『アップ!』(メ~テレ)のエンタメコーナーが「純烈」の事務所に取材をかけた。「当初はマネージャーさんからコメントをもらう予定だったのに、リーダーの酒井さんが直々に対応してくれた」と担当ディレクターが驚いていた。そのコーナーに出演していた筆者もおおいに驚きながら、酒井から野々村への“返答”内容を生で見守った。リーダー酒井が挙げる新メンバーの条件 まず酒井が挙げる新メンバーの条件は「175cm~2mの背が高い人で、ある程度、歌って踊れる人が理想」。プロフィール上の身長が182cmで「最近、年取って少し縮んだけれど」と苦笑しつつも最初の条件をクリアした野々村は前のめりでパネルを見つめていた。これはサービスでもシャレでもないと理解した筆者は少なからず衝撃を憶えた。 続いての条件は「最も重要なのは内面。安いご飯をおいしく食べられる素朴な人柄」だ。これに対し、野々村は「妻(俊恵さん・旧芸名・坂上とし恵)が作る料理は美味しいんだけど」と恐妻家の一面を覗かせながら、「安いご飯、おいしく食べられますよ。大丈夫」と胸を張った。 いよいよ、野々村が「純烈」の新メンバーになれるか否かの酒井からの回答である。果たして、島貫凌アナウンサーの煽りでめくられたパネルには「先輩、申し訳ないです。野々村先輩は『いいとも青年隊』として時代を築いたレジェンド。『純烈』は、まだ名前が通っていない人が頑張る場所だと思っています!!」と。つまり結果は「NO」だったのである。 続いて酒井は、「『野々村真とハッピー&ピンク』のような新しい歌謡グループを結成し、一緒に歌謡界を盛り上げませんか? 絶対にマダムは応援してくれます」という“提案”まで示し、野々村の“天然キャラ”に期待をこめた。「えぇ!? ダメなの?」と納得がいかない野々村に改めて、なぜ「純烈」に入りたいのかを聞いてみたところ、1985年~86年、ソロ歌手としてシングル3枚、アルバム1枚をリリースしていたことを挙げ、当時のファンの前にもう一度、立ちたい…と。最後まで2枚目の顔で通した野々村真、本気で「純烈」加入を夢見ていたのである。 実は『アップ!』のオンエアよりも前、東京では上島竜兵さんが亡くなってから初めて『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)にゲスト出演したダチョウ倶楽部の肥後克広と寺門ジモンが「『純烈』のオーディションに合格したんです」と明かしていた。実際にオーディションがあったか否かは定かではないが、直接リーダーの酒井に会って合否を確認したという二人は「合格です」と言われたと。それは忽ちネットニュースにあがった。 それについては同日夕方の『5時に夢中!』(TOKYO MX)でも話題になった。『~ビバリー昼ズ』を聴いていたというミッツ・マングローブは、ダチョウ倶楽部の「純烈」入りに未だ半信半疑の様子だった。が、同番組MCで元ニッポン放送のアナウンサーの垣花正が見た「純烈」の公式YouTubeで、リーダー・酒井が以前、上島竜兵さん率いる「竜平会」のイベントスタッフをやっていたという“縁”あってのことだと説明。ミッツもやっと納得していた。前述の追悼コメント後、酒井が「推すなって? 純烈は絶対推しますよ 」とツイートしていたのも、そうした縁があったからこそのことだったのである。“おひねり”や紅白出場など「優良企業」 それにしても、なぜ著名なタレントたちは「純烈」に入りたがるのか。『女性セブン』は、同グループが給料制で不況に強いことや、ギャラとは別にファンからの“おひねり”があること。そしてそれらはメンバーに均等に分配されること。加えて『NHK紅白歌合戦』に4年連続で出場する「純烈」は「優良企業」だと分析している。『紅白』出場は、演歌・歌謡曲の歌手にとって、翌年の営業の数やギャラに大きな影響を与えると言われてきた。2019年1月、一部週刊誌で報じられたスキャンダルを理由にメンバーの友井雄亮氏が脱退した際も、『紅白』への連続出場の旗を下げることなく、こだわり続けた彼ら。友井氏の単独会見後、残るメンバーが涙を浮かべながら対応した会見に筆者は行っているが、リーダー・酒井の意思は極めて固く、友井氏の将来を思いやりながらも、キッパリ決別して残るメンバーと共に前を向くことを記者らに明かす様子が印象的だった。果たして友井氏の脱退によるグループへのネガティブな影響は皆無だったのである。 その後、コロナにより、スーパー銭湯やコンサート会場でファンとの“密”な触れ合いを大切にしてきた「純烈」には真っ先に危機が訪れた。しかし、その都度、リーダーであり、プロデューサーでもある酒井を中心に「純烈」は、さまざまな発信をしてきたものである。「純烈」メンバーの多くは、戦隊モノに出演経験がある俳優だが、酒井だけは5代目“あばれはっちゃく”の子役出身。レスラーとして「マッスル」に継続参戦し、「プロレス名鑑」に載った後、前述のようにイベントプロデューサーになる。本拠地である『新宿ロフトワン』は確かに芸人から文化人までが個性的なイベントを数多く行ってきた。そこで、酒井はプロデューサーとしてのセンスや発想力に磨きをかけたと思われる。「純烈」結成を思い立ったのは、2008年で、2010年に『涙の銀座線』でデビュー。それから数年後、「純烈」をきっかけに「演歌男子ブーム」が起こり、多くのグループがデビュー。BSやCSには専門チャンネルや歌番組が誕生し、近年は「演歌第7世代」と呼ばれる若手の歌手も育ってきている。 振り返れば、酒井は名プロデューサーであり仕掛け人だったのである。さらには、『バイキングMORE』(フジテレビ系)をはじめ、何度かコメンテーターとしての酒井を見たことがあるが、腰が低く、決して人を傷つけない配慮にあふれたコメントに聴き惚れた記憶がある。 近年は文筆家としての一面をもち、2020年から開始した『婦人公論』の連載「酒井一圭のお悩み相談室」の流れで、2021年には単行本『純烈人生相談室 僕のお腹で、泣けばいい』を上梓。競馬で破滅し、複雑骨折で一時は歩行不可能と宣告されて、「山→谷底→谷底→谷底→ちょっと山…。自身、苦しい時代が長かったからこそ、大好きなんです、ひと様の悩み相談が」と記した酒井の人柄に惹かれ、「純烈」に加入し、共に盛り上げたいと思う有名タレントが後を絶たないのは、リーダー・酒井一圭の人心掌握力も大きく関係しているのではないか。 だからこそ、『アップ!』(メ~テレ)のスタジオにいる野々村真へも酒井自らが丁寧なコメントを寄せたのだろう。リーダーであり、名プロデューサー。そしてダチョウ倶楽部の肥後克広と寺門ジモンが何らかの形で「純烈」に関わることは、キャラクターの強い小田井涼平が抜けた後も安泰だということだ。 そして20日には、「純烈」の主演映画『スーパー戦闘 純烈ジャー 追い焚き☆御免』が9月1日より全国公開されることが発表された。なんというタイミングだろうか。「小田井さんが今年で卒業してしまうので、この4人での純烈ジャーはラストです。(中略)東映特撮の粋を集結したロボ戦、アクションは大注目です! 日本アカデミー賞いただきます」とは酒井のコメントである。また21日には、酒井とメンバーの白川裕二郎が『ポップUP!』(フジテレビ系)の「スター☆ニュース速報」に出演。リーダー、プロデューサーのみならず「人事部長」だという酒井がダチョウ倶楽部の「純烈」入りの真相を「テレビで初めて」語った。ちなみに同日発売の写真週刊誌で2組は対談をしているという。 さらには『うたコン』(NHK)のMCでもある谷原章介がVTRで出演し、「毎日ニュースになっている」「酒井さんのプロデュース力はすごい」と絶賛。気持ちがいいほどにストーリーが出来上がっている。 ちなみに、ダチョウ倶楽部が所属する「太田プロ」で「純烈」に加入した暁に着る衣装の採寸も終えたのだとか。酒井は「我々もメンバーを失ったとき、前川(清)さんや(ビート)たけしさんに助けてもらった」と言い、ダチョウ倶楽部の二人を「励ますつもり」「元気になってもらいたい」「熱湯風呂とスーパー銭湯の“お風呂つながり”」「ダチョウ倶楽部さんはこれまで仕事を断ったことがない」など、見出しになるようなエピソードを段積みしたのである。なんと頼もしいことだろう。とにかく、現メンバーでラストとなる今年の『NHK紅白歌合戦』は当確間違いナシ。もしかしたらダチョウ倶楽部の参戦もあるかもしれない。「小田井さんの代わりは来年合流」「最後の3択までしぼられている」と酒井は“匂わせ”も忘れなかった。もしかすると「純烈」加入を夢見た有名タレントらはみな酒井のお腹の上で踊らされていたのかもしれない。『純烈』リーダー、酒井一圭、稀代の名プロデューサーである。◆山田美保子 『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)などに出演中。CM各賞の審査員も務める。
2022.06.22 16:00
NEWSポストセブン
上島さんがいなくなってもダチョウは活動を続ける
ダチョウ倶楽部の2人 上島竜兵さんの通夜当日にドラマ撮影、笑顔でファンサービス
 数時間後に37年間を共にした盟友の亡骸と対面する──常人であれば、言葉も出ないような悲しみに襲われるなか、ダチョウ倶楽部の2人は上島竜兵さん(享年61)との“お約束”を果たすため、ある場所に向かっていた──。 昭和からタイムスリップしたようなひなびた大衆食堂に、困惑の声が響く。「あんなでけぇショッピングセンターができたらよぉ」「うちらみたいな小さな商店街はもうおしまいだ!」 絶妙なタイミングで言葉をつないだのは、ダチョウ倶楽部の肥後克広(59才)と寺門ジモン(59才)だった。2人は放送中のドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)で、主人公・深山佐都(土屋太鳳・27才)の実家である大衆食堂「まんぷく屋」に通う常連客を演じている。 第1話では、ダチョウ倶楽部の3人が揃って出演し、コミカルな演技が光った。しかし、5月26日に放送された第6話で掛け合いを見せたのは冒頭のように2人だけ。そこに「八百屋の八さん」を演じていた上島竜兵さんの姿はなかった──。 上島さんの訃報が届いたのは、5月11日のことだった。冒頭のシーンは、上島さんの通夜が営まれた5月13日の午前中に撮影されたという。「撮影を延期するという話も出ました。しかし、肥後さんと寺門さんの『スケジュールの延期で迷惑をかけたくない』という意向で、撮影が決行されました」(ドラマ関係者) 撮影場所となった東京・足立区にある老舗の甘味処「かどや」の店主・中田実さんが明かす。「あの日の撮影は上島さんのお通夜に参列できるようにと、開始時間が前倒しされたそうです。朝9時には出演者やスタッフが撮影現場に来ていましたね。ダチョウ倶楽部のおふたりは撮影が始まると明るい声を出し、落ち込んでいる様子は見せませんでした」 ファンサービスも、“通常営業”だった。「見学していた近隣に住んでいるかたが、“もしタイミングがあれば”とサイン色紙を持ってきたんです。しかし、上島さんを亡くしたばかりで、状況的にファンサービスは難しいと考えたのでしょう。スタッフさんが『ごめんなさい。今日は……』とお断りされていたんです。 ところが、その様子を見ていたおふたりは『全然いいですよ! ありがとうございます』と自らサインに応じていました。本当はつらいはずなのに満面の笑みで……見ていて胸に込み上げるものがありましたね」(中田さん) ダチョウ倶楽部は1985年に結成されてから、今年で37年を迎える。肥後と寺門にとって、上島さんは長い時間を共にしてきた、家族以上の存在だった。突然の死に2人が動揺し、悲しみに暮れたことは想像に難くない。「普通だったら、仕事をこなせるような状況ではないはずです。でも、2人は仕事を休まなかった。きっと、『上島の分も頑張らなければ』という思いでいたのでしょう。カットの声がかかった後、モニターを覗きこんで真剣に演技をチェックする彼らのプロ根性に、思わず涙を浮かべている人もいました」(ドラマスタッフ)上島さんが語った「やっぱり撮影は……」 肥後は過去にインタビューで、ダチョウ倶楽部の流儀をこう語っている。「求められたことを全力で」 ダチョウ倶楽部は、どんなムチャな仕事にも、肥後の言うように「全力で」取り組んできた。1993年に流行語大賞で銀賞を受賞した「聞いてないよォ」は、『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!』(日本テレビ系)で、体を張るなかで生まれたという。「肥後さんが挑戦したのは、体長8mほどもある巨大なジンベエザメの口の中に入るという企画でした。スタッフは”ジンベエザメが食べるのはプランクトンだから危なくないですよ”と説明し、肥後さんも”それならやります”と。しかし、想像以上にサメの噛む力が強かったうえ、肥後さんが背負っていた餌袋をくわえたままサメが海中深く潜り始めてしまったんです。命からがら海から上がり、とっさに口から出たのが『聞いてないよォ』という言葉。“本音”がウケて3人の持ちネタになったのです」(テレビ局関係者) そんなメンバーのなかでも、誠実な人柄とリアクション芸で欠かせないキャラクターとなった上島さんだが、もともとは役者志望だった。「上島さんは文学座や野田秀樹さん(66才)の主宰する劇団などを受けたものの、不合格が続いたんです。仕方なくお笑いへとシフトチェンジし、俳優養成所で一緒だった寺門さんと一緒に、コント赤信号の渡辺正行さん(66才)が若手芸人を集めて行っていた企画に参加した。そこで雑用係をしていた肥後さんに出会い、ダチョウ倶楽部が結成されました」(お笑い関係者) 当初、上島さんは役者の道を諦めることに無念の表情を浮かべていた。背中を“押した”のは寺門だった。「万が一、世に出るようなことになったら、そのときにまた好きな芝居をやればいいじゃないか」 その言葉通り、ダチョウ倶楽部が国民的人気を誇るようになると、3人はそれぞれ役者としても活躍し始める。なかでも上島さんは、人気ドラマへの出演が続いていた。『怪物くん』(2010年・日本テレビ系)のオオカミ男役をはじめ、近年では『真犯人フラグ』(日本テレビ系)での不気味な謎の男役で注目を浴びる。 今クールも『恋に無駄口』(テレビ朝日系)や『家政婦のミタゾノ』(テレビ朝日系)などに出演しているが、3人が同じドラマに出演するのは5年ぶりのことだった。その『やんごとなき一族』で3人は、主人公を幼い頃から見守ってきた、おじさんのような存在という大事な役回りだった。「監督は現場でのアドリブを大歓迎していて、3人で『こうしたらもっと面白くなるんじゃないか』などと話し合って、せりふが足されていました。結成から35年以上たっても変わらない仲のよさで、まさに“和気あいあい”といった雰囲気でした。上島さんは撮影の際、『やっぱりドラマの撮影は楽しいですね』とお話しされていたんですが……」(前出・ドラマスタッフ) 残された肥後と寺門の精神状態を考えると、相当な心労を抱えながらのドラマ出演となったはずだ。それでも、最後までドラマに出続ける決意をしたのは、上島さんと誓った“求められたことを全力で”というダチョウ倶楽部の“お約束”があるからだろう。天国にいる上島さんは、そんな2人の“芸人魂”を見て、ウズウズしているのではないか──そう思わずにいられない。【相談窓口】「日本いのちの電話」ナビダイヤル 0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル 0120(783)556(毎日:午後4時~同9時、毎月10日:午前8時~翌日午前8時)※女性セブン2022年6月16日号
2022.06.01 16:00
女性セブン
BPOの見解がテレビの表現方法に大きく影響を与えている(時事通信フォト)
松本人志の発言が波紋 「BPO」が放送業界の“思想警察”化、リアクション芸人は苦境に
 視聴者を楽しませるための“攻めた演出”とコンプライアンスの狭間で、テレビ界が揺れている。そんな過渡期に存在感を増しているのが“放送倫理の番人”BPOだ。テレビ局はなぜこれほどこの組織に脅えているのだろうか。【全3回の第1回】 ダウンタウン松本人志の発言がテレビ界に波紋を広げている。 5月15日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)は、急死したお笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵さんの芸をまとめたVTRを流し、その死を悼んだ。そこで松本は、言葉を詰まらせながらこう投げかけた。「ダチョウ倶楽部の芸とかお笑いがテレビではやりづらくなってて。そういう思いとかジレンマとか、“痛みを伴う笑い”がダメと言われてしまうと、熱湯風呂とか熱々おでんとかもできない。僕はあの芸が有害なんてちっとも思わないし、それだけが理由とは思わないですけど、“BPOさん、どうお考えですかね?”と、ちょっと思いますね」 NHKや民放各社でつくるBPO(放送倫理・番組向上機構)は今年4月15日、〈「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」に関する見解〉を公表。罰ゲームやドッキリ企画についてこう指摘した。〈テレビで演出される「他人に心身の痛みを与える行為」を、青少年が模倣して、いじめに発展する危険性も考えられる。また、スタジオでゲストが笑いながら視聴する様子が、いじめ場面の傍観を許容するモデルになることも懸念される〉 このBPOの見解がテレビ界に与えたインパクトは大きかった。 4月下旬放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)では、「若手芸人コンプライアンスでがんじがらめにされても従わざるを得ない説」というお題を検証する企画を流した。罰ゲームで電流が流される芸人に「『痛い』っていうのはコンプライアンスに引っかかる」とNGワードにしたり、激辛麻婆豆腐を食べた芸人に「辛い」を禁じて他の言葉で言わせ、最後に「こんなことがいつか現実にならないように」とオチをつけるなど、コンプライアンス強化を笑いのネタにすることで“抗議の意”を示したとみる業界関係者も多くいた。 元テレビ朝日局員でテレビプロデューサーの鎮目博道氏は「今やBPOは実質的に放送業界の“思想警察”になってしまった」と指摘する。「多くの番組関係者は『罰ゲーム』のコーナーに苦慮しています。これまで番組では罰ゲームの方法として、激痛の足つぼマッサージや低周波治療器、センブリ茶といった、演者は苦しい表情になるが、『痛いけれど身体には良い』、『苦いけれど健康に良い』というギリギリの方法が取られてきましたが、それすらできなくなった。『イタッ』というリアクションが入ったものが全くできなくなったと悩んでいます。 それと同時に『つらいことをさせる』という演出もできなくなった。日本テレビの『絶対に笑ってはいけないシリーズ』はこれまでギリギリを攻めていた形だったんですが、笑いを我慢させ、笑ってしまったら“ケツバット”の罰ゲームをさせるといった番組演出はしにくくなりました」 お笑い芸人の生活にも影響が及んでいるという。「芸能事務所の方からは、4月のBPO見解以後、身体を張ったリアクション芸を持つタレント、しかもベテランの人の仕事がぱったり来なくなったという話も聞いています。コロナで営業が減ったうえに番組側の自粛が進み、ダブルパンチを受けている。リアクション芸のベテラン芸人さんがとくに苦境に追い込まれているという状況があります。 私もテレビマンの端くれとして、BPOのあり方がひょっとしたら日本のテレビ番組を殺してしまうかもしれない、とすら考えています」(同前)(第2回に続く)※週刊ポスト2022年6月10・17日号
2022.05.30 19:00
週刊ポスト
上島さんがよく歌った『ホームにて』とは
有吉弘行が上島竜兵さんに捧げた中島みゆき『ホームにて』 都会で踏ん張る2人を支えた一曲
 有吉弘行が「恩人」として必ず名前を挙げていた上島竜兵さん(享年61)。2人にはともに中島みゆき(70才)のファンであるという共通点があった。故郷への思いを胸にしまい、都会で懸命に踏ん張っていた彼らを支えた中島みゆきの隠れた名曲を、いまこそ──。「曲行く? 今日ぐらいは、上島さんがよく歌ってた好きな歌ですかね……」 5月15日に生放送された『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系ラジオ)で、時折声を詰まらせながら語った有吉弘行(47才)。この日のオープニングでは、5月11日に61才で亡くなったダチョウ倶楽部の上島竜兵さんを追悼し、中島みゆき(70才)が1977年に発表した『ホームにて』を選曲した。 アコースティックギターの静かなイントロの後に、中島の歌声が語り掛けるように響く。有吉がこの曲を知ったのは、「竜兵会」だった。「竜兵会は、仕事がなかった頃の有吉さんや土田晃之さん(49才)、劇団ひとりさん(45才)らが上島さんを慕って集まった会。上島さんはなじみの居酒屋にメンバーを連れて行き、いつも自分のおごりで飲み食いさせていました。ただ、上島さんはいつもベロベロに酔っ払い、有吉さんらに『何やってんだよ!』と突っ込まれていましたね(笑い)」(テレビ局関係者) 先輩風を吹かせることもなく、後輩の前で酔い潰れてくだを巻く。飾らない人柄で誰からも愛された上島さんが、好んで熱唱したのが『ホームにて』だった。「竜兵会でへべれけになった上島さんは深夜3時くらいにカラオケのマイクを握り、号泣しながらこの曲をよく歌っていました。最初は『何泣いてんだよ』と突っ込んでいた有吉さんも、次第に曲に魅了され中島さんのオリジナル曲を聴くようになった。いまや有吉さんは大のみゆきファンで、自分が運転する車では彼女の歌しか聴かないそうです」(前出・テレビ局関係者) 上島さんと有吉をつないだ『ホームにて』とは、どのような曲か──。都会で暮らす地方出身者の心を歌った『ホームにて』は、中島が1977年に発表したアルバム『あ・り・が・と・う』に収録された一曲で、のちにシングル『わかれうた』のB面として収録された。シングルとはいえB面で、『時代』や『ファイト!』のように誰もが知るメジャーな曲ではない。それでもこの曲は多くの人を魅了し、槇原敬之(53才)や工藤静香(52才)、高畑充希(30才)らが続々とカバーした。 この曲は、ふるさとへと向かう最終の汽車の出発を待つ駅の情景から始まる。駅長がやさしく乗車を促すなか、足早に車内に乗り込んだ乗客たちは笑顔を見せる。出発の時間がきて汽車のドアが閉まりかけるが、まだ駆け足で滑り込めば、なつかしいふるさとに帰ることができる。だが主人公はホームにたたずんだまま動けない。汽車のドアはゆっくりと閉じ、その手に残されたのは、ふるさと行きの乗車券だった──。 歌詞には「ネオンライト」という単語が登場する。メディア文化評論家の碓井広義さんは「ネオンライトは都会の象徴です」と語る。「中島さんは、都会で暮らす地方出身者が故郷を思う心を歌っている。都会のネオンライトはまぶしく魅力的だけど、それだけで、ふるさと行きの乗車券=望郷の念を燃やし、消すことはできません。そんな複雑でほろ苦い感情がよく表された歌詞です」帰りたくとも帰れない故郷への思い この曲からは、中島の生まれ故郷・北海道の情景が浮かび上がる。医師だった中島の父は、娘がデビューした1975年に脳出血でこの世を去った。その失意のもとで作詞作曲されたのが『ホームにて』だった。「北海道から上京して歌手としてデビューしたのち、父を失う悲しみのなかで、故郷に帰りたくとも帰れない思いがにじみ出ています。あまり若い頃の体験談を歌わないみゆきさんですが、この曲には深い思いが込められているのでしょう」(音楽関係者) そんな中島の思いの丈を示す「伝説」が残されている。「『ホームにて』のレコーディングには坂本龍一さん(70才)が参加しました。できあがった曲を披露するとき、みゆきさんは坂本さんの前で涙を流して滔々と歌い上げ、『プロの歌手が泣きながらレコーディングするなんて』と坂本さんを驚かせたといいます。1978年に出演した歌謡番組『ミュージックフェア』でもみゆきさんは『ホームにて』を歌唱する最中に感極まり、あふれでる涙を止められませんでした」(前出・音楽関係者) 一方で、この曲に込められているのは郷愁だけではない。「この曲は中島さんの歌う『応援歌』でもあると思う」 と語るのは、音楽評論家の前田祥丈さんだ。「この曲はふるさとに帰るかどうか、迷う心情を歌っています。人々の心を打つのは『帰る』『帰らない』のどちらを選んだとしても、その選択を歌い手の中島さんが尊重して、肯定しているからじゃないかと感じます。 だから、人生の岐路に立って迷う人に『あなたの選択は間違っていないよ』とエールを送る歌になっていて、自分の選んだ道に自信を持てず葛藤する人のことも、彼女はやさしく慰めます。それゆえに、弱ったときや迷ったときにこの曲を聴くと、支えになる人が多いのでしょう」『ホームにて』をカバーし、コンサートでも歌う歌手の手嶌葵(34才)も中島に希望を与えられたひとりだ。その手嶌が語る。「生まれ故郷の福岡を離れて10代でデビューした私は、歌手として成功するかどうか、不安ばかりの毎日を送っていました。コンサートでも足がすくんでうまく歌えないことがあって、福岡に戻りたいという気持ちが強かった。そんなとき、みゆきさんの『ホームにて』を聴き、やさしい歌声に応援された気になり、『もう少し、頑張ろう』との気持ちが湧いてきました。いまも疲れたときはあの曲を聴いて、みゆきさんに背中を押してもらっています」 お笑い芸人の道を選んだ上島さんと有吉も、この曲を心の励みにしていたのだろうか。「上島さんは役者を目指して神戸(兵庫)から上京したのち、がんのお母さんを看病するため帰郷して再上京したり、お父さんが自己破産するなど苦労の連続でした。有吉さんは高校卒業後にオール巨人さんに弟子入りするも8か月で破門になり、故郷の広島に帰った。1996年に『進め!電波少年』(日本テレビ系)のヒッチハイク企画でブレークしてからも、その後に再ブレークするまで多くの辛酸をなめました。 ふるさとを離れ、困難や葛藤を経験して成功した2人だけに『ホームにて』が醸し出す何とも言えないほろ苦さや、そこから生まれる決意を共有できたのかもしれません。上島さんの追悼として、いかにも有吉さんらしい選曲です」(前出・テレビ局関係者) 深い悲しみのなか、『ホームにて』を愛する先輩に捧げた有吉は、自らを鼓舞して前に進むためにも、この曲を必要としたのかもしれない。※女性セブン2022年6月9日号
2022.05.25 16:00
女性セブン
●1999年 女性セブン特写
上島竜兵さん「トークが上手くなったら終わり」リアクション芸人が残した名言
 ダチョウ倶楽部のメンバーとして活躍した上島竜兵さんが5月11日未明に亡くなった(享年61)。あまりに突然の別れに芸能界からも惜しむ声が広がっている。自身は「竜兵会」を主宰し、有吉弘行ら芸人を売れない時期から支えるなど人望の厚い人物として知られていた。故人をしのびつつ、過去の功績を彼の名言とともに振り返ります。●1999年 女性セブン特写 1980年にキムチ倶楽部として結成。当時は電撃ネットワークの南部虎弾も一緒に活動していた。1985年にダチョウ倶楽部に改名し、1987年から現在のトリオの形になった。 2021年、還暦を迎えたときのインタビューで述べたのは、「ダチョウ倶楽部の3人でもう一花咲かせたいよね。攻めの姿勢を忘れずに。いまのご時世で厳しいけど、いつかまた熱湯風呂に入ったり、熱々おでんとかやりたいな」というセリフ。これからの展望を語っていた。●1994年 結婚式 ものまねタレントの広川ひかると結婚したのはまだ若手芸人だった1994年。「ものまねタレントだけあって、毎日違う女になってくれるのが魅力です」とおのろけ気味にコメントしていた。●2009年 『竜兵会 僕たちいわばサラリーマンです。』出版記念記者会見 上島さんを慕う芸人たちによって結成された竜兵会。プロダクションの垣根を越えて、輪が広がり、有吉弘行、劇団ひとり、土田晃之らがメンバーだった。●2009年 映画『上島ジェーン』DVD発売イベント 不遇の時代から親交が深かった有吉は、テレビ番組で「上島さんのことをバカにされると(怒りのスイッチが)入っちゃう」と発言。有吉が上島さんを慕うエピソードとして話題になった。 2014年に有吉が自身のTwitterで、「上島さんは『俺の葬式の時には、俺の顔に熱湯をブッかけてくれよ!』と言う……中々ハードな注文だ。かける方の世間体もあるし……でも、まあ世話になったし、やってみるか……(もちろん上島さんは存命中です…)」と投稿。リアクション芸人魂を感じる言葉を残した。●2011年 舞台『志村けん一座第6回公演 志村魂〜『初午の日に』再び!〜』ゲネプロ 師匠と慕っていた志村けんさんが亡くなったとき、公式ブログに「志村さんがいらっしゃったからいまのダチョウ倶楽部があるのだと思います」と綴り、さらに「ひとりで酒を飲んでいても、ふと志村さんを思い出して涙ぐんだりするときがあるんです」と深い悲しみを吐露していた。●2015年 「キリンのどごし〈生〉」イベント このイベントでは、流しそうめんの連続キャッチのギネス世界記録に挑戦。惜しくも失敗したが、トークにギャグに大活躍し、会場を大いに盛り上げた。 2012年に有吉のTwitterに投稿された上島さんの名言が「リアクション芸人がトークが上手くなったら終わりだろ!」。リアクション芸に命をかけてこだわった上島さんだからこそ言うことができた言葉だろう。●2013年 BeeTV「すべり芸人☆夢の競演 THEすべり場」イベント 代表ギャグである、“くるりんぱ”を見せる上島さん。ダチョウ倶楽部として数々のギャグを生み出し、“聞いてないよォ”で1993年に流行語大賞受賞。ほかにも“ヤー”、“どうぞどうぞ”、“ムッシュムラムラ”などがある。 2021年竜兵会のメンバー土田晃之のラジオにて、映画『浅草キッド』の話に。(ビートたけしの師匠)深見千三郎さんが、「笑われるんじゃねえぞ。笑わせるんだよ」と劇中で言うが、上島さんは「笑わせてるんじゃねぇよ。笑われるんだよ」と番組内で照れながら自分流のお笑い論を述べた。●2021年 映画『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』公開直前イベント モデルの生見愛瑠に禁断のキス芸を迫ったが、阻止され、寺門ジモンとキスをする流れになったが、コロナ禍ということもありアクリル板でのキスとなった。「逃げちゃだめなことなんて一切ないんじゃないかな。ただしうまく逃げろよ」とは、2011年の雑誌インタビューでのコメント。「自分が逃げたと考えている道にこそ、本人さえ気づかない才能が待ってるかもしれない」と持論を展開した。※女性セブン2022年6月2日号
2022.05.22 16:00
女性セブン
上白石萌歌の入浴シーンでSNSが騒ぎに
『ちむどんどん』上白石萌歌、川口春奈の入浴シーン炎上に「騒ぎすぎでは」の指摘
 NHK朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』で、登場人物たちの入浴シーンが物議を呼んでいる。5月17日の放送回で、三女・歌子(上白石萌歌)が入浴中、風呂に薪をくべる長女・良子(川口春奈)と会話を交わすシーンが放送されると、「高校生役の歌子の入浴シーンを放送するとはいかがなものか」とSNSを中心に批判が殺到。『SmartFLASH』はこれを受けて、〈『ちむどんどん』上白石萌歌の“高校生入浴シーン”に疑問の声「誰も止めなかったの?」「もう令和だよ」〉との記事を掲載した。続く5月20日放送回で新たに良子(川口)の入浴シーンが放送されると、「またかよ」とまたしてもSNSが沸騰し、「入浴シーン」という言葉が一躍、トレンド入りする事態となった。 相次ぐ炎上について、芸能ライターの島本拓氏はこう疑問を呈す。「三女の歌子(上白石)の入浴シーンについて、『高校生役の設定の歌子の肌を露出させるシーンは必要なのか』とSNSで反発する声があがりました。確かに朝ドラとしては少し攻めすぎという声も理解できますが、野外の風呂に薪をくべて入るという当時の時代設定としての演出もあるでしょうし、肩を少し露出した程度で、そこまで目くじらを立てる必要はないように思います。薪をくべる長女の良子(川口)と2人で、東京にいる長男(竜星涼)のことを心配するという、家族の繋がりを象徴するシーンとして、好意的に見ている視聴者も多かったはずです。 また5月20日の放送では、母の優子(仲間由紀恵)が、縁談について悩む入浴中の良子に、『分かっているとは思うけど、慌てることないから』と優しく諭すシーンがありました。父親が早くに亡くなり、貧しいながらも、助けあって生活してきた家族の絆が、お風呂という飾りのない場所とセリフから伝わってきます。入浴シーンは、家族が2人きりでふだんは言えない会話を交わす重要な場面として設定されており、それは演出上、妥当な範囲のはずです。セクハラやコンプライアンス上の問題については気にすべきだと思いますが、この程度の真っ当な演出まで批判してしまうと、ドラマの表現の幅を狭めることに繋がりかねないのではないでしょうか」 テレビの表現をめぐっては、ダチョウ倶楽部・上島竜兵さんをめぐっても波紋を呼んだ。ダウンタウン・松本人志が5月15日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で「ダチョウ倶楽部の芸とかお笑いがテレビではやりづらくなってて。そういう思いとかジレンマとか、“痛みを伴う笑い”がダメと言われてしまうと熱湯風呂とかアツアツおでんとかもできない。僕なんかはあの芸が有害なんてちっとも思わないし。それだけが理由とは思わないですけど“BPO(放送倫理・番組向上機構)さん、どうお考えですかね”ってちょっと思いますね」と疑問を呈し、表現の規制をめぐる議論が続いている。
2022.05.22 07:00
NEWSポストセブン
3人息ぴったりの「お家芸」はお茶の間を沸かしてきた
上島竜兵さん追悼 老若男女問わず幅広く愛された“伝統芸”と人柄
 5月11日に急逝したダチョウ倶楽部の上島竜兵さん(享年61)。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、多くの人に愛された上島さんの芸風や人柄について振り返ります。 * * *体を張る芸を披露し、楽しませ、毎回キッチリ笑わせてくれる 近年、ここまで自分の気持ちがもっていかれた有名人の訃報というのもなかったような気がします。5月11日、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが亡くなりました。享年61。 バラエティー専門放送作家として、多くの番組でかかわらせていただいたうえ、ワイドショーのスタッフやコメンテーターとして、上島さんとダチョウ倶楽部の皆さんには、何度お世話になったか……数え切れません。 すでに多くの芸人さんがコメントされていますが、誰に対しても優しくて腰が低くて仕事熱心で繊細で……。以前、「竜兵会」の土田晃之サン(49才)や劇団ひとりサン(45才)から、後輩を激励するための会であるはずなのに、途中からいつも上島さんが「俺はこれからどうすればいいんだ」と言いながら泣き出してしまい、フォローするのが大変……というエピソードを『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で聞いたときには、なんてチャーミングなお人柄なのだろうと、さらに上島さんファンになったのを覚えています。 最近の若手芸人があまりやらなくなった体を張る芸を率先して披露し、楽しませ、毎回キッチリ笑わせてくれたのも上島竜兵さんでした。 いまは、コロナ禍であることや、コンプライアンスがどうのこうのということで、そもそも、そうした番組自体が少ないのですが、実はそれよりもっと前から、最近の若手芸人さんの多くは体を張らなくなっていました。 いいとか悪いとかではないのですが、私のような年配の放送作家からしてみたら、それは少し寂しかった。 でもダチョウ倶楽部だけは、若手の時代から全員がアラウンド60になったいまでも、「熱湯風呂」や「熱々おでん」など、全身を使ったリアクション芸を持ちネタにしていらっしゃった。それらは伝統芸とも呼ばれ、老若男女、幅広い世代に愛されてきました。 最近、こうした“レジェンド芸”がほかの事務所の若手芸人にも伝わるようになっていた矢先の訃報でした。 トレンディエンジェルの斎藤司サン(43才)は、ダチョウ倶楽部と共に体を張った画像をSNSにアップ。EXITのお二人も、共演し、学ばせてもらったことを「宝物」と涙ながらに振り返りました。芸人は笑っていくのが理想、のたれ死ぬのが最高だと教えてきたのに 実際、ダチョウ倶楽部はイベント出演が本当に多かったのです。多くの皆さんがオチまで熟知しているハズなのに、何度見ても面白いし大笑いできる。ダチョウ倶楽部が登壇するイベントには必ずワイドショーのカメラが出ていたものです。実は、このことも近年では希有な例だったのです。 いちばんの理由は予算削減。次の理由は、ワイドショーにレギュラーの芸能コーナーがなくなり、特にイベント絡みの映像は、よほど大スポンサーでない限りは、“マル是”(絶対にオンエアするという意味)にもならなくなってしまったのです。 そんな中、ダチョウ倶楽部が登壇するイベントには各局から必ず各番組のクルーが集まり、スポーツ紙の記者さんなども顔を揃えていたのです。 訃報の際、各局が使用していた直近の映像も、4月25日に行われた衛生用紙製品ナンバーワンブランド「エリエール」を展開する『大王製紙』のイベント「えがおにタッチPROJECT」でした。「孤独を感じるときが増えている人や、幸せを感じるときが減っている人が多いこと」「これらは触れ合いの減少に原因があるのかもしれない」という研究結果も伝えられたもので、振り返ると胸が苦しくなってしまいます。が、多くのメディアでいわれている、ダチョウ倶楽部の“3密芸”がコロナ禍でやりにくくなっていたことが“理由”だとは思いたくありませんし、「なぜ?」「どうして?」という問いを繰り返すことをしないと、私自身は決めました。 そんな中、ビートたけしサン(75才)がいち早くコメントを出してくださった。「芸人は笑っていくのが理想であって、のたれ死ぬのが最高だと教えてきたのに」というあのコメントです。 たけし軍団として、上島竜兵さんと共に体を張って最高の笑いをとってきたガダルカナル・タカさん(65才)は11日の『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)で、上島さんの奥さま・広川ひかるサン(51才)と、20年来、ダチョウ倶楽部を担当してきた女性マネジャーを思いやりました。 ダンカンさん(63才)は13日の『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)で、とっておきのエピソードを話してくれました。以前、自宅に泥棒が入り、ダンカンさんも警察で事情を聞かれることになった際、ダンカンさんが逮捕されたと勘違いした上島竜兵さんがメロンの差し入れを持って警察へ。警察官にダンカンさんの人柄を話し、「魔が差しただけ」とフォローをしてくれたという、なんともほほえましく、バカバカしい内容でした。そして東国原英夫サン(64才)は12日の『ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜』(CBCテレビ・TBS系)で「笑い話で送るのがいちばんの弔いというのが師匠(ビートたけしサン)の考え」と明かし、すでに共演した師匠と上島さんをしのんだことを明かしました。15日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)です。 後にも先にも“師匠”ビートたけしサンのことを「ビート〜〜〜」と呼び捨てにした芸人は上島さんだけだったと。『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!』(日本テレビ系)で思わず出た叫びだったといいます。 週末は明石家さんまサン(66才)が『MBSヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で、「いちばん好きな芸人、いちばん好きな後輩」と言い、最後に街で会った日、上島さんが外国人から客引きにあっていて、「おっぱいOK?」と交渉していたというエピソードを披露しました。 週末には肥後克広サンと寺門ジモンさんからのコメントも。天才芸人であり、最高の仲間である上島竜兵さんを笑いやトリオ芸をまじえた最高の文章でしのびました。「二人で、『純烈』のオーディションを受けます」なる一文には『純烈』リーダーの酒井一圭サン(46才)がTwitterで「推すなって? 絶対推すなって? 純烈は推しますよ」と“熱湯風呂”のお約束ギャグでリアクションしました。 神宮球場では、ヤクルトスワローズの公式キャラクター「つば九郎」が恒例の「くるりんぱ」後に合掌。ダチョウ倶楽部のお約束芸が美しい映像になったケツメイシの『友よ〜この先もずっと…』のYouTubeで公開されているMVには、上島竜兵さんを悼む一般のかたからのコメントがとまりません。 そうした皆さんが心配されていた「竜兵会」の土田晃之サンや有吉弘行サン(47才)はそれぞれ自身のラジオ番組で病院に駆けつけたことから“家族”として上島さんを送ることができたと。そこには“笑い”もあったと明かしてくれました。 最強のお笑い芸人、上島竜兵さんへの想いが強すぎることから、送る言葉が見つけられない日々が続いていたのですが、上島さんを愛してやまない本当に多くの芸人さんたちのお陰で、笑って送るという気持ちになれました。 上島竜兵さん、お疲れさまでした。“芸能部”“お笑い界”は、絶対に、上島竜兵さんのことを語り続けます。 ゆっくり休んでください。合掌。構成/山田美保子『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ〜テレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。【相談窓口】「日本いのちの電話」ナビダイヤル 0570-783-556(午前10時〜午後10時)フリーダイヤル 0120(783)556(毎日:午後4時〜同9時、毎月10日:午前8時〜翌日午前8時)※女性セブン2022年6月2日号
2022.05.21 16:00
女性セブン
(写真/アフロ)
上島竜兵さんは「ナイーブで真面目な人」、芸人仲間たちが指摘する孤独感
 芸能界のみならず、日本中に衝撃を与えたダチョウ倶楽部・上島竜兵さん(享年61)急逝のニュース。生き馬の目を抜くような芸能界で成功し、仕事にも仲間にも恵まれていたように見える。近くには常に夫を気遣う妻もいた。それでも悲劇を避けられなかった。 2020年10月、化粧品の新商品発表会に出席した上島さんは、「おでんも卵も飛ばせなくなっちゃった。熱湯風呂も溺れてピュピュッて水吐けなくなった。けんかしてチューもできない。何にもできないオヤジになっちゃった」と苦境を吐露して笑いを誘っていた。上島さんの知人は言う。「原因は仕事が減ったことで経済的に不安になったとの声がありますが、金銭苦によるものではないと思います。俳優業でも稼いでいたし、お金はひかるさん(妻の広川ひかる)がしっかり管理していた。それよりも芸人仲間が口にするのが、上島さんが感じていたであろう孤独感です。ナイーブで真面目な人だけに、(コロナ禍で)仲間との公私にわたる交流がなくなったことは相当堪えていたようです」 精神科医の片田珠美さんは、「上島さんの場合、やはり『初老期うつ』が疑われます」として、こう指摘する。「50代から60代半ばの初老期に発症するうつ病を『初老期うつ』と呼びます。これは何らかの喪失体験がきっかけになることが多いといわれています。上島さんは、コロナで志村さんという大切な人を失い、自分の芸を披露する機会がなくなり、仲間たちとの憩いの場もなくなった。 しかも、“気遣いの人”だったと聞いています。こうした性格の人は、『メランコリー親和型性格』といわれ、他人に迷惑をかけられないと思い込み、相談すらできない傾向にあります。そのため、うつ症状はどんどん進行していく恐れがあります」 こうした場合、妻はどう対処すべきなのだろうか。「喪失体験に直面した中高年男性がひとりでお酒を飲むと孤独感が強くなり、自分の世界に入り込んでどんどん悲観的になりやすい。広川さんが上島さんと一緒にお酒を飲んだのはとてもよい対応でした。 次に取るべきは、治療を始めさせることです。そのためにもサインを見逃さないこと。一般的に喪失感を抱えて心身に不調をきたしたら、次のような兆候が出ます。【1】不眠【2】食欲不振【3】不安や焦燥感 このようなサインが出たら、早めに病院を受診させましょう。いきなり心療内科だと拒否反応を示すようなら、最初は“疲れてそうだから内科に行こう”でもいい。そこで、心療内科を紹介してもらえばいいのです。妻じゃなく医師に診断されることで、心の問題でも受け入れやすくなります」(片田さん) 上島さんの葬儀は“家族葬”とされていたが、斎場には多くの仲間が「おれも竜ちゃんの家族だ」と駆けつけた。上島さんは人一倍「ありがとう」を口にする人だった。その上島さんは“家族”に「ありがとう」の言葉で送り出された。 上島さんは決して孤独ではなかった。葬儀を終えた2日後、広川は《これからもずっと竜ちゃんを忘れないでください》とコメントを発表した。上島さんの笑顔は、これからもファンの中で生き続ける──。【相談窓口】「日本いのちの電話」ナビダイヤル 0570-783-556(午前10時〜午後10時)フリーダイヤル 0120(783)556(毎日:午後4時〜同9時、毎月10日:午前8時〜翌日午前8時)※女性セブン2022年6月2日号 亡くなる2週間ほど前の4月25日、イベントに出演した上島さんは、「初めて結婚してよかったな、嫁がいてよかったなって思いました。おれの文句を聞きながら一緒に飲んでくれるからね」と、妻への感謝を口にしていた。 上島さんの葬儀は“家族葬”とされていたが、斎場には多くの仲間が「おれも竜ちゃんの家族だ」と駆けつけた。上島さんは人一倍「ありがとう」を口にする人だった。その上島さんは“家族”に「ありがとう」の言葉で送り出された。 上島さんは決して孤独ではなかった。葬儀を終えた2日後、広川は《これからもずっと竜ちゃんを忘れないでください》とコメントを発表した。上島さんの笑顔は、これからもファンの中で生き続ける──。【相談窓口】「日本いのちの電話」ナビダイヤル 0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル 0120(783)556(毎日:午後4時~同9時、毎月10日:午前8時~翌日午前8時)※女性セブン2022年6月2日号
2022.05.19 19:00
女性セブン
悲しみに包まれている
上島竜兵さんに寄り添い続けた妻・広川ひかる “恐妻ネタ”の陰で支え合った2人
 悲しみに暮れる葬儀場で、残された妻の広川ひかる(51才)は参列者に気丈に声をかけていた。5月14日、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さん(享年61)の葬儀が行われた。11日に都内の自宅で上島さんを広川が発見し、病院に搬送されたが死亡が確認された。葬儀の喪主を務めた広川は最後の挨拶でこう語った。「寅さんが死んじゃって……あ、寅さんじゃなく竜さんだ」 上島さんがフーテンの寅さんが好きだったという話をする際に言い間違えた妻の言葉に、その場は笑いに包まれた。広川も笑顔を見せた。だが参列者はみんな知っていた。上島さんに寄り添い続けた広川が、誰よりも悲しみの中にいることを──。出会いは1本の電話から 2020年に新型コロナウイルスが猛威を振るい始めて以降、上島さんと広川は住み慣れた街を仲よく散歩するようになった。上島さんの知人が振り返る。「夫婦で仲よく散歩するなんてことはなかったんですけどね。でも去年くらいから上島さんが“今日もひかるちゃんと散歩しちゃったよ”ってうれしそうに話すようになったんです。“道端に咲いている花がきれいだった”なんて詩人みたいなことを言うから驚きましたよ(笑い)。いま思えば、ひかるさんが上島さんを気分転換に連れ出していたのかもしれませんね……」 1994年に上島さんと結婚した広川は、もともとものまねタレントとして活動していた。営業先でよく顔を合わせていたふたりが急接近したきっかけは、一本の電話だった。「ダチョウ倶楽部のリーダーの肥後克広さん(59才)と上島さんが、“女の子を誘って飲もう”と片っ端から知り合いの女性に電話をしたことがあったんです。そのときに唯一上島さんの電話に出たのがひかるさんでした。でもひかるさんが来ることになった途端、肥後さんは気を利かせて“具合が悪い”と先に帰った。ふたりきりで飲んだことで交際に発展していったのです」(前出・上島さんの知人) 共通の趣味であるプロレス観戦デートで愛を育んだふたりは、広川のアパートで同棲を開始。4年にわたる交際を経て結婚した。1985年にダチョウ倶楽部を結成し、1989年に放送が始まった『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!』(日本テレビ系)で体を張ったリアクション芸を披露してブレーク。結婚当時の上島さんは人気絶頂で、広川はタレント業をセーブして多忙な夫をサポートした。「ひかるさんの担当は、食事や掃除だけじゃありません。上島さんが舞台に出るときは後輩の分までお弁当を作り、車で送り迎え。家計管理も彼女の役割で、上島さんは後輩と飲むときは必ずおごるので、ひかるさんは手持ちの現金がなくならないよう、頃合いを見てこっそりと上島さんの財布にお金を入れていました。本当によくできた奥さんです」(前出・上島さんの知人) お笑い芸人として、日々プレッシャーに晒される夫の内面ケアにも取り組んだ。「夫に尽くしながら、締めるところは締めるのがひかるさんのやり方。上島さんが仕事前にだらしない面を見せると、“今日は絶対にスベるぞ!”と本気で怒っていました。叱られた上島さんが真顔になって“ごめんなさい”とひかるさんに謝る姿が何とも言えず微笑ましかった」(前出・上島さんの知人)「けんかしてチューもできない」 一方の上島さんも妻のために尽力した。広川の祖母が病気で体調を崩した際、上島さんは自宅マンションに祖母を迎え入れた。さらに同じマンションに別の部屋を借り、自分はそこを生活の拠点とした。「上島さんは飲んで帰りが遅くなることも多く、妻の看病の邪魔をしないようにとの配慮でした。この話に尾ひれがつき、マスコミに『すわ、家庭内別居か』と報じられたほどです。もっとも、上島さんが照れ隠しで“嫁が怖くて家に帰りたくない”とあちこちで吹聴するからいけないのだけど(笑い)」(芸能関係者) 上島さんのエピソードトークには「妻が怖い」「妻が浮気している」「腹を割りばしで刺された」など、しばしば広川が登場した。こうした「奥さんイジリ」は、実は広川との約束破りだった。「上島さんはひかるちゃんに、“家のことはあまり話すな”と釘を刺されていました」 と話すのは広川の知人だ。「もちろん妻イジリは笑いを取るためのネタでしたが、妻の立場からすれば、家族や両親が心配したり、世間から“そういう夫婦なんだ”と見られるのがイヤだったみたい。でも夫のキャラを守るために、あまり強くは言わなかったようです」(広川の知人) 話すなと言われるとつい話してしまうのが「芸人上島」だったが、妻がそんな夫をとがめることはなかった。 上島さんには“師匠”と仰ぐ偉大な先輩がいた。2年前に急逝した志村けんさん(享年70)だ。1997年に『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)に初出演した上島さんは、2006年からは志村さんが主催・主演の舞台にも参加するようになった。そこでの演技が評価され、映画『上島ジェーン』(2009年公開)で俳優として初主演、ドラマ『怪物くん』(日本テレビ系/2010年)でオオカミ男を好演するなど、芸人の域を超えていった。 志村さんとは、公私にわたる深いつきあいだったという。上島さんは志村さんらと連日飲み歩き、帰宅するのが朝方になることもあった。2000年頃には有吉弘行(47才)、土田晃之(49才)、劇団ひとり(45才)ら上島さんを慕う芸人が集う「竜兵会」を結成。週7ペースで飲むこともあった上島さんを、広川が束縛することはなかった。 プライベートでは「お笑い芸人の街」とされる東京・中野を愛し、売れっ子芸人にしてはめずらしく、中野の賃貸マンションを転々とした。売れると高級住宅街に引っ越す芸能人が多いなか、結婚後も中野界隈に住み続けた。 そんな順調な芸人人生を一変させたのが、夫婦で散歩を始めるきっかけにもなった新型コロナだ。2020年3月、志村さんが新型コロナで亡くなったことは上島さんの心に大きなダメージを与えた。「喪失感に襲われて、寂しさが増していました。仲間らと大好きなお酒で気を紛らわせたかったけど、コロナ禍で飲み会を開くことすら叶いませんでした。もともと上島さんは気心の知れた仲間と飲み歩いてストレスを発散するタイプでした。それができなくなり、次第に鬱屈した感情を抱え込むようになりました」(前出・上島さんの知人) 仕事にも大きな影響が出た。ダチョウ倶楽部の芸風は、体と体を密着させる芸が多く、ソーシャルディスタンスが叫ばれるコロナ禍にはそぐわない。そればかりか昨今は、「痛みを伴う笑い」が批判の対象になることも多かった。長年の武器を奪われ、上島さんは苦しい状況にあった。 2020年10月、化粧品の新商品発表会に出席した上島さんは、「おでんも卵も飛ばせなくなっちゃった。熱湯風呂も溺れてピュピュッて水吐けなくなった。けんかしてチューもできない。何にもできないオヤジになっちゃった」と苦境を吐露して笑いを誘ったが、「笑いごとではない」が本音だったのかもしれない。 そんな上島さんの心の隙間を埋めようと奮闘したのが、広川だった。「ひかるちゃんは上島さんの性格を熟知していますからね。“あの人は褒められて伸びるタイプだから”と、常に夫の長所を口にして励ましていました。以前の上島さんは夜な夜な飲み歩いていたけど、コロナ禍はずっと自宅にいて、夫婦水入らずで酒を酌み交わす機会が増えました。夫婦仲はさらによくなっていたようです」(前出・広川の知人) 亡くなる2週間ほど前の4月25日、イベントに出演した上島さんは、「初めて結婚してよかったな、嫁がいてよかったなって思いました。おれの文句を聞きながら一緒に飲んでくれるからね」と、妻への感謝を口にしていた。 上島さんの葬儀は“家族葬”とされていたが、斎場には多くの仲間が「おれも竜ちゃんの家族だ」と駆けつけた。上島さんは人一倍「ありがとう」を口にする人だった。その上島さんは“家族”に「ありがとう」の言葉で送り出された。 上島さんは決して孤独ではなかった。葬儀を終えた2日後、広川は《これからもずっと竜ちゃんを忘れないでください》とコメントを発表した。上島さんの笑顔は、これからもファンの中で生き続ける──。【相談窓口】「日本いのちの電話」ナビダイヤル 0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル 0120(783)556(毎日:午後4時~同9時、毎月10日:午前8時~翌日午前8時)※女性セブン2022年6月2日号
2022.05.18 16:00
女性セブン
上島竜兵さんの言葉に松本人志氏は「深い」と言っていた
上島竜兵さん追悼で涙ぐんだ松本人志「“聞いてないよぉ”は画期的」と絶賛していた
 お笑いタレントでダチョウ倶楽部のメンバー・上島竜兵さんの急逝に、芸能界から相次いで追悼のメッセージが届いている。ダウンタウン・松本人志は、5月11日にツイッターで「今日は仕事でテンションを上げるのに少し苦労しました。同世代の仲間やからね…」とつぶやいたのに続き、5月15日放送のフジテレビ系『ワイドナショー』の出演。「深い付き合いではないけど、長い付き合いだった。40年近く、要所要所でうちの番組に来て盛り上げてくれて……」と振り返りながら、「ちょっとごめんなさい」と思わず涙ぐんだ。ベテラン芸能ライターが、松本の心中を慮る。「テレビで涙を見せることを良しとしない松本さんがあんな表情を見せたことに驚きましたが、それだけショックだったのでしょう。リアクション芸で知られた上島さんと松本さんでは芸風が違いますが、だからこそ“自分にはできない芸だ”と上島さんを高く評価していました。大晦日恒例の『笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ系)では、上島さんと出川(哲朗)さんのリアクション対決が大きな山場でした。 松本さんは『ワイドナショー』で、『痛みが伴う笑いがダメって言われてしまうと、熱湯風呂とか熱々おでんとかできないじゃないですか』『僕なんかは、あの芸が有害なんてちっとも思わない』と語り、痛みを伴う笑いに懸念を示すBPOの姿勢に疑問を呈しました。『笑ってはいけないシリーズ』で一緒に笑いを作り上げてきた戦友への思いを込めたメッセージだったのではないでしょうか。 松本はかつて、2016年1月15日に放送された『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)にダチョウ倶楽部が出演した際、彼らに直接、芸人としての評価を伝えたことがある。「聞いてないよぉ」という彼らの代表的ギャグについて松本は、「実はすごく深くて、裏の言葉を表に出したっていうね。あえて前面に出してギャグにして笑いにしていく、これはすごい画期的」と絶賛していたのだ。「『聞いてないよぉ』はもともと、『お笑いウルトラクイズ』(日本テレビ系)に出演していたダチョウ倶楽部が、爆破に関して事前の打ち合わせがあったのに本番で『聞いてないよぉ』と普通に答えたことに、ビートたけしさんが『さんざん聞いていただろ、ばかやろう』とツッコんだことで爆笑が起きたことがきっかけでした。 それから彼らは、打ち合わせをしていたことにあえて『聞いてないよぉ』と答えるという、バラエティ的なお約束ごとを反転させたギャグに発展させたわけです。そのことを、松本さんは『画期的』と評価したのでしょう」(同前) 松本の思わぬ高評価に感動した様子のダチョウ倶楽部だったが、「計算していたのか?」と訊かれた上島さんは、あっさりと「計算じゃないよなぁ」。松本に「じゃあ、あかんわ」とツッコまれて笑う姿もまた、上島さんらしかった。【相談窓口】「日本いのちの電話」ナビダイヤル 0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル 0120(783)556(毎日:午後4時~同9時、毎月10日:午前8時~翌日午前8時)
2022.05.16 19:00
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! RIZIN・榊原信行代表が疑惑に大反論ほか
「週刊ポスト」本日発売! RIZIN・榊原信行代表が疑惑に大反論ほか
 5月16日発売の「週刊ポスト」は、コロナ禍から再出発した国民生活に立ちはだかる課題と事件、そして芸能界、スポーツ界を襲った衝撃ニュースを掘り下げるスペシャル号。前号のスクープで騒然となった「那須川天心vs武尊」世紀の一戦にまつわるスキャンダルでは、渦中のRIZIN・榊原信行代表が疑惑に大反論。果たしてドリーム・マッチは予定通りに開催されるのか……。今週の見どころ読みどころ◆本誌スクープに渦中のキーマンが大反論「反社との関係はない」前号でスクープしたRIZIN代表の「反社交際音声」流出トラブルに、当の榊原信行氏が反論した。RIZINに関わる人物について、稲川会との付き合いがあることを「そうです、知っています」と語っているテープについて、自分の声であることを認めたうえで、「話を合わせるために言ってしまった」と説明した。さらにその人物は反社ではないとし、テープを公表されないために500万円支払ったことも認めたうえで経緯を詳しく語った。◆常連客らが赤裸々に明かした「渋谷ハプニングバー摘発の瞬間」その筋では超有名店だった渋谷のハプニングバーが警察に摘発され、本番行為をしていた客と従業員らが逮捕された。そのとき店内にいた70人の客のうち常連の2名が本誌に「恐怖の夜」を語った。摘発の瞬間に「わいせつ行為」をしていたのは逮捕された客ら少数だったようだが、実はその数時間前にはほとんどの男女が全裸でローションまみれのバカ騒ぎを繰り広げていたのだという……。◆<追悼>南部虎弾「上島は優しくてすぐ泣く芸人だった」ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが急逝した。ダチョウ倶楽部はもともと4人組で、初代リーダーを務めたのが、今は電撃ネットワークを率いる南部だった。「信じられなくて茫然としている」という南部は、上島さんとの思い出や、その人となりを静かに語った。◆ノムさん、仙ちゃんに続く外様起用へ……阪神「次期監督は落合」急浮上!相変わらず最下位に低迷し、「辞める」公言の矢野監督の求心力がダダ下がりの阪神は、史上最速でストーブ・リーグに突入しつつある。次期監督には岡田、掛布ら大物OBの名も挙がるが、「勝つためには落合を招聘せよ」という声も増えている。当の落合氏は自らのYouTubeでも阪神再生の話題を連発し、やる気満々の様子だ。◆サンモニで関口宏と“不仲”露呈の達川光男「僕の話が長すぎた」コメンテーターとして出演したサンデーモーニングで、MCの関口宏と全く会話がかみ合わず、関口から「意味がわかりません」とまで言われて「不仲」と指摘されてしまった達川が、その不仲説を否定したうえで、なぜあんなひどいやり取りになってしまったかを説明した。◆「プーチンの資源」禁輸で「真夏の大停電」or「原発再稼働」どうなる!?相変わらずNATO諸国に追従するだけの岸田政権は、さしたる対策もないままロシア産の石油、天然ガス、石炭の禁輸に踏み切ろうとしている。すでに世界ではそれを見越してエネルギーの買い占めが始まっているが、そこでも日本は無策で「買い負け」濃厚だ。そうなると電力需要の高まる夏に「ブラックアウト」か「計画停電」が避けられない。日本が持つ大規模なエネルギー資源といえば原発だが、参院選を控えた岸田政権は再稼働を口に出せずに沈黙している。◆<政界深層>“敵の敵は味方”で岸田首相が「二階副総裁」決断!?国民の困窮などそっちのけで、永田町は参院選とその後の政局に奔走している。あれだけ批判を浴びた「文書通信交通滞在費」も、結局は使途公開も残金返納もなく、むしろ「なんにでも使える経費」に衣替えするという焼け太りで決着した。そんななか、岸田首相と安倍元首相の仲違いが激化している。岸田周辺では、総裁選でクビを切った二階元幹事長を復権させて安倍一派を追い込もうとする企みが出てきたという。◆<調査&直撃>国会でなーんにもしてないセンセイ27人の実名公開国会議員の職場は言うまでもなく「国会」だ。「政治家の仕事はいろいろある」なんて言い訳は、まず「本業」をこなしてから言ってもらおう。本誌は国会を監視している学者らの協力で、全衆院議員の「立法」「質問」「発言」を調べ上げた。なんと、そのいずれも前の任期中にゼロだったセンセイが10人もおり、これに国会質問5回以下のセンセイを加えた27人の実名リストを公開する。予想通りだが、そのうち24人が自民党だった。◆<フォトルポルタージュ>ウクライナの街で「戦争を生きる人たち」ウクライナで取材を続けるノンフィクションライター・水谷竹秀氏が、画像と住民へのインタビューで現地の惨状をリポートするカラーグラビア。大量虐殺があったとされるブチャ近郊には、鉄くずと化したロシア軍の戦車が放置され、街はがれきの山となった。住民のひとりは、「ロシア語を耳にするだけで嫌悪感が募る」と吐露した。◆<動作解析で新事実が判明!>佐々木朗希「史上最速170キロへの道」ロッテの佐々木が人類史上最速の170キロに到達する可能性はあるのか。動作解析のプロ3人がフォームを詳細に分析し、そのスピードの源と「伸びしろ」を明らかにする。「リリース」「体の閉じ方」「左足の角度」に驚くべき新事実が隠されていた――。◆専門学会が警鐘を鳴らす「骨卒中」を知っていますか?脳卒中はよく知られているが、「骨卒中」という言葉を知る人はまだ多くないのではないか。これは骨粗しょう症学会が提唱する「命に関わる骨折」のことで、骨折をきっかけに寝たきりになったり他の問題を誘発して命を落としたりするケースを指す。高齢化で年々増えているといい、調査・研究も進んできた。なんと、50歳以上で大腿骨を骨折すると、10年生きる人は26%しかいなかったという。◆<実録>高齢になって自宅売却して「ひどい老後」に苦しんだ人たち子供も独立し、夫婦だけの生活になったら自宅を売って小さなマンションに引っ越そう――そんなライフプランを検討している人は多いが、失敗例が非常に多い。家が売れない、マンションのほうが生活費が高くついた、田舎暮らしに辟易など、その決断で老後に苦しんだ人たちの悲痛な声を集めた。※全国の書店、コンビニで絶賛発売中!
2022.05.16 07:00
NEWSポストセブン

トピックス

小室佳代さん第二の金銭トラブル1600万円「貢いだお金」は取り戻せるのか 弁護士の見解
小室佳代さん第二の金銭トラブル1600万円「貢いだお金」は取り戻せるのか 弁護士の見解
NEWSポストセブン
ボーダーのロングTシャツが印象的な天海祐希
天海祐希「共演者が飲み歩いても我関せず」地方公演後のプロ意識
NEWSポストセブン
44枚の入札説明書
【入手】安倍氏国葬の入札に出来レース疑惑 受注した日テレ系1社しか応募できない「条件」だった 44枚の入札説明書で判明
NEWSポストセブン
空港でがっくり肩を落とす姿が目撃された吉田輝星(時事通信フォト)
日本ハム・吉田輝星がハプニング! チームの移動に「大遅刻」でビッグボスと同じ便
NEWSポストセブン
須藤弥勒と「横峯パパ」の秘密特訓に密着
天才ゴルフ少女・須藤弥勒のコーチに横峯良郎氏が就任 注目コンビの秘密特訓に密着
週刊ポスト
食欲旺盛がパワーの源になっている宇内梨沙アナ(写真ロケットパンチ)
TBSの次世代エース・宇内梨沙アナ「止まらない深夜のカツ丼爆食」に心配の声
NEWSポストセブン
岸田政権の行方は…(時事通信フォト)
トップが絶対に使ってはいけないフレーズ 岸田首相の口癖に学ぶ
NEWSポストセブン
山井氏の写真証(本人のインスタグラムより)
不倫・妊娠で辞任の34才女性社長 先代・父の評は「やっちゃう子」、歴代彼氏も全員親に紹介
NEWSポストセブン
佳代さんの過去が思い起こされる
小室佳代さん、再びのトラブルで思い出される艶やか年賀状「愛とカネ」56才魔性の女子力
NEWSポストセブン
閉店した江戸政
「生つくね」が看板の名店『江戸政』が98年の歴史に幕、生肉提供へのSNS批判に店主が発した「声明文」
NEWSポストセブン
安達祐実
安達祐実「コスメブランド」発表! 美容業界進出の陰に“断絶の母”のサポート
NEWSポストセブン
『一撃』がビジュアル系シーンに新たな風を吹き込む(公式サイトより)
ビジュアル系版ファーストテイク『一撃』にファン興奮 「V系は歌が下手」の偏見払拭へ
NEWSポストセブン