●アメリカンショートヘアー
アメリカンショートヘアー
【気をつけたい病気】肥大型心筋症(明らかな心肥大を起こす原因がないにもかかわらず、心室壁が肥厚する疾患)
【主な兆候】初期から中期ではほとんど症状が出ない
【予防・治療】健康診断などで心雑音の聴取に加え、心臓超音波検査や血液検査でBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)測定をすると早期発見につながる
●ラグドール
ラグドール
【気をつけたい病気】毛球症(毛づくろいで飲み込んでしまった毛をうまく排出できず、毛玉が体内にたまる。腸閉塞を招くことも)
【主な兆候】嘔吐、食欲不振、便秘
【予防・治療】長毛種なので、毛球症予防を意識し、日常的にブラッシングをする。吐き出せない大きな毛玉が体内にたまっている場合は、部位によって内視鏡や開腹手術などで摘出
●メインクーン
メインクーン
【気をつけたい病気】股関節形成不全(股関節の形状に異常がみられる)
【主な兆候】後肢が開きがちになる。運動を嫌がる。歩く時に腰が左右に揺れる
【予防・治療】股関節への負担を避けるため、肥満にならないよう食事量などに気をつける。股関節のレントゲン撮影で発見でき、投薬治療や外科治療などが行なわれる
監修/東京猫医療センター・服部幸院長
取材・文/上田千春
※週刊ポスト2022年5月20日号