ここにきて、岸防衛相の後任候補として名前が報じられているのが当選4回ながら党総務会長に抜擢された福田達夫氏である。福田氏も清和会の所属だが、“系譜”は異なるという。

「清和会のなかには、福田総務会長の祖父である福田赳夫・元首相に連なる『福田系』と、安倍氏の父である安倍晋太郎・元外相に連なる『安倍系』の2つの系譜があるとされる。岸田首相が福田総務会長を閣内の重要ポストにスライドさせるなら、清和会から閣僚を登用したというアリバイを残しながら、旧統一教会に近いというイメージの強い“安倍系”を遠ざけることにつながるという計算がはたらいての人事ということではないか」(前出・ベテラン政治ジャーナリスト)

 とはいえ、福田氏は旧統一教会と自民党の関係に関心が高まっていることについて、会見で「何が問題か、僕はよく分からない」と発言して大炎上した。「そんな人物を重用したら、岸田首相の見識が問われるのは確実」(前出・ベテラン政治ジャーナリスト)ともされる。自民党関係者はこう懸念する。

「岸田総理としては、党内最大派閥の清和会が旧統一教会問題で揺れているタイミングで人事を敢行し、自らの求心力を高めることも狙いのひとつだろうが、やり方を間違えれば国民の支持を得られない上に、党内の不満が高まる結果となりかねない。急転直下で明らかになった人事の前倒しだけに、どんな構想が描かれているのか、関係者は固唾を呑んで見守っている」

関連記事

トピックス

ギャンブル好きだったことでも有名
【徳光和夫が明かす『妻の認知症』】「買い物に行ってくる」と出かけたまま戻らない失踪トラブル…助け合いながら向き合う「日々の困難」
女性セブン
破局報道が出た2人(SNSより)
《井上咲楽“破局スピード報告”の意外な理由》事務所の大先輩二人に「隠し通せなかった嘘」オズワルド畠中との交際2年半でピリオド
NEWSポストセブン
男装の女性、山田よねを演じる女優・土居志央梨(本人のインスタグラムより)
朝ドラ『虎に翼』で“男装のよね”を演じる土居志央梨 恩師・高橋伴明監督が語る、いい作品にするための「潔い覚悟」
週刊ポスト
河村勇輝(共同通信)と中森美琴(自身のInstagram)
《フリフリピンクコーデで観戦》バスケ・河村勇輝の「アイドル彼女」に迫る“海外生活”Xデー
NEWSポストセブン
『君の名は。』のプロデューサーだった伊藤耕一郎被告(SNSより)
《20人以上の少女が被害》不同意性交容疑の『君の名は。』プロデューサーが繰り返した買春の卑劣手口 「タワマン&スポーツカー」のド派手ライフ
NEWSポストセブン
ポジティブキャラだが涙もろい一面も
【独立から4年】手越祐也が語る涙の理由「一度離れた人も絶対にわかってくれる」「芸能界を変えていくことはずっと抱いてきた目標です」
女性セブン
生島ヒロシの次男・翔(写真左)が高橋一生にそっくりと話題に
《生島ヒロシは「“二生”だね」》次男・生島翔が高橋一生にそっくりと話題に 相撲観戦で間違われたことも、本人は直撃に「御結婚おめでとうございます!」 
NEWSポストセブン
木本慎之介
【全文公開】西城秀樹さんの長男・木本慎之介、歌手デビューへの決意 サッカー選手の夢を諦めて音楽の道へ「パパの歌い方をめちゃくちゃ研究しています」
女性セブン
大谷のサプライズに驚く少年(ドジャース公式Xより)
《元同僚の賭博疑惑も影響なし?》大谷翔平、真美子夫人との“始球式秘話”で好感度爆上がり “夫婦共演”待望論高まる
NEWSポストセブン
綾瀬はるかが結婚に言及
綾瀬はるか 名著『愛するということ』を読み直し、「結婚って何なんでしょうね…」と呟く 思わぬ言葉に周囲ざわつく
女性セブン
中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
やりたいことが見つかると周りがみえなくなるほど熱中するが熱しやすく冷めやすいことも明かした河合優実
大ブレイクの河合優実、ドラマ『RoOT/ルート』主演で感じる役柄との共通点「やりたいことが見つかると周りが見えなくほどのめり込む」
NEWSポストセブン