「原作は読まないようにしている」と河西(写真/五十嵐美弥)
学生時代から、周りを見て、自分に今何ができるのかということを考えていたという河西。今の仕事をスタートさせて、より周囲を観察することが多くなった。
「仕事に限らずですが、観察して行動を起こして喜んでもらえたらそれでよしだし、もし失敗したら何がダメかを考えて次に繋げようって感じです。今の僕って、本当に石橋を叩いて渡るタイプですよ。なにかしら新しいことをやるときの一歩はものすごく慎重に踏み出していると思います。でも、もし失敗したとしても、くよくよはしないですね。オーディションも沢山落ちますけど、凹んだりせず次にどう活かそうかなとすぐに考えます」
そんな石橋を叩くタイプの河西が、最近チャレンジした方がいいと感じているのが「個人発信」だという。
「声優に限らず、エンタメに携わる人にとって、個人の力が強くないと生き残っていけないだろうなと感じています。僕もそれなりにキャリアを積んできましたが、全然安泰でもなんでもない。僕らは僕らなりに頑張らないといけなくて、その中のひとつが自分の魅力やできること、興味関心分野を多くの人に知ってもらうこと。
趣味だったり興味のあることを黙々と発信し続けて、観てくれるファンの方やそれこそ僕たちを起用する側の人の目に留まればいいなと思っています」
最近はTwitterをメインにして、ファンの方と交流しているというが、ここでも“河西らしさ”が溢れている。
「日課は天気のツイートです。Twitterで発信するにあたって、“おはよう”とかあたりさわりのないことでもいいかなぁと思いましたが、せっかくツイートするならば、誰かの役に立つものにしようかなと思ってはじめました」
個人のSNSでも周りが求めるものをツイートしたいと考える河西。毎朝のツイートを頼りに一日の服装を決めている人もいるのではないだろうか。
「他の役者仲間からも『朝の天気ツイート見ています!』と言われることもあって、やめられなくなっちゃいましたね。正直、いつお天気情報のツイートをやめてもいいんですが、やめ時を見失っていますね。やめるときは“お前らのために天気をつぶやくのはもうやめる!!!”って言ってやめようかなと思っています(笑)。まだまだやめる予定はないですけどね。
演技力を磨くことが大前提ですが、こういうふうに発信して目に留めていただくというのが本当に大事な時代になってきていると思います。それこそYouTubeなども多くの声優さんがスタートさせています。パソコンなどが苦手なので、なかなか二の足を踏んでいますが、機会があればやってみたいですね」
最後に今後の大きな展望を聞いてみると“タワーマンションを買えるくらいに稼ぎたいですね!”と笑いながら場を和ませてくれた──。
◆取材・文/赤木雅彦、田村菜津季 撮影/五十嵐美弥
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