21歳はSKE48でも年齢制限の上限ギリギリだったが、見事合格を果たす。しかし、当時の48グループにおいて「21歳のアイドル1年生」は極めて異質な存在だった。SKE48の絶対的エースの1人だった松井珠理奈は11歳でグループ入りしていて、年齢も松井が2歳下。他のメンバーも大半が10代での加入だ。AKB48で「お姉さんキャラ」として知られた「神7」の篠田麻里子も加入したのは19歳。長い歴史を誇る48グループ全体を見ても最年長合格メンバーは22歳なので、矢作も立ち位置に悩んだという。

「芸歴で先輩後輩が決まるので、中学生の先輩も多かったです。ただ、多くのメンバーはそんな壁を感じさせず、同年代のように扱ってくれて嬉しかった」

 矢作は浪人と休学のブランクがあったため、大学の同級生も年下がほとんどだった。おまけに、学内でもSKE48のメンバーと知られていたため壁があったという。当初は「アイドルだから凛としていないと」とクールなキャラを演じていたため友達も少なかったが、SKE48で学んだ「年上の後輩」としての振る舞いが活きたことで、年下同級生とも仲良く過ごせたという。そんな矢作がSKE48で得られた最大の経験とはなんだったのか。

「諦めずにやり遂げる力ですね。私はメンバーのなかでもダンスが覚えるのが遅くて、補講も多かった。加えて大学の授業もあったので東京と名古屋を行き来していたから、練習に参加できる時間が少なかった。ただ、メンバー、そしてファンのためにも“なんとかしなきゃいけない”と、少しでも暇を見つけてガムシャラに練習しました。こうした姿をファンの皆さんもちゃんと見てくれていたんですよね。握手会で『ダンス上手くなったね』『頑張ってるね』と言われたのは本当に嬉しくて、いまでも忘れられません。あの時やり遂げていなかったら、いまもふわふわと夢も目標もなく生活していたと思います」

 SKE48に加入して6年。今度は「歯科医1年生」としてデビューした矢作のいまの目標はなにか。

「歯の大切さをもっと周知できていけたらと考えています。いま国は『国民皆歯科検診』といって、国民全員に定期的に歯科検診を受診してもらう制度を検討していますが、まだ具体的な話は決まっていません。口腔ケアは全身の健康につながるということを少しでも多くの人に知ってもらいたい。まずは今年春からInstagramやYouTubeで『歯医者さんのひよっこ』としてSNS活動を始めました。元アイドルだった私だからこそできることもあるはずなので、これからいろいろ探していきたいです」

まさに白衣の天使

まさに白衣の天使

こんな歯医者さんに診てもらいたい

こんな歯医者さんに診てもらいたい

笑顔はSKE時代から変わらない

笑顔はSKE時代から変わらない

すっかり大人のお姉さんに

すっかり大人の女性に

関連キーワード

関連記事

トピックス

沢口靖子
《新たな刑事モノ挑戦も「合ってない」の声も》沢口靖子、主演するフジ月9『絶対零度』が苦戦している理由と新たな”持ち味”への期待 俳優として『科捜研の女』“その後”はどうなる?  
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
家族が失踪した時、残された側の思いとは(イメージ)
「お父さんが死んじゃった」家族が失踪…その時“残された側”にできることとは「捜索願を出しても、警察はなにもしてくれない」《年間の行方不明者は約9万人》
NEWSポストセブン
19歳の時に性別適合手術を受けたタレント・はるな愛(時事通信フォト)
《私たちは女じゃない》性別適合手術から35年のタレント・はるな愛、親には“相談しない”⋯初めての術例に挑む執刀医に体を託して切り拓いた人生
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
クマによる被害
「走って逃げたら追い越され、正面から顔を…」「頭の肉が裂け頭蓋骨が見えた」北秋田市でクマに襲われた男性(68)が明かした被害の一部始終《考え方を変えないと被害は増える》
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン