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ヤクルト・村上宗隆が史上最年少40号!「外れ1位」が清宮幸太郎をはるかに凌ぐ理由をスカウトが説明

ヤクルトの若き主砲・村上宗隆(時事通信フォト)

ヤクルトの若き主砲・村上宗隆(時事通信フォト)

 5打席連続本塁打のプロ野球新記録を達成したヤクルトの村上宗隆。8月11日の広島戦では22歳にしてシーズン40本塁打の大台に乗せ、1963年の王貞治と1985年の秋山幸二が持っていた史上最年少記録(23歳)を更新。日本人初の60本塁打や最年少三冠王への期待がかかる。その怪物級の活躍で注目されているのがドラフトの「外れ1位」だ。村上のように、時に“本命”をはるかに凌ぐ活躍を見せる外れ1位が出てくることには、理由がありそうだ。

 熊本・九州学院出身の村上は2017年秋のドラフトでヤクルトに入団したが、この年は「清宮ドラフト」と呼ばれ、巨人、阪神、ヤクルト、ソフトバンク、楽天、ロッテ、日本ハムの7球団が早稲田実業の主砲だった清宮幸太郎を指名している。抽選で日本ハムが交渉権を獲得した。

 外れた6球団による1巡目の再入札となったが、そこでは村上と、履正社の4番だった安田尚憲にそれぞれ3球団が競合。ヤクルトが村上、ロッテが安田の交渉権を獲得した経緯がある。

 7球団が競合した清宮は日本ハムの監督にビッグボスこと新庄剛志氏が就任した今季から覚醒したとはいえ、2017年のドラフトで抜群の活躍を見せているのは「外れ1位」でヤクルトに入団した村上であることは明白だ。

 実は、外れ1位が“本命”を凌ぐほどの活躍を見せるケースは少なくない。2006年の高校生ドラフトでは、駒大苫小牧のエース・田中将大を4球団が指名し、楽天が交渉権を獲得。そしてもう一人、指名が集中したのが愛工大名電で高校通算55本塁打を記録した堂上直倫だった。中日、阪神、巨人の3球団から指名され、中日が抽選で交渉権獲得に至った。堂上の交渉権を得られなかった巨人が外れ1位で獲得したのが坂本勇人である。その後、坂本が巨人の看板選手となり、史上2番目の若さで2000本安打を達成したことは周知の通りだ。

 2014年には4球団が競合した有原航平を獲得できなかったDeNAが、外れ1位では阪神との競合の末に山崎康晃の交渉権を獲得。山崎は1年目から新人最多の37セーブを挙げて新人王に輝いている。2005年には辻内祟伸のクジを外したオリックスが外れ1位でT-岡田を獲得。T-岡田は5年目に王貞治以来48年ぶりとなる22歳での本塁打王に輝いている。

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