国内

4630万円誤送金男性の弁護士、異例の顔出しNG 阿武町役場は「どのような方かわからない」、一部では「返金意志」報道も

 困惑の表情を浮かべる町長。男性の弁護士は顔出ししなかった(写真は阿武町が運営する公式YouTubeより)

困惑の表情を浮かべる町長。男性の弁護士は顔出ししなかった(写真は阿武町が運営する公式YouTubeより)

 山口県阿武町が新型コロナの給付金4630万円を誤って24歳男性に振り込み、返還を拒まれた問題の余波が止まらない。5月16日、男性の弁護士が「顔出しNG」の形で会見を開き、「男性の所在はわかっているものの返還は難しい状態だ」と説明。さらに阿武町は男性と連絡が取れていないと発表しているのに対し、男性の弁護士は「連絡は取れている」と語っており、会見を見た人たちからは「いま男性はどうしているのか」「なぜ返金できないのか」など疑問の声が相次いだ。

 矛先は男性の弁護士にも向いており、「なぜ顔を見せないのか」「男性からはどのように頼まれたのか」「弁護士費用はどこから出ているのか」といった声が上がり、疑問は尽きない。

「殺人事件でかなり被告が不利なケースでも弁護士は顔出しが原則であり、今回のように顔を伏せることは信用度にも関わるため、極めて異例です。男性の代理人になった経緯など、あまりに不可解なことが多すぎます」(全国紙社会部記者)

 元大阪府知事の橋下徹弁護士も、『Live News イット!』(フジテレビ系)の中で、「弁護士は顔を出すべきですよ。顔を出して堂々と代理人として主張してほしいですね。顔を隠してしまうと、よほどまずいというふうに思われてしまうので、顔を出してほしいと思います」とコメントしている。

 阿武町はどれほど実態を把握しているのだろうか。町役場に問い合わせると、総務部担当者がこう答えた。

「弁護士の方がどのような方かは分かりませんし、顔出ししなかった理由についても分かりません。ただ阿武町には弁護士事務所がないので、地元の弁護士さんではありません。それ以上はお答えできかねます」

 男性の居所だけでなく、弁護士についても素性などが一切分かっていないというのだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《左耳に2つのピアスが》地元メディアが「真美子さん」のディープフェイク映像を公開、大谷は「妻の露出に気を使う」スタンス…関係者は「驚きました」
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
大谷翔平がこだわる回転効率とは何か(時事通信フォト)
《メジャー自己最速164キロ記録》大谷翔平が重視する“回転効率”とは何か? 今永昇太や佐々木朗希とも違う“打ちにくい球”の正体 肩やヒジへの負担を懸念する声も
週刊ポスト
『凡夫 寺島知裕。「BUBKA」を作った男』(清談社Publico)を執筆した作家・樋口毅宏氏
「元部下として本にした。それ自体が罪滅ぼしなんです」…雑誌『BUBKA』を生み出した男の「モラハラ・セクハラ」まみれの“負の爪痕”
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン