芸能

特番『ダウンタウンvsZ世代』高視聴率に業界が注目するワケ テレビ離れ阻止のヒントも

ダウンタウン6年ぶりの日テレ新特番となった『ダウンタウンvsZ世代』(公式サイトより)

ダウンタウン6年ぶりの日テレ新特番となった『ダウンタウンvsZ世代』(公式サイトより)

 8月13日放送の特別番組『ダウンタウンvsZ世代 ヤバイ昭和あり?なし?』(日本テレビ系)が世帯視聴率12.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を獲得した。土曜19時~22時の3時間の大型特番だったが、同番組の高視聴率に日本テレビのみならず、テレビ業界全体が安堵しているという。

「最近、地上波の視聴率が急激に落ちています。民放全局で世帯2ケタが1番組もない日もあるほどです。2年前から、ほとんどの民放が40代以下をターゲットにした“コア視聴率”を狙っている。そんな事情があるとはいっても、さすがにテレビマンも危機感を抱いています。だから、新しい特番が高視聴率だったので、見せ方によってはテレビもまだまだイケるという安心感が広がりました」(テレビ局関係者・以下同)

 人口の多い50歳以上を狙えば、世帯視聴率はアップする。しかし、広告効果が若者と比べて薄いため、近年のテレビ局はコア層へ訴求する番組作りを始めた。そのため、世帯の数字は重視されていないが、面白い番組なら世帯も上昇することは間違いない。

「理想は全世代が興味を持つコンテンツを作ることです。『ダウンタウンvsZ世代』はそれを実現していた。世帯だけでなく、日本テレビがコア層と定義する13歳から49歳までの視聴率も7.9%と高かったんです。ちなみに、同じ週の『オモウマい店』の2時間スペシャルは世帯12.9%、コア6.4%、金曜ロードショー『天空の城ラピュタ』は世帯12.6%、コア9.6%です。『ダウンタウンvsZ世代』は昭和をリアルに知る50歳以上だけでなく、若者も見ていた」

 扱うネタは、ぶら下がりシーソー、不幸の手紙、こっくりさんなど、昭和の空気満載だったのに、なぜコア層にも刺さったのか。

「今の若者からすれば、昭和には違和感しかないでしょう。ケツバットされた子供が『ありがとうございます!』と叫ぶ映像なんて、今じゃ考えられない。無茶苦茶な時代ですから、現代とのギャップが興味を沸かせた面もあると思います」

関連キーワード

関連記事

トピックス

【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
日本初となる薬局で買える大正製薬の内臓脂肪減少薬「アライ」
日本上陸の内臓脂肪減少薬「アライ」 脂肪分解酵素の働きを抑制、摂取した脂肪の約25%が体内に吸収されず、代わりに体内の脂肪を消費
週刊ポスト
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
専修大サッカー部を辞任していた源平監督(アフロスポーツ)
《「障害者かと思った」と暴言か》専修大サッカー部監督がパワハラ・経理不正疑惑で辞任していた 大学は「警察に相談している」と回答
NEWSポストセブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
日本製鉄によるUSスチールの買収計画
【日本製鉄のUSスチール買収問題】バイデンもトランプも否定的だが「選挙中の発言に一喜一憂すべきではない」元経産官僚が読み解く
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン