エレベータを待つ吉川氏の表情。この際の焼き肉店では「学生だよね?」と聞き「大学1年生になったばかりです」との答えをくれた女性と、その後、ホテルに行った
また、吉川氏は焼き肉店内の個室スペースの構造について詳細を並べ、Xさんと飲食していたのは壁の2面が外窓の〈音漏れしようのない〉〈完全個室〉だったとして、記事の内容についてこう反論した。
〈週刊ポストの記事は、個室の扉が「格子戸」であったと記述し、あたかも格子戸越しに会話が漏れ聞こえたのかの如く装っていますが、これは明らかな虚偽です〉
だが、これこそ「明らかな虚偽」である。当日、吉川氏が焼き肉店内に入った後に、吉川氏がいたと主張した2面が外窓の〈完全個室〉の一つは20時の予約まで一時空いていた。その隣にある、〈廊下と格子壁にて接しており、外からも内部を見通すことができ、会話も筒抜けのしつらえの半個室〉(吉川氏ブログ)のほうに吉川氏とXさんはいた。記事にある通り、記者は「格子越し」に2人を確認している。
肝心の飲酒していた場所でさえ事実ではない主張を繰り広げる吉川氏の説明が、はたして受け入れられるものだろうか。
(後編につづく)
※週刊ポスト2022年8月5・12日号